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ロースクール入学前に論文対策をはじめよう!

2021年2月3日   中村充 

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ロースクール入学前に論文対策をはじめよう!

 今回は中村充先生に、2021年4月にロースクール既修クラスに入学を予定している方々を対象として、入学まで残り2ヵ月で始められる論文対策・短答対策についてインタビューしました。
 記事の後半には、令和3年度予備試験にチャレンジするためのカリキュラムインタビューもあります。是非、ご覧ください!

BEXA(以下「B」):今回はよろしくお願いします。
中村充先生:よろしくお願いします。

インプット→アウトプットと段階を区切って行う学習方法

:ロースクール入学を目前としている方々の多くは、1月~3月にかけてどのような学習をされているのでしょうか。

中村充先生:入学が決まった方はあらためて正確な知識の習得に努めている方が多く、指定された基本書を読み込むといったインプットに偏った学習をしている印象です(もちろん遊ぶ人も多いでしょう)。
ですが、既修者コースに合格できる方々(あるいは知識はあるのに”あえて”未修者コースに入学した方々)は、すでに入試問題で合格点がとれる知識を備えているのですから、無理なくかつ効率的に、アウトプット中心の予備試験・司法試験対策を始めることができるはずです。
ロースクール入学の第一目的はあくまで司法試験合格であり、入学して学習することは手段に過ぎないと考えています。

:知識の土台はできているのに、なぜかロースクールに入学となると、やれ「1から学ぶ」とか「土台を作りなおす」という意識をあらためて持つ方が多い印象です。

中村充先生:それが悪いとは一概には言いませんが、あとは演習あるのみで、あえて1からやり直す必要はないと思います。多くのロースクールは入学後、課題等に忙殺されて、予備試験・司法試験対策の時間が取れないリスクがありますし。
むしろアウトプット中心の学習をすることで一気に予備試験合格まで狙うこともできるわけです。

:インプットを先にしっかりと固めてからアウトプットに移行するというのが、受験生の中では主流の1つですがこの点についてはいかがでしょうか?

中村充先生:インプット→アウトプットと段階を区切って行う学習方法ですね。
まず申し上げたいのは、「何を使ってインプットをするのか」ということです。

:網羅性のある、市販の教材・基本書や予備校の教材などでしょうか。

中村充先生:そうでしょうね。そういった教材の多くは、網羅性についてはありすぎるくらいで、逆に情報を取捨選択しないといけないという問題もありますが、より大きな問題があります。
試験問題を一度分解し、並べ替えられてバラバラのパーツに分解されてしまっているということです。問題を解く目的ではなく、知識を網羅的に伝えることを目的として成形されているので、それをインプットしてもそのままでは「使えない」ことが多いのです。
試験では、インプットした知識を「使える」ところまで必要なので、インプットした後には、自分で問題を解く中で知識の使い方や処理手順を確立する必要があるのです。
そうではなく、アウトプット中心・演習中心の学習をすれば、知識の使い方を習得できると同時にインプットすることもでき、段階を踏む必要がありません。
最初のうちは、問題を解くと間違えると思います。
間違えていいんです。むしろ、間違えた方がいいかもしれない。間違えたという経験が、知識を長期記憶しやすくするので。

学校教育の弊害から脱却する

:中村先生は、よく料理やスマートフォンの例を出されますよね。

中村充先生:その話か~。
たとえば、今晩はチャーハンを作るといったら、皆さんどうしますか?レシピを読み込んで完全に覚えてから作りますか?
まず作ってみるでしょ?作ってみて失敗して、何が失敗なのかを考えてまた作る。これを繰り返す中で具材の切り方や炒め方を覚えるわけですよね。繰り返すことでおいしいチャーハンが作れるというわけです。
同様に、スマートフォンを買ったらまず説明書を熟読しますか?まず使ってみるでしょ?使っていく中で、操作方法などを体得していくわけですよね。
予備試験・司法試験対策でも同じことがいえるわけですよ。

:料理やスマートフォンの例でいえばそうなのですが、やはり司法試験対策を同列に並べるべきでないと考える人が多いのではないでしょうか。

中村充先生:それが学校教育の弊害なんですよ。料理やスマートフォンなどの生活一般なら受け入れるのに、勉強になると抵抗がある。特に小学校~高校のテストの延長として予備試験・司法試験を考えるとそのような発想につながりやすくなると思います。

:学校教育ですか。

中村充先生:そうです。
小学校や中学校の頃を思い出してください。まず知識をインプットして、その確認のためにテストをする、というインプット→アウトプットの順番でしょ?知識をインプットした上で、インプットした知識をアウトプットで使ってみるという学習が定番なんですよ。
そしてここがポイントなのですが、アウトプットにあたる中間・期末テストのような定期テストは、範囲が決められているだけじゃなく、インプットすればおおよそ解答できるような仕組みになっているんですよ。要はインプットとアウトプットの間に段階があまりない。定期テストに穴埋めや○×問題がメインになるのは、インプットを先にしてそれをそのまま答えられるかを試すためなんですよ。

:インプットすればアウトプットで成功体験が得られる仕組みになってるということですね。だから、予備試験・司法試験でもこの成功体験に基づいて学習を組み立てると。

中村充先生:しかし、予備試験・司法試験の天王山と呼ばれる論文試験はインプットすればアウトプットで成功体験が得られるという仕組みになっていないのです。残念ながら。インプットとアウトプットの間にギャップがあるんですよね。
だから、大手予備校の講座を百万前後支払って全部受け切っても解けない・書けない人が出てくるわけです。

:高校の定期試験までは出題者側のいわば配慮によってインプットからアウトプットに移行することが簡単にできたけれども、予備試験・司法試験はこの出題者側の配慮がないため(論文試験の特徴上当然ですが)、アウトプット段階への移行の仕方がわからない人が出てくるわけですね。

転換ではなく反射で考えろ

中村充先生:そもそも予備試験・司法試験対策では、インプットをしてからアウトプットという段階的な区別をすることに誤りがあります。

   インプットは知識が自分に入ってくる矢印、アウトプットが自分から知識を出して・使っていく矢印なのですが、インプットからアウトプットという段階を踏むと、矢印の180°の「急転換」に対応できずに挫折する人が多いのです。
しかも、アウトプットの段階に入っても、「この問題ではこの論証をしっかり暗記しよう」といった、インプットの延長上の指導が大半です。それだけでは、本試験現場で必ず直面する未知の問題に対応できないのに。

簡単にまとめると...
○予備試験・司法試験の論文試験の問題は、インプットした知識をそのままアウトプットできるような仕組みになってない
○インプット→アウトプットの段階を踏んで学習すると、学習の方向性を180°「転換」しなければならず、対応が難しい
○矢印を出すアウトプットの方法論はインプットとは別に訓練が必要。その指導が不充分で受験生に丸投げなので、挫折する人が増える

  こういった不都合が生じてしまいます。

:では、どのように?

中村充先生:「インプット=矢印を自分に入れること」を先にやるから「転換」の苦労があるわけですよね。だから「アウトプット=自分から問題に矢印をぶつける」ことを先にやるんです。

:インプットはどうするのですか?

中村充先生:インプットはこのアウトプットした結果として、自分の中に残るものです。問題を解く・書く、そして間違える(絶対に間違えます、むしろ間違えてください!)ことで、その問題を解くための知識が経験値として“蓄積”されます。
さすがに問題を一度解いただけで知識が“定着”するわけではないですが、くり返し解くことはインプットを先行したとしても避けられません。結局、知識の使い方は、問題をくり返し解く中で自然と定着させていくしかないのです。
自分から矢印を問題にぶつける→問題から知識が「反射」して自分に返ってくる…というイメージです。アウトプットの中にインプットが内在しているので、アウトプットとインプットは一元的に考えることができます。いわば、自力ではなく、問題の力を借りてインプットするのです。

:だから「転換」ではなく「反射」なのですね。
受験生の多くは間違えること=失敗=無駄な勉強と考えがちですが、間違えることにこそ価値があると。間違えることで知識も自然と身に付くということですね。

中村充先生:そうです。間違えることを恐れすぎてはいけません。間違えることを避けたいという気持ちは分かりますが、間違えるところにこそ、間違えなくなるという実力向上の余地があるのです。

:アウトプットを先行する方法論がわからない人や、知らない知識を使わなければならないことに抵抗がある人はどうすればいいですかね?

中村充先生:そんな方にこそ、4S基礎講座の4S論文解法パターン講義を受けてほしい!
この講義では、出題可能性ある解法パターンを網羅した論文式問題を、統一的な処理手順「4S」(①当事者確定②言い分③法的構成④あてはめ)に基づいて、私と一緒に考えながら解いていくことで、現場思考力等のアウトプットを鍛えられます。その中で、条文から知識をどう導くのか、知識をどういう場面でどのように使うのか等まで一緒に考えていくので、問題の力を借りて、抵抗なく知識のインプットもできるのです。

こちらも簡単にまとめると
○予備試験・司法試験の論文試験の問題は、インプットした知識をそのままアウトプットできるような仕組みになってない(従来の学校教育とは違う)から、アウトプットを先行させて、学校教育の固定観念から脱却を図る
○アウトプットを先行して自分発信の矢印から「反射」した知識を自然と身につけ、アウトプット・インプット合体の内在的・一元的学習をする
○それを体現しているのが4S基礎講座の4S論文解法パターン講義

短答対策

:次に論文合格の前段階にある短答式試験の対策について伺います。
4S基礎講座を受けながら短答対策はできるんですか?

中村充先生:いきなり短答過去問を解き続けること(最初から正解しなくてもOK)が難しい場合は、そのハードルを下げるために、4S条解講義というインプット講義を用意しています。この各回と並行して数問ずつ短答過去問を解いていくのが、最も無理のない短答対策だと考えています。
ただ、理想は論文対策と同様、いきなり短答過去問を解く(アウトプット)→間違える→解説やそこに出てきた条文を読む(インプット)ことをくり返す中で、自然と実戦力+知識を身につけていく形です。既修者なら、この理想形を実践できる方が多いはずです。

:短答の学習方法も論文と同じようにアウトプット先行で、インプットは問題の力を借りて自然に身につくと考えるべきということですね

中村充先生:その通りです。

:短答対策のアウトプットの素材は何がいいでしょうか?

中村充先生:短答過去問で必要十分ですね。短答式試験で合格点を取るためには十分だと思います。むしろ多いくらい。
ちなみに、私の昔のブログで、短答過去問に出題された知識だけで何点くらいとれるのか?という分析をしています。参考までにご覧ください。

H29短答本試験実況分析講義|司法試験:勝利のアルゴリズム(ameblo.jp)

残り数か月でチャレンジ!中村先生に、今から4S基礎講座で令和3年度予備試験を受験するための学習方法を聞いてみた!

:ロースクール入学前の方々に向けてアドバイスなどがあればお願いします。

中村充先生:ロースクール入学前に短答過去問or4S基礎講座で、司法試験・予備試験で何が問われるのかとか、問題の処理手順といった”軸”の部分を習得しておけば、ロースクールでの学習でも、司法試験・予備試験に役立つ枝葉の部分を学ぶことができると考えています。ただ、繰り返しになりますが、アウトプット中心の学習をすれば予備試験にも十分チャレンジでき、合格のチャンスもあります。是非、チャレンジしてみてください。
ちなみに、もし合格は無理だと思っていても、予備試験の受験はできれば毎年してほしいです。17,500円と格安で最高の模試が受けられるじゃないですか(笑)。ワンチャン突破もあり得ますし。
環境が整っているのであれば、積極的にチャレンジすることをお勧めします。

:仮にロースクール既修入学予定の方々が、今から4S基礎講座を受けながら令和3年度予備試験を受験するとした場合、中村先生ならどのようにアドバイスしますか?

中村充先生:そうですね。
予備試験ですと、5月の短答合格の壁は結構厚いので、やはりまずはこれを第1目標にすると思います。ただ、論文対策もしておきたい、しかも4S基礎講座を受けながらの優位性も確保したいということになると…

まず、4S論文解法パターン講義の各科目の1番最初の問題だけは受講していただきたいです。
短答過去問を潰していると、どうしても短答過去問知識を無味乾燥に暗記する意識になりがちなのですが、短答過去問知識がちょっと形を変えて出題されることもよくあるので、これを解きにくくなってしまいます。そこで、短答過去問もできる限り、あらゆる法的問題が解ける4Sに基づいて解いてほしいのです。ただ、4Sを各科目の特性に着目して具体化した解法パターンの方が即戦力になります。この解法パターンを、4S論文解法パターン講義の各科目の1番最初の問題を解く中で、できる限り網羅的に紹介しているのです。短答試験まで残り2~3ヵ月ですから、約9~13週間ですね。4S基礎講座の受講をまず開始して、例えば1日目に憲法の論文解法パターン講義の最初の問題を解く第1~6回(約3時間)を受講してください。これで、憲法の処理手順のイメージはつかめるはずです。そしたらすぐに、憲法の(新)司・予備短答全過去問潰しに取り掛かり、最速でとりあえず1周解いてください。

その後、既修者コースに入学できる実力をお持ちですから、科目順はお好みでよいです(例えば苦手科目を先にやる・後回しにする)が、以下同様に、各科目について、
民法論文解法パターン講義:第1~5回(約4時間)
刑法論文解法パターン講義:第1~7回(約4.5時間)
商法論文解法パターン講義:第1~4回(約3時間)
民事訴訟法論文解法パターン講義:第1~6回(約4時間)
刑事訴訟法論文解法パターン講義:第1~5回(約3時間)
行政法論文解法パターン講義:第1~6回(約4.3時間)
を受講した上で、各科目の(新)司・予備短答全過去問潰しに取り掛かり、最速でとりあえず1周解いてください。

短答過去問1周を各科目約1週間(ただし民法は2週間)で解けるとすると、1周目で約9週間かかります。予備短答までまだ時間が残っていたら、1周目で間違えた問題だけを解いていきましょう。
cf.ブログ「短答過去問の潰し方」
https://ameblo.jp/4-algo-rhythm/entry-12434312158.html

それで予備短答を受けた後は、(ロースクールでの学習にどのくらい時間がかかるかとの兼ね合いもありますが、)各科目の4S論文解法パターン講義を、自力で考えながらできる限り受講していってください。
そのベストなタイミングで、予備論文過去問の答案を書くように講義内や動画直下のメッセージで指定しているので、その指定があった“直後”に、時間を計って自力で答案まで書いてみてください。
これで予備論文に臨みましょう…予備論文受験後については、ブログ記事「R2予備論文受験~合格発表の間にやること」(
https://ameblo.jp/4-algo-rhythm/entry-12634244299.html)を参考にしてください。

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