移動中の勉強法で差をつけろ!司法試験・予備試験合格へのツールも紹介

 

社会人受験生のように時間がない人にとって、通勤中などの移動時間は大切な勉強のチャンスです。
とはいえ、満員電車で両手が開かなかったり、移動中は大きな参考書を持てなかったりと何かと移動中は制約が多いもの。
移動中もストレスなく、そして効果的に勉強できる方法にはいったいどんなものがあるのでしょうか?
予備試験、司法試験合格へ一歩近づくため、移動中におすすめしたい勉強法をご紹介します!

1.移動中は記憶の定着と習慣化を目指すべし!

司法試験の本試験や予備試験の合格に向けた勉強を、通勤・通学中にも効率的にこなしたいなら移動中に適した勉強法を選ぶことが大切です。たとえば、移動中は論文対策のようなアウトプットの練習や、新たな知識を学ぶインプットよりも、知識定着を目指した勉強や、習慣化がおすすめです。
なぜなら、司法試験や予備試験は法律や判例を暗記すればよいという記憶力や理解力を測る試験ではありません。
求められるのは、法の解釈と事案への当てはめ。そのために必要な知識をインプットし、しっかりと定着させることを意識してみましょう。 

 

1-1.基本知識の定着

司法試験や予備試験の合格に向けた勉強でベースとなるのが基本知識です。
例えば、民法は基礎知識となる条文以外にも、判例や理論など覚えなければいけないことが多く、インプットした知識の定着に時間がかかります。
通勤時間は知識を定着させる時間に充てて、机の前では論文対策などのアウトプット、と使い分けると良いでしょう。 

 

1-2.短答対策

司法試験は暗記力を試されるものではありません。
とはいえ、予備試験にもある短答試験(択一式試験)は、ある程度知識や暗記力が試される科目です。
短答対策として「解いて解説を読む」を繰り返す人も多いはず。例えば10分程度の短い移動中でも、短答対策なら1問ずつサクッとできるのでおすすめです。 

 

1-3.論パタ対策

予備試験でも司法試験でも実施されている論文式試験の対策としては、論証パターンの学習も欠かせません。論証パターン(論パタ)対策は、移動中に勉強しやすい部分です。
通勤・通学中は「論点をどう抽出し答えを導き出すか」という流れを把握する時間、としてみてはいかがでしょうか。
帰宅後に実際に自分で論文答案を作ってみるなど、移動時間にインプットしたことを、アウトプットするまでの流れを作ってリズムよく進めていくのも一つの手です。 

【伊藤たける先生からの一言アドバイス】移動中に向いているのは「一問一答」!
移動中は頭を使うことに適していないので、全く知らないことをするのではなく「記憶の定着」と「習慣化」を意識しましょう。
特に向いているのは、一問一答。
新たな知識をインプットするよりも基本を復習することを意識してみるとGOOD!
移動中は頭を使うことに適していないと心得ましょう。
教材を活用するなら、聴きながら記憶を定着させられる講座や、映像を見れば良いだけの講座を選ぶのもおすすめですよ。

<伊藤先生おすすめ講座>
条文マーキング講義

https://bexa.jp/courses/series/1

2.スタイル別!移動中に重宝する司法試験の勉強ツール

移動中の予備試験・司法試験勉強として、どんなスタイルが自分に合っているかは人それぞれです。
耳で覚えるオーディオ学習と、テキストを読みながら勉強する方法などスタイル別の特徴や、おすすめツールをご紹介します。 

 

2-1.満員電車でも使えるオーディオ学習ツール

満員電車の中など動画が見られない環境でも勉強できるオーディオ学習。
音声を聞いていれば良いだけという勉強法は、条文や判例などの基本知識を定着させたいときにも合っています。
まずは、司法試験や予備試験対策に役立つオーディオ学習ツールをご紹介しましょう。

 

2-1-1.無料でも機能充実【録音アプリ】

講義中の音声を録音したものはもちろんのこと、自分で論証集を音読したものを聴きながら学習するのに使いやすいのが、録音アプリです。
最近はスマホにも無料アプリとして入っている場合が多く、コストをかけずに取り入れられるのも魅力です。
例えば、iPhoneに最初から搭載されている「ボイスメモ」アプリは操作が簡単なうえ、無声スキップができるので時間に無駄が生じません。
スマホ内に保存する際にも、フォルダ分けが簡単にできるので、科目ごとに整理する際にも便利です。
 

画像出典:App Store
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%A2/id1069512134?platform=iphone

 

iPhoneだけでなくApple WatchやiPadなどとクラウドで自動連携されるため、電車内ではApple Watchから再生するというように、使い勝手も良いでしょう。 

 

Androidでも使えるものなら、無料の「PCM録音」も便利です。
録音や再生ボタンが見やすく、シンプルな操作性が魅力。もちろんファイル名の変更もできるため、科目ごとにファイルを整理できます。 

画像出典:GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kohei.android.pcmrecorder&hl=ja&gl=US

 

また、Androidスマホの標準搭載アプリで探すなら、Google Pixel の「レコーダー」、Galaxy スマホの「Galaxy ボイスレコーダー」を活用してみましょう。


Google Pixel の「レコーダー」は、録音した音声の中から検索する機能もあり、録音した内容の中から特定の箇所を探す際にも便利です。
Galaxy スマホの「(Galaxy) ボイスレコーダー」は、文字起こし機能があるので、講義を録音して文字起こしもしたいという際にはぜひ活用してみましょう。 

 

<おすすめスマホICレコーダーアプリ一覧>


・ボイスメモ(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%A2/id1069512134?platform=iphone

 

・PCM録音(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kohei.android.pcmrecorder&hl=ja&gl=US

 

・レコーダー(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.recorder&hl=ja&gl=US

 

・Galaxy ボイスレコーダー(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sec.android.app.voicenote&hl=ja&gl=US

 

2-1-2.倍速再生で高速復習も!オーディオ学習【音声再生アプリAudipo】

予備試験対策講座や司法試験対策講座の録音データや、音声教材の同じ部分を何度も聞き直したり、倍速再生したりしたいときにおすすめなのが「音声再生アプリAudipo」です。
再生速度が選べるだけでなく、聴きたい場所から再生を簡単にできるなど機能も充実しているのがポイント。
無料版でも使い勝手が良いので、まずは試しに使ってみたいという方も、要チェックです。

 

<おすすめ音声再生アプリ一覧>


・音声再生アプリAudipo

(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/audipo-%E5%80%8D%E9%80%9F%E5%86%8D%E7%94%9F-%E8%80%B3%E3%82%B3%E3%83%94-%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB/id607971056

 

(GooglePlay)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ne.sakura.ccice.audipo&hl=ja&gl=US

 

2-2.電車内で反復視聴できる動画学習

YouTubeの動画視聴はもちろんのこと、BEXAでも司法試験・予備試験合格に向けた動画配信教材を配信しています。こうした動画教材は電車内で復習がてらみるのにもぴったり。
移動中に自分に合った勉強方法などを知りたい際には、勉強法に関するハック的な動画コンテンツが多く見つかるYouTubeを活用する方法があります。
一方、反復練習や知識の定着に使うなら、科目ごとに体系的にまとめられている動画教材を購入すると良いでしょう。 

移動中に司法試験対策する人におすすめのBEXA講座

吉野勲「王道基礎講座」
予備試験論文1位を輩出した吉野勲先生の王道基礎講座!
講座では、インプット講義や、短文事例問題講義 基礎編と応用編、予備試験過去問講義、短答解き方講義を収録。
移動中の勉強にも使いやすい基礎講座です。

https://bexa.jp/courses/view/387

伊藤たけるの『基本講義憲法Ⅰ』
憲法の辞令問題を解くのに効率的な講座として支持されている講座です。
2017年2月に発売し、Amazonランキング(憲法カテゴリ)1位を獲得した、木下智史=伊藤建『基本憲法Ⅰ―基本的人権』(日本評論社)をベースとした講座です。
https://bexa.jp/courses/view/105

2-3.スマホで使えて移動中にぴったりな単語帳学習アプリ

反復して知識の定着を図るためのツールとして、定番のアイテムといえば単語帳。
とはいえ、司法試験や予備試験は出題範囲も幅広く、科目ごとに単語帳を作ったり、持ち歩くのも大変です。
そんな場合は、スマートフォンやタブレットも大いに活用してみましょう。 

 

2-3-1.単語帳をスマホに取り込める【スマ単】

画像出典:ぺんてる株式会社公式サイト
https://www.pentel.co.jp/products/others/smatan/

 

単語帳をスマホに取り込めるペンテルの文具「スマ単」は、単語帳を一度作ったら、データをスマホに取り込める優れものです。
スマホで取り込んだ内容をもとに、アプリ上からオリジナルカードで反復学習できるので、一問一答形式の勉強にも使いやすいでしょう。
手書きで内容を理解しながら単語帳を作り、知識定着のための反復学習は移動中にスマホですれば効率的な学習に繋がります。
分野ごとのフォルダ分けもでき、正答率をグラフ化する機能や、間違えたカードだけを抽出する機能が充実しているのも嬉しいポイントです。 

 

【商品情報】
Sma Tan(スマ単)
6行タイプ /12行タイプ :いずれもメーカー小売希望価格495円
https://www.pentel.co.jp/products/others/smatan/

 

2-3-2.穴埋め問題もオリジナルで作れる【わたしの暗記カード】

画像出典:公式サイト
http://www.mipoiapp.sakura.ne.jp/fc/flashcards.html

 

⾧文の法令も入力できるアプリ「わたしの暗記カード」は、登録した単語カードからの出題機能やフォルダ管理、検索機能などが充実している勉強アプリです。


司法試験・予備試験受験生に嬉しいのが、テキストにカラーマーカーをつけられること!
また、質問文と解答文を読み上げる音声機能もついているため、満員電車の中で端末を操作しにくい環境でも使いやすいアプリです。
PCの表計算ソフトからカードデータを作れます。
⾧い条文なども登録できるので、司法試験や予備試験合格に向けた勉強にも向いていますよ。


移動中の勉強用に、オリジナルの参考書として苦手科目を重点的に勉強したい人はぜひ活用してみては?


【商品情報】
「わたしの暗記カード」アプリ(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/watashino-jikado-shi-yan-shou/id447567382

 

2-4.情報を一元化できるノート学習

予備試験や司法試験の勉強でも必須となる、インプット学習と知識の定着を図る勉強で大切なのが、法律や条文などの情報を一元化することです。
その点で、普段の学習で使っているノートやテキストを移動中にも使える方法を活用してみると良いでしょう。
司法試験はノート学習で進めているという方にも使えるアプリを紹介します。

 

2-4-1.講義の黒板やPDFも取り込める【わたしの写真暗記帳】

画像出典:App Store
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E5%86%99%E7%9C%9F%E6%9A%97%E8%A8%98%E5%B8%B3/id1362411216


「わたしの写真暗記帳」は、PDFや黒板の写真データにスマホやタブレットからマーカーをつければ、マーカー部分が隠されて単語帳のように使えるアプリです。
テキストやノートをそのまま活用できるので「単語帳を作る手間や時間がもったいない!」という人こそ使ってみたいツールです。


【商品情報】
わたしの写真暗記帳(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E5%86%99%E7%9C%9F%E6%9A%97%E8%A8%98%E5%B8%B3/id1362411216

 

2-4-2.分厚いノートもタブレットで持ち歩ける【GoodNotes】

画像出典:GoodNotes公式サイト
https://www.goodnotes.com/jp

 

iPadを活用して学習するなら、写真やPDFなどで画像データ化すれば教材を取り込めるだけでなく、ノートとしても活用できるGoodNotesが便利です。
教科書を持ち歩かなくても、タブレット一つでノートと教科書を持ち運べるため、移動中にも使い勝手が良いのが特徴。
写真や図形を挿入できるだけでなく、重要な条文などのテキストに、蛍光ペンを引いたり、オリジナルのノートを作ったりするのも簡単です。
また、司法試験や予備試験の勉強では蛍光ペンのカラーも内容ごとに決めているという人が多いはず。
GoodNotesなら蛍光マーカーで使う色も自由に設定できますよ。
普段のノートや参考書をGoodNotesにまとめておけば、タブレットやスマホからいつでも見返せるため、移動中の司法試験・予備試験学習にも役立てられます。

 

【商品情報】
GoodNotes(iOS)
※最初のノート3冊まで無料
https://www.goodnotes.com/jp

 

3.移動中の司法試験勉強におすすめ講座

BEXAには、司法試験や予備試験受験生が移動中に勉強しやすい教材や講座がたくさん揃っています。
社会人も多く受講するBEXAならではの教材ラインナップの中から、とくに電車内での勉強にぴったりの講座をピックアップしてみました。 

 

3-1.初学者が最初に押さえるべき法律用語100選

司法試験をスタートしたばかりの方が、まず手始めに電車内で学習するならこの講座から。
動画ストリーミング配信で視聴できます。レジュメはPDFで配布されるので、記事内で紹介したノート学習を組み合わせるのもおすすめです。


「初学者が最初に押さえるべき法律用語100選」講座ページ
https://bexa.jp/courses/view/337

 

3-2.民事系1位が作った会社法判例百選速習講義

司法試験科目の中でも範囲が広い会社法は、インプットをした後にどれだけ知識を定着できるかが勝負の分かれ目になってきます。
こちらの講座は、音声での受講もできるので、テキストを広げたりスマホの画面が見られない満員電車内でも受講しやすい講座です。


「民事系1位が作った会社法判例百選速習講義」講座ページ
https://bexa.jp/courses/view/361

 

3-3.吉野勲の「条文マーキングシリーズ」

BEXA人気講師、吉野先生が講義する「条文マーキングシリーズ」。
短答式の知識をインプットするだけでなく、論文対策としても重要な条文検索能力を身につけられます。音声ダウンロードもできるので、移動中の学習に要チェックです。

 

吉野勲の「条文マーキングシリーズ」講座ページ
https://bexa.jp/courses/series/1

 

※こちらの記事もチェック! 

 

吉野勲に聞く『合格への王道』 シリーズ① 勉強法で悩んで負のループにハマらないために!合格者に不可欠な〝素直さ〟という武器

https://bexa.jp/columns/view/544

 

吉野勲に聞く『合格への王道』 シリーズ② 知識量だけでは受からない!大切なのは知識の使い方

https://bexa.jp/columns/view/592

 

吉野勲に聞く『合格への王道』 シリーズ③ 勉強のモチベーションを上げる!楽しく学ぶ秘訣を紹介

https://bexa.jp/columns/view/593

 

移動中も貴重な司法試験勉強タイム!基本知識の定着に役立てよう! 

1秒たりとも無駄にしたくない司法試験の勉強。
移動中は同時に色々なことができない分、一つのことに集中しやすい環境です。
たくさんのノートをや教科書を広げられなかったり、ペンを持って書き込むのは難しいこともありますから、移動中は記憶の定着と習慣化を意識した学習に注力してみましょう。
短時間でも取り組める一問一答や、乗り換えなどで歩きながらでも聞き続けられる音声教材は移動中にぴったり。
上手に活用して、合格への一歩を踏み出してみてください! 

 

 

 

 

 

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文:松本 有為子
編集:Rie.Barsanti(リベルタ) 

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2023年7月31日   伊藤たける  大瀧瑞樹  幸谷泰造  吉野勲 

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