2022 BEXA講座アワード
優れたストーリーテリング賞 受賞
あなたは3つの判例の「当てはめ」の違いを説明できますか?
司法試験や予備試験では、2年1回ほどのペースで「処分性」という論点が問われています。
みなさんは「処分性」の規範を覚えているはずです。
あとは、はじめてみる法律を読んで、「当てはめで勝負をすれば勝てる!」そう思っていないでしょうか?
実は、行政法は、規範の部分で差がつかないからこそ、「当てはめ」でどのように差別化するのかが重要なのです。
それでは、どのように差別化するべきでしょうか?
例えば、次の3つの処分性の判決の違いを説明できますか?
・土地区画整理事業計画の処分性(百選152事件)
・用途地域指定の処分性(百選153事件)
・病院開設中止勧告の処分性(百選160事件)
これら3つの判例は、全く異なる当てはめの仕方をしています。
論文式試験でも、この3つの判例の違いを知っているか否かで、当てはめの評価に雲泥の差がでます。
しかも、ほとんどの司法試験や予備試験は、この3つの判例をベースに出題されているのです。
「同じ判例が何度も出るわけない!」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
たしかに出題される法律は毎回違いますが、
その処分性の検討では、いくつかの同じモデル判例の構造を使い回しすことで回答することができるのです。
・土地区画整理事業計画の処分性
⇒一連の流れの中でいつ法効果の具体性を帯びたかを判断するパターン
・用途地域指定の処分性
⇒行政行為の対象が個人でなくても間接的に個人を対象にするパターン
・病院開設中止勧告の処分性
⇒事実行為だけど実質的に法効果を生じさせてしまうパターン
このようにモデル化すると、使いまわしがきくのです。
そして毎回、行政法論文では、こういった有名判例の構造が使いまわされて事案を変えられているだけだったのです。
答案で使えるようにするためには、問題文を目の前にしたとき、どの判例を使うのかがわからなければなりません。
だからこそ、この事例にはこの判例、あの事例にはあの判例といった形で、
判例の「モデル化」して理解していなければならないのです。
判例百選には、各論点につき、複数の判例が掲載されています。
例えば、処分性では10個、原告適格では 10個もの判例が掲載されているのです。
これらは「モデル」が異なるからこそ、複数の判例が掲載されているのです。
そのため、判例学習においては、各判例の「モデル」の違いを意識した学習をすることが重要なのです。
ところが、判例を「モデル化」するのには、自分の力だけではハードルが高いでしょう。
もちろん、鍛錬を積めば「モデル」が見えてくるところですが、そのような時間的余裕がない方には、
公法系1位がどう読んだかを知ることこそ、『合格への近道』といえます。
多くの受験生は、論点に飛びつきがちだけど、実は、試験委員は論点よりも事案の構造をどう使い回すかを考えています。
ですから、行政法のポイントはするべきは「判例の事案、事件の構造まで把握して抽象化できる」という深い理解をしなければなりません。
深い理解ができれば、
「判例のパターンを事前準備できる=問題を読んでパターンに気づける=そこに点数が入る」となります。
当てはめは、やはり事案です。
事案が異なるので、当てはめが難しい。
だからこそ、経験値が大事になってきます。
ですが、その経験値はなかなか積めないですよね。
その経験を判例百選の事案で学び、その事案を愛川先生がコスパよく教えてくれます。
豊富な行政法の知識があったわけではありません。
なぜ愛川先生が公法系1位になることができたのか。
それは、行政法の試験傾向を捉えていたからに他なりません。
1つ1つの判例を論点として捉えるのではなく、司法試験過去問の傾向から、試験委員が判例の抽象的な構造に注目していることに早期に気づき、その点を重点的に深め、強化したからです。
網羅的に知識を学ぶのではなく、”いかに点数を獲るか”だけを突き詰めて学習された結果なのです。
判例の抽象的な構造に重点を置いた解説。
不要な部分は講義せずに、重要な判例はすべて扱っているメリハリがある講義となっています。
そのため、効率よく知識をつけられ、かつ、短答対策にも有用することができます。
この講義では、判例が規範にどのように当てはめをしたのかを重点的に解説をします。
これにより、どのように答案を書けばよいのか、いかに点を獲得するかがわかるようになります。
行政法は、規範が少ないため、差がつきづらい科目です。
なんとなく答案の形にはできるかもしれませんが、本当にこれで差がつくのでしょうか。
→実は、当てはめで差がつきます!
○インターネット環境下でのストリーミング配信になります。
○『行政判例百選Ⅰ 第7版〔No.235〕』『行政判例百選II 第7版 (別冊ジュリスト 236) 』は別途ご購入ください。
○テキストはパワーポイントのスライドでPDFダウンロードいただけます。テキスト製本・配送は行いません。
○音声ダウンロードはできませんので、ご了承のほどお願いいたします。
おすすめの学習スタイルとしては、音声を聞き流しての受講ではなく、机上で判例百選やPDFを見ながらの学習となります。
○行政判例百選II
第1回~第19回 配信完了
○行政判例百選Ⅰ
第20回〜第37回 配信完了
講義時間:
約8時間程度
配信状況:
全講義配信中