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2022年6月09日
4S論文解法パターンテキスト(民法)の2-2-2:設問1(1)に関しまして、Fの主張内容として、短期取得時効(162条2項)が登場しない理由について、ご教示ください。
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 2-2-2“司法試験平成24年度民事系第1問:設問1”の設問1(1)では、問題文の指定に「甲土地をBとの売買契約により取得したことに依拠して」とあります。
 これは、売買契約に基づく法律構成を基軸に論じてほしいとの出題者からの指示なので、短期取得時効という「売買契約ではない法律構成」を基軸に論じることは問われていないのです。
 そのため、問題文の指定にある「売買契約により取得した」という縛りから、設問1(1)では、明らかに売買契約とは異なる法律構成である短期取得時効は登場しないのです。
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2022年7月04日
憲法論パタ2-1-2-3について。本問では発着所について国の法令による規制がありませんが、憲法94条の「法律の範囲内で」が問題にならないのは、法律による行政の原理=行政法上の問題だからでしょうか。
法律による行政の原理=行政法の問題だからというわけではなく、憲法の問題でも「法律の範囲内で」定められたか否かが問題となることもあります。本問では問題文中に条例を同趣旨であったり反対の趣旨である法令が添付されていないので基本的に考える必要はないものと思われます。また、本問の主たる問題点は財産権侵害ですのでその意味でもあえて触れる必要は乏しいかと思います。 (さらに読む)
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2022年7月04日
4A→Ver3→V4を検討中。論P偏重→J解を六法 として、択一アプリ他使用の際、Pレス学習に連動… 活用を考えて→Ver4で進めたく。アドバイスを戴ければ助かります。
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やや質問の趣旨が分かりづらいですが、4A基礎講座から4S3期を受講中で、4期を受講するか検討中ということでしょうか。論パタ講義に偏重しているので、4S条解テキストを六法代わりに択一アプリ等使用の際、論パタを使用せず4期のテキストで学習したいということでしょうか。個人的な意見ですが択一アプリ等は基本的に過去問から問題が出されている(選ばれている)ので、基本的に最新の改正が影響する問題はほとんどないと思われます。したがって、特に短答対策に条解テキストを利用する目的であれば3期のテキストを使用して、改正部分については個別にフォローすることができれば対応可能かとは思います。ただし、重要な試験ですから悔いを残さないように、最新の情報にアップデートしつつ、カウンセリングも活用するということでアップデートすること自体はよいと思います。あとは費用対効果の問題かなと思います。経済的に余裕があればアップデートしてもよいですが余裕がなければ見送ってもいいのかなと思います。 (さらに読む)
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2022年6月28日
社会人受験生です。短答過去問潰しと4s論解講義を軸に論文対策をしていこうと考えています。同時並行が難しいですが、4s講座を利用しての短答対策と論文対策の順番や、カリキュラムの良い方法はありますか
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 まずは、4S論パタ講義を受講して、条文や思考プロセスに慣れていきましょう。論パタ講義で習う事項は、各科目の幹となる重要事項ですので、ここをしっかりと押さえることが論文だけでなく短答にも活きてきます。
 論パタの受講に際しては、できる限り思考プロセスを意識して取り組みましょう。要するに、「問題文をどのように読み、どんな風に頭を働かせれば書くことを正しく思いつけるか」を意識して、講義を受講してみて下さい。この思考プロセスを意識して問題を解くことで、知識に加えて思考力が育っていきます。


 短答対策としては、論パタ講義の受講が終わった科目から、短答過去問に進むのがベストです。ここでは、短答過去問を1問目から順番に解くよりも、正答率の高い問題(正答率60%以上)から解いてみて下さい。
 短答過去問の中には、基本事項を素直に聞いてくる基礎的な問題と、やや細かいプロパー知識等を問う難しい問題があります。そのため、まずは正答率の高い問題(≒基本事項を素直に聞いてくる基礎的な問題)に絞って演習してください。
 法律の学習はメリハリが重要であり、先に基本事項に絞って演習と記憶を積むことが重要です。基本事項をある程度習得できれば、短答用のプロパー知識を増やすのは難しくありません。
 そのため、4S基礎講座を利用した短答対策としては、まずは論パタ講義を受講してその科目の考え方に慣れ親しんでいただき、受講が終わった科目から短答過去問に進んで、正答率の高い問題→低い問題の順番で過去問を解いていくのがおススメです。


以上をまとめると・・・
1.カリキュラムの進め方としては、最初に論パタ講義を受講して、科目ごとの考え方に慣れていきましょう。ここで習う事項は重要基本事項となりますので、まずは論パタの掲載問題を解けるようになることを目指します。受講に当たっては、思考プロセスをできる限り意識して臨んでください。
 科目の受講順序としては、特にこだわりがなければ、刑法から入るのが比較的オススメです。刑法は処理手順が安定しており、他科目よりもイメージが持ちやすいからです。その後は、可能であれば民法に進みましょう。民法は深くて広い法分野なので、早めに着手できると後がラクになります。他方、もし民法がキツそうであれば、刑訴法に進んでください。

2.上記の論パタ受講と並行して、受講の終わった科目から短答過去問に入ります。上記で述べたように、正答率の高い問題だけを拾って、2~3回繰り返し解きましょう。短答対策はパワープレイという側面があり、短答過去問をできる限り全年度解いて、正解率を100%に上げていく作業が必須です。他方、メリハリが破綻すると知識の海に溺れます。
 そこで、まずは正答率の高い問題だけを解いて、基礎的な知識や考え方を集中的に習得します。1度正解できた問題は、次回以降は解かず、間違えた問題だけを解きましょう。基礎的な問題がひと通り正解できたら(正解率7~8割前後でよいです)、正答率の低い問題を拾って解き、プロパー知識などを習得していきましょう。
 これを繰り返して、短答過去問の正解率を100%まで上げていきます。

3.そして、短答過去問をひと通り解き終わったら、条解講義を受講して下さい。ここでは、条文単位で知識をまとめていきます。短答過去問がある程度頭に入っている状態で受講することで、知識を点から線につなげることができます。
 そのうえで余裕があれば、条解テキストや基本書の類いを通読できると完璧です。テキスト通読では、問題演習で培った知識や考え方をつなげることができます。他方、通読はある程度の問題演習をした状態で行わないと効果が減少します。そのため、ひと通り問題演習をした状態で余裕があれば、テキスト通読で知識や考え方を整理するとさらに効果的です。
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2022年7月25日
憲法論パタ2-1-1-8につき、私は22条と21条との複合的人権処理(2-1-1-4で学習)として構成したのですが、答案例のように、厳緩調整要素として用いるにとどめた方がよいのでしょうか。
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複合的人権としても誤りではありません。ただ、その場合でも基本的には精神的自由権利としての性質を持つことから、厳格な規制を及ぼす方向で検討することとなるでしょうから、内容的にはさほど変わらないのではないかと思います。 (さらに読む)
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2022年8月18日
論パタテキストの答案例の合格ラインとは、何の合格ラインでしょうか?例えば、入試の問題であれば、その入試の合格ラインでしょうか?
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基本的には司法試験の受験生のレベルではないかと思われます。その試験の再現答案のレベルよりはやや高いと思われます。 (さらに読む)
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2022年8月24日
4S基礎講座の7科目セットを受講しています。 受講途中ではありますが、講義とは別に自力で過去問対策は並行して行うべきでしょうか。それとも、講義を聞くのを優先した方が良いでしょうか。
これについては、講義の受講を優先した方が良いと思います。

 まず、司法試験系で最終合格を目指すに当たっては、過去問演習に早期に入ることが望ましいです。司法試験系で出題される短答・論文の問題はいずれも独特なので、早めに触れてみてアウトプットをすることが合格につながります。
 しかし、最低限の事前準備もせずに過去問演習に入ると、分からないことが多すぎて挫折のリスクがあります。そこでまずは、講義を受講して基礎的な事項を学ぶ必要があります。
 ドラクエに例えるなら、まずはスライムやドラキーといった弱い敵を倒してレベルアップする(講義を受講する)、そして強い敵に挑んで経験値をたくさん稼ぐ(過去問演習をする)という流れになるのです。

具体的な学習の進め方としては・・・

 4S論パタ講義を受講し、科目ごとの条文・思考過程を学びます。ここでは、問題文をどんな風に読み、どんな風に頭を使えば書くことを思いつけるかを意識して受講します。
 4S論パタで習う論文基本問題は、その科目の幹となる知識・考え方を凝縮してあるので、まずは論パタの問題に絞って学習しましょう。


 講義の受講が終わったら、論パタの復習を行います。ここでは答案構成(≒4S図)を作れればベストですが、作るのが難しい場合は、論パタテキストの問題と解答過程・答案例を、六法で条文を引きながら通読してください。
 司法試験系の論文問題は、アウトプットの負担が非常に大きいので、いきなり答案構成や答案そのものを作るのはハードルが高いと感じる人も多いです。そのため、まずはテキストの問題と答えを通読して、論文の独特のリズムに頭を慣らしましょう。
 目安としては、1科目について2~3回は通読すると、少しずつですが自分の頭で答案構成を作れるようになってきます。そのうえで、解けそうな問題の答案構成を各科目ごとに何問か作ってみましょう。


 上記②を終えた段階(≒論パタの内容が何となく頭に入った段階)で、いよいよ過去問演習に入ります。ここでは、予備論文過去問の中で何となく解きやすそうだと思った問題、あるいは最新年度の問題から演習しましょう。 もっとも、自力で解くのがきつければ、まずは②で述べたように、問題と解説・答案例を2~3回通読してください。そのうえで、答案構成を自分なりに作ってみましょう。

 また、短答過去問も並行して解きましょう。ここでは、全部の過去問をべたっと解くのではなく、正答率の高い問題(上3法なら60%・下4法なら50%)だけを拾って解いてください。何故かというと、正答率の高い問題と低い問題をごっちゃにして解くと、初学者~中級者段階では、知識のメリハリが破綻するリスクがあるからです。
 司法試験系の学習ではメリハリが重要であり、まずは重要基本事項(4S論パタ掲載の論文問題+正答率の高い短答過去問)に絞って演習することで、科目ごとの幹となる知識や考え方を身につける必要があります。つまり、幹となる部分が応用力・思考力の土台となるので、この幹の部分を集中的に鍛えないと根無し草になってしまうのです。
 そのため、論パタの受講を最優先で行う(幹となる知識や思考力を学ぶ)→論パタを復習してから過去問演習に入る→短答過去問は正答率の高い問題だけを解く。ひと通り解けてから正答率の低い問題に入るという流れが比較的おススメです。


 そして、上記③までをある程度終えられたら、4S条解講義を受講して下さい。条解を受講することで、アウトプットした知識や思考を点から線につなげることができ、より高いレベルで知識や思考を深めることができます。
 また、アウトプットをしたうえで余裕があれば、定期的に(1ヵ月に1回くらいのペースで)条解テキストや基本書の類を、分野・単元ごとでもよいので、通読できるとなお良いです。
 これは、人によっては、アウトプットしただけだと問題を解き散らかしたままの状態になってしまうことがあるので、散らかったアウトプットの経験を通読によって整理します。
 他方、アウトプットをそれなりにしていないと、具体例や臨場感を伴った知識や思考が身につかないので、この状態でインプットをしても効果が出にくいです。
 そのため、アウトプットからのインプットの方が効率が良い場合が多く、アウトプットの整理の観点からも通読が望ましかったりします。

 最終的には、論パタ掲載問題・予備論文過去問・短答過去問を、答えや解答過程を忘れたフリして何度もアウトプットし、適宜通読をするという流れを確立できれば完璧です。
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