どれだけ沢山の知識を詰め込んでも、設問に答えていなければ点数はつきません。また、答案の文章が分かりにくければ、点数は伸びません。
司法試験は、相対評価の試験であるため、よく「書き負けないように」することが重要であるといわれます。すると、私たちは、他の受験生に勝つため、しばしば理想の答案を追い求めるようになります。
しかし、そうなると逆に合格は遠ざかってしまいます。なぜなら、試験時間は2時間であり、多くの受験生にとって、試験の現場で理想の答案を書き切ることは不可能だからです。
したがって、本講座を通じて解説するのは、「自分の筆力に見合った、問に答えるに必要十分な記述をする」方法です。良い答案構成ができても、書き切らなければ意味がありません。
本講座を通じて答案の書き方を学んだうえで、書くべきものだけを書き、それ以外を「削ぎ落とす」ことに注力して下さい。合格するために必要な答案の枚数は、最大5枚程度です。本講座では、司法試験合格の目安となる3,000字答案をサンプルとして提供しています。不合格を繰り返せば、繰り返すほど、理想の答案を追い求めがちになります。しかし、大事なことは知識に逃げないことです。そして、事実と条文とを照らし合わせ、法を直接適用できない場合に、どのようにして適用するかという論理をしっかりと考え、悩みを示し、それを記述することです。本講座では、答案に3,000字という枠を設けた上で、実践的な合格答案の書き方を解説します。
法律文書では3段階のプロセスを示すことが必要です。
① 設問の事実から問題となる条文を特定する
② 解釈が必要な要件を抽出する
③ 事実を引用し、法解釈・法適用を行う
そして、司法試験では、①②を誤らずに、③をどのように表現するかが合否を分けます。本講座では、どのように答案を書けばよいか、ということを令和4年司法試験刑事訴訟法の過去問を通じて解説します。また、受験生の一番の悩みどころである、どの程度答案を書けばよいか、という文量の問題にも正面から向き合います。
本講座では、答案の書き方を解説した上、具体的な答案例をサンプルとして付属させています。抽象的な理論を示すにとどまらず、その理論を実際に使って、どのような答案が書けるのか。法律家の思考を、司法試験過去問を通じて解き明かします。ぜひ本講座を受講し、法律家の思考を体感してみて下さい。
司法試験受験生が直面する最も本質的な課題は、「いつから過去問に取組めばよいのか?」ということです。その回答は、「今」に外なりません。しかし、多くの受験生は、いざ過去問を目の前にすると「知識が足りない」「解き方が分からない」と後回しにしてしまいます。
本講座は、司法試験過去問にどのように取組めば良いかについても解説しています。
本講座は、これらの疑問に答えるとともに、過去問に取組むにあたってのポイントを丁寧に解説しています。
あらゆる「予備校講座を取る前」にぜひ受講することをお勧めします。
本講座は、司法試験過去問を題材にし、法律文書の基本的な書き方について解説した講座です。したがって、本講座では、三段論法や法的三段論法の解説に始まり、法律文書をどのように書くかを、丁寧に解説しています。
法律文書を正しく書く力は、法曹実務家として必須の力です。しかし、法律文書を正しく書く方法は、「当たり前すぎる」が故に、これまであまり明示的に言葉にされてきませんでした。それを丁寧に言語化し、解説したのが本講座です。
したがって、本講座は、①法曹実務家を志す人、②法解釈学に興味を持った人にお勧めしたい講座です。そのため、③法学部の学部生や、④ロースクールへの進学を考え始めた学生、⑤社会人の皆さまにも本講座をお勧めしたいと思います。
「法解釈学とはどのような営みなのか」、本講座を通じてその営みを知り、そこから自分に合った教材を探してもらうため、本講座はあらゆる予備校講座の入門講座にも位置付けられます。
講義時間 |
講義形式 |
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55分程度 |
動画ストリーミング配信+レジュメ |
第1回 | 概論 |
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第2回 | 総論・各論 |
第3回 | 法的思考編 |
第4回 | 予習・復習の仕方 ―令和4年司法試験刑事訴訟法を題材として |
【ガイダンス】
「これを知っていれば、もっと早く受かったのに!」このような思いから、本講座を作り始めました。私は法学を学び始めたとき、「法解釈とはどのような営みか」「法律文書とはどのような文書か」ということが全く分かっていませんでした。正しい法解釈の仕方も良く分からないまま、答案を書く。もちろん、答案は法律文書の型に沿って書く必要がありますから、良い点数は付きません。その場しのぎでロースクールの3年間を過ごし、司法試験に向かいましたが、そのようなレベルでは到底試験には受かりませんでした。
法学は歴史の古い学問ですから、様々なハードルがあります。条文の他、判例、通説、多数説、有力説など、考慮すべき事項は多岐にわたり、何から手を付けてよいか分からなくなる。結果として「論証を覚えればいいんでしょ!」となると、知識偏重に陥ってしまい、応用力が付かない結果、ちょっと捻った問題が出ると途端に手も足も出なくなるという事態が生じます。これが、法学の「沼」です。
司法試験は、実務家登用試験です。つまり、司法試験は、法律を自由自在に使いこなす法律実務家の思考が身に付いているかどうかを試す試験に外なりません。そこでは、知識ではなく「法的思考」が身に付いているかどうかが試されます。司法試験に関していえば、論証集や演習本など、インプット教材やアウトプット教材はたくさんありますが、両者を繋ぐ教材はありません。そして、両者を使いこなすには「法的思考」が必要なのですが、残念ながら、私が受験生をやっていたときは、この「法的思考」に言及した講座は見当たりませんでした。
そこで、「法的思考を理解した上で、それを実践する場があるといいな」そう思ったことが、本講座を作ろうと思ったきっかけです。
まずは、①概論、②総論・各論、③法的思考編、④予習・復習の仕方の講座を順番に受講して下さい。それから、②・③の講座で学んだことを意識しつつ、④で示した方法で司法試験の過去問に取組んで下さい。本講座で示した手順で、過去問に取組むことで、メキメキと力が付くことが分かるはずです。
本講座の強み、他の講座との差別化を図っている点は、次の3点です。
① 「三段論法」と「法的三段論法」の違いを丁寧に解説
② 用いる条文に当たりを付けるところから「法的思考」を再現
③ 「書く形式・内容・量」に焦点を当てた「答案作成術」を指南
既に法学を学んでいる方からすれば、「もっと早く知りたかった!」まだ学んでいない方は、「勉強を始める前に知れてよかった!」そう言ってもらえるよう、ポイントを絞って講座を作成しました。本講座は「令和4年司法試験 刑事訴訟法」を題材としていますが、ここで学んだ知識は、全ての科目に応用できます。それが本講座の強みです。
「今、結果が出ずに伸び悩んでいる」あなたへ
司法試験合格までの道のりは、辛い道のりであるとは思いますが、諦めなければ乗り越えられない壁ではありません。本講座で学んだことは、必ずあなたの力になります。ぜひ、本講座の受講をご検討下さい。
講義時間:
約0時間55分
配信状況:
全講義配信中
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