司法試験や予備試験の受験を控えると、椅子に座って長時間勉強する日が続きます。
しかし何時間も同じ姿勢で座っていると、身体の痛みや疲れを感じやすくなりますよね。
「長時間座っても疲れない椅子がほしい」というのは、受験者の切実な願いでもあります。
長時間学習による身体の疲れや痛みを感じにくいおすすめの勉強椅子をご紹介するので、受験勉強の環境向上に役立ててください。
【目次】
1.長時間同じ姿勢でも疲れない勉強椅子を選ぶポイント6つ
1-1.机や身体にマッチした高さ
1-2.上半身をサポートする背もたれ
1-3.頭の負担を和らげるヘッドレスト
1-4.腰やお尻の負担を軽くする座面やサポート機能
1-5.腕をのせられるアームレスト
1-6.姿勢の固定を防ぐオットマン
2.伊藤先生が直伝!司法試験・予備試験受験者向けの勉強椅子
2-1.イチおしはエルゴヒューマンエンジョイ
2-2.ハーマンミラーのセイルチェアもおすすめ
2-3.その他おすすめのメーカー・AKレーシング
3.人気の勉強椅子と長時間学習を支える便利グッズを紹介
3-1.話題の多機能ワークチェア「COFO Chair」
3-2.ローテーブル使用時におすすめ「バウヒュッテ ゲーミング座椅子GX-550」
【囲み記事】後付けグッズでも負担を軽減!
まとめ:長時間学習におすすめの椅子を見つけて司法試験に挑もう
予備試験は誰でもチャレンジでき、効率的に学習を進めていけばより良い成果に近づけます。
しかし 予備試験に合格した後も、引き続き司法試験に向けて勉強に励む日々が続くもの。
法科大学院に通ってから司法試験に挑む人も同様です。
効率の良い勉強法を進めたとしても、長時間 同じ姿勢のままでいることは避けられません。
「長時間同じ姿勢で椅子に座っていて腰痛が気になる」というのは、受験生の深刻な悩みの一つと言えます。
そこで長時間座っても身体に負担のかかりにくい勉強椅子を、ある程度のお金をかけて選ぶことをおすすめします。
金銭的に厳しい場合は中古品でも良いので、身体の負担を軽減する機能性の高い椅子を使うようにしましょう。
機能性の低い椅子は身体へ負担をかけ、使い続けると腰痛が悪化して通院が必要になることも。
その場合、かえって時間もコストもかかるリスクが予測されるためです。
受験勉強生活の後押しをしてくれそうなおすすめの勉強椅子の特徴をご紹介するので、あなたにぴったりなアイテムを見つける参考にしてください。
司法試験合格を目指す上で、腰など身体に負担のかかりにくい椅子をそろえておくことは重要です。
受験勉強中はもちろん、試験に合格して法曹界入りした後も座って実務に取り組む場面は多く、日常的に腰などに負担のかかる生活が続くことが予想されるためです。
使いやすい椅子の条件として、座る人の身体や机に合う高さが挙げられます。
高さが合わないと床に足が届きにくくて座りづらかったり、勉強する時に目や首、腰などに負担を感じたりといった弊害が生じます。
理想的な座面高の目安は、身長の4分の1程度とされています。
実際に椅子に奥深く腰かけて、足裏全体が床につく程度の高さは欲しいところです。
また、椅子に腰かけて机に手を置いた際に、肘の部分の角度が90度に開く状態であれば、机にマッチした高さを保てていると言えます。
長時間勉強する時に使う椅子を選ぶ際には、予め高さをチェックしましょう。
高さ調整できるタイプだと、机が変わってもその都度適切な高さにして使い回すことができ、便利です。
販売している店舗がお住まいの地域にある場合、実際にお店に行って椅子に座り高さを確認するのもおすすめです。
長時間同じ姿勢で椅子に腰かけて勉強していると、背もたれに寄りかかる機会も多くなります。
背筋を支える背もたれには、余裕のある広さやS字に曲がる人間の背骨にマッチしたフォルムが求められます。
また、座った際に背もたれや座面が動くロッキング機能のある椅子だと、姿勢が固まって身体のこりが悪化するのを防ぐことができます。
司法試験や予備試験対策で勉強をしていると、長時間同じ姿勢のままで座る機会も多くなるため、ロッキング機能付きの椅子を使うことも疲れを軽減するのにおすすめです。
勉強中も休憩中も椅子に座って過ごしがちな人は、頭を寄りかからせるヘッドレスト付きの勉強椅子をおすすめします。
頭を支える首の負担を和らげることができます。
ヘッドレスト付きの椅子を選ぶ際には頭の位置に合った高さであるかどうか、確認することが重要です。
また角度調整の機能があると、好みの角度で頭を支えることができるので便利です。
長時間座った時の腰やお尻の負担を軽くするため、座面のサイズもチェックしておいた方が良いです。
標準的な体型の場合、椅子の座面は50センチ四方程度のサイズが適切とされています。
標準よりも小柄な場合は45センチ、大柄な場合は55センチ四方程度で検討するのも良いでしょう。
また座った時の弾力性を決定づける素材も無視できない要素です。
各々にとって疲れやお尻の痛みを感じにくい硬さの程度を事前に把握した上で、好みに合う弾力性の椅子を選ぶことが重要になるためです。
「それでも腰痛が気になる」という場合は、腰回りをサポートするランバーサポート付きを検討するのもおすすめです。
また「長時間椅子に座ると蒸れが気になる」「汗や汚れがつくのが嫌」という人は、通気性の良いメッシュ素材などを採用しているものを選ぶようにしましょう。
座った状態で腕をのせられるアームレストが付いている椅子は、正しい姿勢を維持したり肩への負担を軽くしたりといった効果が見込まれます。
長時間机に向かって勉強していると、腕を伸ばしたままになって身体に負担もかかりますが、アームレストがあれば時々腕を置いて休む体勢をとることができます。
アームレスト付きの椅子を選ぶ際には、自身が腕をのせてしっくりくる高さになっているかどうか、 事前にチェックしておくことが肝心です。
前後左右・上下に調整できる可動式のアームレストも便利でおすすめです。
足を置くことのできるオットマン付きの椅子だと、座ったままでも足を伸ばしてリラックスすることが可能です。
時々オットマンを使うことでずっと同じ姿勢で身体が固定されるのを防ぎ、身体の緊張や負担を軽減できます。
オットマンは休憩中だけでなく、勉強中にも有効に使えます。
例えば机に向かって問題を解く時などはしまっておき、一方で文章を読み込んで思考したり暗記したりといった時にはオットマンを活用して楽な姿勢で勉強するといった使い方ができます。
BEXAの伊藤先生が司法試験・予備試験に向けて長時間勉強する受験者におすすめする椅子を紹介します。
勉強椅子を探す受験生にとって、耳寄りな情報となるでしょう。
エルゴヒューマンは腰へのサポートを重点に置き、人間工学に基づいて開発・設計した多機能チェアです。
その中でも『エルゴヒューマンエンジョイ』はゆるやかな曲線を基調にしたシャープなデザインが人気で、耐久性の高いアルミダイキャストフレームを採用。
座面の高さや奥行、リクライニングのほかヘッドレストの高さ・角度、アームレストの高さ・幅・奥行・角度も調整可能なため姿勢や体格、各々の好みに合わせて使えます。
強度が調整でき背中全体を支えるランバーサポート一体型のバックレスト、前傾姿勢を保つ座面により、長時間座っていても姿勢を安定して保持できます。
画像出典:エルゴヒューマンサイト
https://www.ergohuman.jp/products/ergohuman_enjoy_high/
【商品情報】
「エルゴヒューマンエンジョイ2 high type」
価格:148,500円
肘の高さ:59.5-78.5cm
座面の高さ:45-53.5cm
重量:約23.7kg
URL:https://www.ergohuman.jp/products/ergohuman_enjoy_high/
【伊藤先生のおすすめポイント】
私のイチオシは、エルゴヒューマンです。
エルゴのエンジョイは経済的でより入手しやすいアイテムです。
うちの事務所はこの椅子のみです。
画像出典:ハーマンミラーストアサイト
https://www.hermanmiller.com/content/dam/hmicom/page_assets/products/sayl_chairs/ig_prd_ovw_sayl_chairs_03.jpg
100年の歴史を持つ世界的家具メーカー・ハーマンミラーの『セイルチェア』は、人気のアイテムです。
アップルのプロダクトデザインなど多方面で活躍する、デザイナーのイヴ・べアールがデザインを手掛けています。
フレームのない軽やかな背もたれは、背骨のS字カーブや座っている時のさまざまな姿勢、動きをサポートし、さらにメッシュの形状で通気性を確保。
座面は高性能のインジェクション成型ウレタンフォームを取り入れ、長時間快適に座り続けられる使い心地を提供しています。
ポリ塩化ビニールを使用しておらず、ほとんどがリサイクル可能な素材を採用しているなど、環境への配慮面からも注目を集めています。
【商品情報】
「セイルチェア」
価格:107,800円から
高さ:89-98cm
幅:73cm
シート高:42.5-52.5cm
重さ:16.8-18.1kg
URL:https://hermanmiller.co.jp/products/sayl-chair?variant=41753819807916
https://hermanmiller.co.jp/products/sayl-chair-white
https://hermanmiller.co.jp/products/sayl-polished-chair
画像出典:AKレーシングサイト
https://www.akracing.jp/products/detail/5
他におすすめのメーカーは、AKレーシング。
もともとはレーシングカー用の椅子のシートを開発していた中国のゲーミングチェアメーカーで、長時間椅子に座ってプレーするゲーマーをサポートする機能をふんだんに備える椅子は受験生にももってこいと言えるでしょう。
背もたれをほぼ180度倒せるリクライニングで人気の『Pro-X V2』。
勉強中・休憩中いずれも快適に 使える椅子で取り外し可能なヘッドレスト、ランバーサポート、位置を自由に調節できるアームレスト、ロッキング機能付きです。
また、素材にウレタンフォームをふんだんに使用することで体圧を分散させるため、疲労軽減効果も期待できます。
【商品情報】
「Pro-x V2」
価格:57,800円
椅子の高さ:127-134cm
アームレストの高さ:58.5-72.5cm
重量:約25kg
URL:https://www.akracing.jp/products/detail/5
このほかにもSNSなどで話題にのぼる勉強椅子や、普段使っている椅子に後付けして長時間の勉強を楽にすることのできる便利グッズをご紹介します。
自身の学習環境を充実させるのにふさわしい椅子や便利グッズを見つける参考にしてください。
画像出典:COFO Chairサイト
https://cofochair.jp/?gclid=CjwKCAjwtuOlBhBREiwA7agf1mwG-UOvCnf8a-DezCs471pr5v0nCbvAGi6dQU_DOKvJLxi_DXelyhoCSgIQAvD_BwE
COFO Chairは人間工学に基づく設計で、長時間座りっぱなしの状態の身体の負担軽減を図る機能が随
所に取り入れられている点から人気を集めるワークチェアです。
可動式のランバーサポート、最大125度可能なリクライニング、自由に調整できるアームレスト、ヘッドレスト、フットレスト付きです。
清潔感のある見た目や機能性の高さ、座り心地の良さから高い人気を得ています。
【商品情報】
「COFO Chair」
価格:Premium 79,999円、Pro 39,999円
サイズ:Premium 65×68×115.5-123.5cm、Pro 66×68×115-126cm
座面の高さ:48-56cm
重量:Premium 約26kg、Pro 20kg
URL:https://cofo.jp/products/chairpremium-buy
https://cofo.jp/products/chairpro-buy
画像出典:バウヒュッテサイト
https://www.bauhutte.jp/product/gx550/
バウヒュッテのゲーミング座椅子GX-550は「普段はデスクで勉強しているが、時々リビングのローテーブルを使って勉強することもある」という人におすすめです。
クッション性の高いシートを採用し、長時間座ってもお尻の負担や痛みを感じにくい座椅子になっています。
可動式アームレスト、最大180度のリクライニング機能、ランバーサポート、ヘッドレスト付きです。
座椅子自体は強度があまり高くないため、勉強時に使用すると身体に負担がかかることもあります。
「ローテーブルに座椅子」という環境で勉強するのは、できるだけ避けた方がベターです。
環境や金銭状況が許すかぎり、体をいたわるためにも早めにデスクに買い替えると良いでしょう。
【商品情報】
「ゲーミング座椅子 GX-550」
価格:33,245円
サイズ:幅約68×奥行約50×高さ約99cm
重量:約15kg
URL:https://www.bauhutte.jp/product/gx550/
ここまでは疲れを軽減するためにおすすめの椅子を紹介してきましたが、コストが気になる場合は椅子に後付けするこんなアイテムもいかがでしょうか。
後付けグッズを活用すれば椅子を新規購入する必要はなく、今使っている椅子を使い続けながら身体の負担軽減を図れます。
画像出典:Amazon
Amazon.co.jp: THANKO 置くだけで極上椅子に「チェア・アップグレーダー」C-RWH21B
『THANKO チェア・アップグレーダー』は、普段使っている椅子にヘッドレストとランバーサポートの役割をプラスする後付けアイテム。
椅子にベルトで固定するだけで使えます。
首から腰までをサポートするので使い心地が抜群にアップし、腰痛予防効果も期待できます。
またメッシュ素材を採用しており、長時間使用しても蒸れが気になりません。
【商品情報】
「THANKO チェア・アップグレーダー」
価格:6,880円
サイズ:約4.5×40×73cm
重量:約2kg
URL:Amazon.co.jp: THANKO 置くだけで極上椅子に「チェア・アップグレーダー」C-RWH21
司法試験や予備試験対策の学習量は膨大で、椅子に座って長時間勉強する日々が続くため、頭だけでなく身体にもかなりの負担がかかることが予想されます。
長時間座っても疲れない勉強椅子を使うことは、受験勉強にも大いにプラスになるでしょう。
自身の身体や姿勢に合う勉強椅子を見つけて、存分に勉強に取り組める環境を整えてください。
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文:名月 照恵(リベルタ)
編集:Rie.Barsanti(リベルタ)
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2023年11月13日
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