本講座は平成28年~令和3年度の環境法司法試験過去問と『環境法 第5版』を用いて、環境法の思考プロセスの解説と定番書籍の該当箇所を結びつける講義です。
選択科目の環境法は労働法・倒産法よりも受験者数が少ないだけでなく、近年人気の経済法や国際私法と比較してもまだまだ受験者数が少ない科目です。
令和3年司法試験受験者数3,754名の内、環境法選択者は171名と全体の4.56%と下から2番目の少なさです。
受験者数が少ないため、巷に出回っている情報が少なかったり、演習書のレビューも少ないという点、自主ゼミを組むことが難しい点などがデメリットとしてはよくあげられます。
しかし、実はこのデメリットが逆にメリットになるのが環境法の大きな特徴です。
受験者数が少ないため、テキストや書籍の出版・販売も環境法は数えるほどです。
そのうちの1つが、北村喜宣先生の『環境法 第5版』です。
サンプル動画冒頭でも宍戸先生が話している通り、実は司法試験過去問をしっかりと読み込むと、実は出題されたネタは大体この書籍に書いてあるのです。
つまり、同書を効率的に重要点を読み込み、同書をベースに環境法の考え方を理解しておけば、出題されるほとんどの問題に対応することが可能になるのです。
環境法は受験者数が少ないですが、出題される問題に同書で対応することが可能なのであれば、受験者数が少ないがゆえに逆に点数を大きく伸ばすことが可能になる科目なのです。
環境法の特徴といえば
・民法や行政法の重複があり、環境法をやっていくと得意になる。
・覚える量が少ない
なんて言われます。
もちろんこれらのメリットも大きいでしょう。しかし実は最大のメリットは、ネタが大体予測できるという点なのです。
未知の問題や現場で考えさせる問題など他の科目では出題されますが、そのような問題が苦手な方、ヒントが1冊の本でカバーされている方が対策しやすいという方に環境法はオススメなのです。
本講義は、辰已法律研究所の宍戸博幸先生による、平成28年~令和3年の司法試験環境法過去問の解説講義です。
指定教材として、各年度の環境法過去問題のほか『環境法 第5版』(以下「北村本」といいます。)を引用先として使用します。過去問は法務省HPよりダウンロードしてください。また、北村本は附属しませんので別途ご購入ください。
過去問解説を通じて環境法の出題傾向を学ぶと同時に、過去問と同書の紐づけを行い試験委員が何に注目を置いているのかをピックアップすることが本講義の最大の目的です。答案例・テキスト類は附属しませんのでご注意ください。
本講義は、辰已法律研究所の専任講師で弁護士の宍戸博幸先生が担当されます。
早稲田大学法学部卒業・上智大学法科大学院既修者コース出身。環境法選択。 受験生時代から判例百選を素材に一問一答ゼミなど工夫を凝らした判例学習を強く意識してきた。その経験を基にした判例学習講義やゼミで受講生から高い評価を博する。人に教えることが本当に好きで塾講師・家庭教師の経験豊富。勉強方法の的確なアドバイスで支持を広げている。 |
サンプル動画でも話されている通り、宍戸先生は上智大学法科大学院卒で司法試験本試験に合格し、同法科大学院では北村先生直系のお弟子さんより環境法の指導を受けています。つまり、法科大学院の2年間で北村先生の環境法メソッドを身につけた先生なのです。
現に上智大学法科大学院からは環境法1位合格者を輩出するなど、環境法の考え方から解き方、北村本の力の入れ所まで丁寧に指導していることが伺えます。
独学で北村本を読むと同書が伝えたい趣旨がどうしても理解しづらいことがありますが、本講義を受ければ北村本を元に指導を受けた宍戸先生が解説するので、趣旨を明確にでき正しい理解が可能になります。
本講義は、平成28年~令和3年の6年分の司法試験本試験の過去問を画面に映しながら読み進め、どんな知識を引出し、北村本のどの解説に注目するべきかの解説を行います。
本講義を受講すれば、過去問でどのような出題がされているのかを理解できると同時に、どのような思考プロセスで問題を解いていくのかを知ることが可能になり、過去問分析と同時に学習の方向性を知ることが可能になります。
指定書籍である『環境法 第5版』は約700ページ弱と分量がかなり多いです。
独学じゃ全部を網羅することができない!どの箇所が重要部分なのかわからない!という悩みが出てきますが、本講義では各年度の問題を解きつつ、同書で言及されている部分を多く引用します。
本講義を受ければ、学習範囲を限定することが可能になり、試験委員が何を重視しているのかを確認することができ、学習の効率化を図ることができます。
講義時間:
約6時間7分
配信状況:
全講義配信中