秋からはじめよう!答練の受け方

 

「答練を受けるべき?意味あるの?」
「答練は正直費用が高いし、勉強をしっかりしていればいいでしょ?」

「予備校は答練を受けた方がいいというけど、実際どうなの?」

「インプット学習も終わっていないし、ひと通り学習が終わった人が受けているんでしょ?」

……と答練を受けるべきか悩んでいる受験生の方も多いのではないでしょうか?

 

なぜか、どの予備校講師も「答練」を受けることを進めている方が多い

   よく司法・予備試験講師が「答練」を受けましょうといいませんか?
   BEXAの講師である吉野先生も同様におっしゃっていました。

   ~吉野先生談
   2時間で形式・実質両面で問いに応えた答案を書き切る能力をはかるため、受けましょう!
    自分がインプットした予備校の答練は解きやすいため、他校の予備校がよいでしょう。


論文試験とは、決まった試験時間内に「合格できる答案」を書き上げなければなりません。
つまり、いくら知識量が多くても、それをアウトプットが適切にできないと合格できません。

そのためには今の学習が適切かどうか、今自分はどの位置にいるのか、現状を把握する必要があります。

だからこそ、勉強が終わっていないと思っていても、今こそ受けるべきです。

答練を受ける5つのメリット

メリット①答練を受けることで、事務処理能力が向上できる

予備試験・司法試験の山場は論文式試験。実は、論文試験は事務処理能力の有無で決まります。

論文は試験時間内に答案に書けたものがすべて。効率よく得点がつく答案を書く必要があります。用意周到にインプットをおこなってきても、試験時間内にアウトプットができないと合格ラインを越えられません。そのため、事務処理能力が求められます。

この能力は答練に参加し、自分の弱点や克服すべき課題を認識し、適切なトレーニングをおこなうことでしか向上しません。

メリット➁アジャイル学習が自然と実践できる

予備試験・司法試験の勉強で重要なことは、BEXAが提唱している「アジャイル学習」!
つまり、インプット後にすぐにアウトプットをすることをこまめに繰り返すこと。それをおこなうことで、知識が定着しやすくなります。
答練を受けることで、「アジャイル学習」を自然と実践することができるのです。

メリット③予備校に添削してもらうことで、自分の答案を客観的にみれる

答練の一番のメリットは、予備校に添削してもらえること。
第三者に添削されることで、自分の答案を客観的に判断できます。そこで、今の自分の立ち位置を把握できるのです。

メリット④本番に近い環境で解くため、試験当日の雰囲気を事前に体感できる

また、答練では本番に近い環境で問題を解くため、試験当日の雰囲気を事前に体感しながら、試験時間内で答案を最後まで書ききる事前対策としてかなり効果的です。

メリット⑤予備校が作成した質の高い問題を解くことができ、さらに解説が受けられる

司法・予備試験に熟知した予備校が作成する試験問題を受けることで、実際に答練と類似した問題が出題される可能性もあります。そのため、試験特有のひねった問題を解くことで現場思考力を養う事ができ、試験時間内に答案を仕上げることを訓練するため、答案作成力を鍛える事が出来ます。

結論、予備校答練は受けることは、合格への近道!
この記事では、答練を受けるときのポイントを紹介していきます。

答練を受けるときのポイント

 

1. 答練シーズン開幕前の準備


まず、10月ごろから全7科目を1通りをやや丁寧に勉強しましょう。

これまでに使用してきたテキストの見直しや問題集を一通りつぶすといいでしょう。

※特に現役生は、8月から9月のローの授業がない時期が勝負です。

 

2. 答練シーズン開幕後の準備


答練が始まったら、その週の答練科目(民事系なら3科目)を1週間で軽く1回しするのが理想です。
ここでは、「1」でおこなった1回しよりも軽くでいいです。論証のチェックのみであれば1科目1~3時間くらいでできると思うので、最低1日でもできます。

答練の復習は、丸1日(民事系なら2日もあり)かけてしっかりやります。

まず、答練が終わったら、なるべく早いうちに(できれば当日)に解説講義を聞いてしまいましょう。2倍速くらいで聴けると思うのでそんなに時間はかかりません!

そして、解説冊子や参考答案を読み、できなかったところを復習していきます。場合によっては、出来なかった部分の解説や、論証はプリントアウトして、弱点ファイル等に1元化教材としてまとめるといいでしょう。

とにかく一番大事なのは復習!予習が全く出来なくても絶対に休まずに受け、復習をしっかりするのがいいと思います。

毎週の予習は必ずしも十分でなくても、答練は絶対に休まず受け、復習をしましょう。
毎週各科目1回して受けられれば理想的ではありますが、出来ない週はやむをえないため、復習をしっかりやりましょう。
もし、これがここができれば、半年で公法・刑事は6回し、民事は8回しすることになるので相当な力がつくとは思います。

 

3. 年明けから(実戦編)


実戦編は、来年度の出題が予想される問題の出題がなされます。本試験の練習になると思います。

ここでも、「2」でやったことの繰り返しになりますが、年末年始に各科目1回ししておくと良いです。というのも、年明け以降なかなか予習時間が取れなくなってくるので、年末年始に踏ん張りましょう。
現役生の場合、2月は、答練の復習以外は選択科目中心の勉強になると思います。逆に言えば、選択科目対策は2月の答練に合わせて集中的にやれば間に合うと思うので、今の時期は必修科目をしっかり勉強すべきです(特に民事系・刑事系)。

スピードは書けば書くほどある程度まではあがります。少なくとも8枚書くスピードは誰でもつくと思います。特に差が出る民事3科目は、公法2科目などの疲れが溜まってるときに書く科目です。

手の体力は書くことでしかつきません。「本試験は書くマラソン」だと思っていいでしょう。

日頃から練習していなければ1時間書いただけで手が痛くなったり、バテてスピードが落ちます。三日目には手が痛いと言っていた人は多いですが、事前に訓練を積むことで緩和されます。

もちろん限界はあります。試験問題を1時間で8枚かけるようになるのは不可能です。
しかし、司法試験は8枚しか無く、2時間で8枚かける能力がMAXであれば良いので9枚書く能力は必要ありません。
練習をつづけば、2時間で8枚は書けるようになると思います。
それに伴い、答案構成のスピードも上がっていきますので頑張りましょう!

いかがでしたでしょうか。
ぜひ答練を受けて、予備試験・司法試験の天王山とよばれる論文式試験を乗り越えましょう!

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2023年10月11日   辰已法律研究所  内藤慎太郎  BEXA事務局 

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