本講座は、平成23年から始まった予備試験の論文式試験過去問を、講師が「答案例」と「論点解説レジュメ」を使って解説する講座です。予備試験合格者で講師経験も豊富な剛力講師が、自ら作成した答案例をもとに、論文式試験の全過去問を解説します。
昨今の予備試験で本当に求められているポイントを、予備試験短期合格者の視点から攻略します。
大学在学中に、予備試験に合格した経験と、講座や個別指導を通じて3000名を超える受験生を指導してきた経験から、受験生が予備試験・司法試験で本当につまづくポイントを意識して講義を制作。
5年を超える講師キャリアにおいて、毎年、受講生から多数の予備試験・司法試験を輩出している。
予備試験の答案は以下の4要素で構成されています。
従来の教材では①論点(問題提起)、②規範、③事実の引用に多くの比重が割かれています。
その一方で、④事実の評価はあまり詳しく解説されていませんでした。
このため、④事実の評価については受験生が実際に問題演習や判例を通じて、経験的に学ぶしかありませんでした。
本講座では、予備試験過去問を素材に、①論点~④事実の評価までをワンストップで体系的に学習できます。
論点(問題提起)とは、条文を適用する際に条文文言に解釈の余地があり、それにより論文に記載すべき結論が分かれる部分のことです。
条文をどのように解釈するかによって、②の規範が変化し、③事実の引用や④事実の評価も異なってくるので重要な部分です。
しかし、昨今の予備試験では、④事実の評価の重視される傾向があります。
このため、論点(問題提起)を正確かつコンパクトにまとめる力をつける必要があります。
規範は法的三段論法をなす上で、欠かせない答案の骨格です。
一方で予備試験論文では時間が圧倒的に不足します。
そこで本講義では、論証・規範は手を止めることなくアウトプット出来るように、事前に覚えておくべき部分について緑マーカーで明示しています。
また、試験時間が圧倒的に不足する中で、得点につながる部分に時間を割くためには、およそ問題にならなそうな部分について「あえて」三段論法を崩すことも重要です。
本講義では、論証だけでなく、問題全体を見渡し、どこを省略し、どこに重点を置くかの答案戦略まで学習することができます。
「③事実の引用」と「④事実の評価」が、いわゆるあてはめです。
予備試験の論文では全てのあてはめに「事実の評価」を書かなければいけないというわけではありません。
ですが、答案の中に「事実の評価」が取り込まれた回答が一つもないと採点側に「事実の法的評価ができない人間なのかな?」と思われてしまいます。
それが「論点を全部拾えているし、事実も適切に引用できているのに、評価F」の正体です。
また、2026年度から導入されるパソコン受験(CBT)では、問題文はコピー&ペースト可能です。
③事実の引用だけでは、差がつかなくなります。
このため、④事実の評価をしっかり行えるかどうかが、合否を左右します。
多くの過去問演習講座や教材では、論点、規範、事実の引用まではまとめられています。
しかし、これまで事実の評価にスポットを当て、なにが事実の評価なのか、評価をする際のコツはどこにあるのかをまとめた教材はありませんでした。
本講座では、数多の受験生の答案を添削してきた剛力大が事実評価のポイントを分析。わかりやすく体系的にまとめました。
予備試験の本番で現実的に書くことのできる文字数は、一般的には2000字程度、筆が比較的早い人でも2500~2600字程度です。予備試験では、3000字を超えてくると時間内にきちんと書き終えることがかなり厳しくなってきます。
本講座の答案集は、本番で2000字程度の再現できればA答案になるよう構成しています。それ以上の文字数になっている答案については、講座内でどこを省略すればいいのかを丁寧に解説しています。
それでいて、内容も評価Aをとれる内容を基準に120%程度の水準となっており、予備試験合格に本当に必要な重要ポイントだけをコンパクトに書く方法を学ぶことができます。
パソコン受験(CBT)では、事実の引用で差がつかなくなります。
そこで、予備試験論文の合否を分けるのは事実の「評価」です。この講座で合格するための事実の「評価」を習得しましょう。
本講座では、全年度の答案を予備試験合格者である剛力講師本人が作成しています。
また、講座内では、事前に暗記準備したい論証部分を緑マーカー、問題文の事実の引用部分を黄色マーカー、事実の評価部分を青マーカーと色分けすることで、答案の骨格を視覚的にも理解できるようになります。
本講座では、講師作成の答案例の他に、講師作成の答案構成及び論点解説レジュメも付属しております。
答案構成レジュメは復習の際に、当該年度ではどのような論点が出題されたか一見してわかるように、との目的で作成しております。
論点解説レジュメは、重要論点のコア思考を習得するために役立つ内容となっております。予備試験では、重要論点が複数回にわたって出題される傾向にあります。
例えば令和元年・令和2年刑法では、私文書偽造罪における「偽造」の考え方が2年連続で問われています。
ここで問われるのは「偽造」を検討する際のコア思考です。
コア思考を習得することで、同様の論点が事実を変えて問われた際にも充実した事実の評価ができるようになります。
【令和2年予備試験刑法解説レジュメより】
※行政法は、すでに販売しております予備試験過去問行政法講義の「平成23年~令和2年」まで、同内容を使用しております。ご了承のほどお願い申し上げます。
BEXAでは、多くの予備校と異なり、予備試験・司法試験に合格した講師が自らテキストを作成。
本講座で使用する【答案例】【答案構成レジュメ】【論点解説レジュメ】
すべてを予備試験短期合格者、かつ、豊富な指導経験を持つ剛力大講師がイチから作成いたしました。
・答案例(7科目・平成23年度~令和6年度)
・答案構成レジュメ/論点解説レジュメ
※付属レジュメについては、一部付属していない年度がございます。
・5科目(民法、刑法、行政法、民事訴訟法、刑事訴訟法):平成23~令和5年
・憲法:平成23年~令和6年
・商法:平成23年~令和6年
・5科目(民法、刑法、行政法、民事訴訟法、刑事訴訟法):令和6年
120,000円(税込)
講義時間:
約30時間
配信状況:
一部配信中
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