次の問題は、実際に司法試験本試験、予備試験の刑事訴訟法短答試験で出題された問題です。
○問題:次の肢の正誤を答えなさい。
税関長等の告発を訴訟条件とする関税法違反事件について、その告発前に強制捜査をすることはできない。
解答:誤り
解説:告発は訴訟条件である=告発がなければ起訴することができないという意味。捜査ができないわけではない。
○解説動画
○問題:次の肢の正誤を答えなさい。
結果犯について,実行行為が終了した日と結果が発生した日が異なるとき,公訴時効は,実行行為の終了時から進行する。
解答:誤り
解説:時効の起算点となる「犯罪行為が終わつた時」(刑事訴訟法253条1項)とは、実行行為の終了のみならず結果発生も含む。
○解説動画
実はこれらの問題は合格者と不合格者の正答率に開きがある問題、つまり合格者は得点し、不合格者は得点できていない合否を分けた問題なのです。
合格者・不合格者の正答率から短答試験問題は以下の3つに分類することができます。
短答試験はよく練られており、①みんなができる基礎問題だけ正解を導けても合格点に届かないような仕組みになっています。
合格点を目指すのであれば、③合否を分けた問題で正解の選択肢を選ばなければなりません。
刑事訴訟法は論文と短答の乖離が激しく、判例だけでなく特に条文知識が多いため短答対策のための負担が特に大きい科目です。
他の科目もある中でその対策・暗記を万全にするということは良い対策方法とはいえません。
すべての条文・制度を抑えることより、頻出論点+合否を分けた問題を重点的に解いた方がはるかにコスパがよいのです。
合否を分けた問題を重点的に解くことで
・試験委員がどのように受験生を「ひっかける」「悩ませる」のかがわかる
・ひっかからないため、悩まないための視点がわかる
・基礎知識・頻出知識の理解をさらに深めることができる
そこでBEXAでは、辰己法律研究所との提携のもと次のような基準で合否をわけた問題をピックアップしました。
この条件の問題を令和3年予備試験短答試験までピックアップしました(司法試験本試験の短答試験含む。)。
データに基づいてピックアップした問題を集中的に解けば、試験委員が考える受験生がつまづくポイントを理解することができ、同時に何を重点的に対策しなければならないのかを知ることができます。
・刑事訴訟法にまで学習時間を割くことができない方
・知識暗記よりも過去問学習から暗記知識をピックアップされている方
・刑訴短答知識は大方抑えたが合格点に届かない方
○担当講師の紹介
関連する条文は各問題に附属させ、すぐに一覧できるようにしました。
どの条文が出題されているのかを確認することが可能です。
刑事訴訟法の短答学習に時間を割くことができない受験生には、最低限必要な情報をお届けすることが可能です。
刑事訴訟法短答試験では、同一制度・同一論点の類似問題が出題される傾向が強いです。
特に合否を分けた問題は何度も出題されています。
そこでこの講座では、樋田先生が出題された各制度・各論点の知識一覧を適宜作成しています。これにより、頻出知識・基礎知識を整理・集約することが可能です。
●スライドの一部公開
・合否を分けた問題には特有の傾向ある
合否を分けた問題の特徴は『典型知識を真正面から問わない』という点です。別角度からの問いかけ、知識の落とし穴といった点を付いてくるという傾向が見られます。
この講座は、そういった傾向があることを常に意識できるよう樋田先生が解説をしています。
・問題の事案クリアに
合否を分けた問題の中には、事案問題、制度の段取りを問う問題、知らないとイメージしづらい問題も出題されます。
この講座では、スライドを使って可能な限り時間や制度を視覚化し、強いイメージを持てるよう工夫がされています。
この講座を受講すれば、事案問題などにどのようなイメージで臨めばいいのかを理解することが可能です。
●スライドの一部公開
○インターネット環境下でのストリーミング配信になります。
○『辰已法律研究所 短答過去問パーフェクト〔刑事訴訟法〕』は必須ではございません。必要な方は別途ご購入ください。
○テキストはパワーポイントのスライドでPDFダウンロードいただけます。テキスト製本・配送は行いません。
○音声ダウンロードはできませんので、ご了承のほどお願いいたします。
全回配信中
講義時間:
約10時間33分
配信状況:
全講義配信中