本講義は、慶應義塾大学名誉教授の安冨潔先生(京都産業大学総合教育センター長)が、主として刑事訴訟法の論文式試験で取り扱う分野に絞って解説し、刑事訴訟法を最短ルートで学習できる講義です。
慶應義塾大学といえば、私学のトップロースクールの1つです。
本講義では、上位ローの合格メソッドを支えた安冨先生による長年の教育実績を惜しみなく披露していただきました!
刑事訴訟法を学びたい初学者
予備試験合格を目指す方
もう一度、刑事訴訟法を復習したい修了生
主として論文対策用ではありますが、予備試験の短答式試験でも本講義で取り扱う分野は最頻出分野です。
本講義を受講には、予備試験短答式試験の合格に必要な基本中の基本となる知識がギッシリ詰まっています。
それだけでなく、刑事手続き全般の流れも合わせて解説されているため、近年出題傾向が実務よりになっている予備試験の短答式試験に対応できるばかりでなく、実務基礎科目(刑事)の対策にも役に立ちます。
合格のための正攻法は、予備校的な「論点」を学ぶパッチワークだけでなく、市販の基本書でしっかりとした背骨のある「法の体系」をマスターする方法です。
しかし、これらを独学で学習しようとしても、試験との関連性の薄い事項のメリハリをつけるのが難しいところです。
本講義では、安冨先生の名人芸のような剪定で、『捜査・公判・証拠』という出題頻度の高い分野に重点を置いたメリハリのついた解説をします。
予備試験や司法試験では、見たことがないような問題が出題されることがあります。
こんなとき、すべての知識を「暗記」する方法では、膨大な知識量を詰め込む必要があり、現実的ではありません。
本講義では、刑事訴訟法の基本原理からシッカリと学習をしていきます。
本講義で身につけた基本原理から考えることで、論文対策だけでなく、短答対策にも役立つことは間違いありません。
予備試験や司法試験の学習というと、「論点」や「学説」を覚えていく学習方法が一般的でした。
しかし、近年の出題傾向は、「論点」や「学説」を覚えているだけではなく、「条文」と「判例」から理論を組み立てることが重要視されています。
そのため、いわゆる予備校的な「論点」や「学説」を中心とした講義では、太刀打ちできないこともあります。
本講義では、「条文」を中心に、捜査→公判→証拠という一連の刑事手続きの流れに沿った解説をします。
また、「条文」だけでは解決しない問題や、具体的な条文の適用方法について、「判例」をしっかりと学習していきます。
合格実績が豊富な上位ロースクールのノウハウが詰まった講義を受講すれば、合格まで最短ルートでたどり着けるはずです!
刑事訴訟法は、司法試験や予備試験受験生にとって、得意科目としやすい科目であるといわれています。
なぜなら、ある程度実務の扱いが確立していることや、出題者が問いたいことが比較的明確なため、比較的対策が可能だからです。
しかし、司法試験は相対評価の試験ですから、自分では「できている」と感じていても、ライバルと差をつけなければ意味がありません。
そのため、合格を勝ち取るためには、「あと一歩」だけ、周囲と差をつけなければならないのです。
たとえば、『職務質問』が出題された場合、①職務質問による停止の任意性や、②職務質問に伴う所持品検査の適法性の2つが大きな「論点」となることは、一般的な受験生であれば対策することができます。
しかし、「あと一歩」の差をつけるためには、この「論点」に関する判例の考え方・理解などを深め、ライバルよりもあてはめを充実される必要があります。
本講義で「条文」や「判例」を中心とした学習をしておくこどで、すぐに刑事訴訟法を得意科目にすることができるだけでなく、ライバルに差をつけるためのエッセンスもマスターできます!
突然ですが、みなさんは「強制の処分」の最高裁の定式を理解していますか?
昭和51年判決は「個人の意思を制圧し、身体、住居、財産等に制約を加 えて強制的に捜査目的を実現する行為など、特別の根拠規定がなければ許容することが相当でない手段」と定義していますね。
しかし、学説上は「重要な権利利益を制約する場合」 という重要な権利利益説が有力説として提唱されています。
この両者は、いかにして整合的に理解するべきでしょうか?
本講義では、これまでの「学説」中心の講義だけでなく、これまでの「学説」と「判例」を整合的に整理いたします!
このような講義は、長年、慶應義塾大学で教鞭をとっておられ、教育の最前線で多くの司法試験合格者を輩出した安冨先生ならではのものです。
しかも、安冨先生は、これまでに司法試験予備校で旧司法試験の解説講義をご担当されており、時間のない受験生の立場もよく理解しておられます。
本講義では、確実な知識と安定した解説だけでなく、受験生が迷いやすい学説が分かれる部分などは実務や判例の考え方も解説しています。
また、わかりづらい概念や手続きには一覧表が掲載されております。
これらの工夫により、短期間で刑事訴訟法の強固な基礎力を養うことが可能になります。
さらに、安冨先生は、BEXAのサイト上でWEB連載『過去問で学ぶ刑事訴訟法』を配信しています。
この連載では、過去問の解説まで行っていますので、本講義で得た知識をどのように活用するかについて、BEXAサイト上で学習することもできます!
BEXAを活用することで、基本講義で基礎力の習得から、さらに進んで習得した基本的事項が司法試験の過去問でどのように出題されているのかという実践的な対策を取ることまで可能です!
捜査編 全回配信中
公判・証拠編 全回配信中
※講師への『講座に関する質問』はご利用いただけません。ご了承ください。
講義時間:
約4時間30分
配信状況:
一部配信中
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