憲法統治は、論文式試験では人権分野が中心となるため、どうしても学習を後回しにしてしまう方が多い分野です。
また、基本的な条文の理解に加えて、判例の知識や憲法解釈に関する理論的な議論が重視されるため他の法科目と比べて深い理解が求められることが多い分野でもあります。そのため受験生にとって攻略が難しく後回しになってしまうとのお声をよく聞きます。
実は、憲法の統治分野は短答式試験で効率的に得点を稼げる分野です。短答式試験では統治分野が頻出で、特に条文知識に基づいて解答できる問題が多く、問題文も短いです。
これに対し、人権分野では複雑な判例の表現や長い問題文が特徴で、8択形式で選択肢を全て正しく選ばないと得点にならないこともあります。
したがって、統治分野を得点源とすることが短答試験合格のカギとなります。
司法試験の論文式のメインが人権分野であることから、どうしても統治分野に手が回らないという方も少なくありません。しかし、短答では司法試験・予備試験問わず出題されますし、予備試験の場合論文式で出題されることもあります(なお、司法試験でもまったく出題されないわけではありません)。
特に、短答式の場合、人権分野は問題文自体が長く、細かな判例の言い回しを覚えておく必要があり、8択形式として出題されることがあります。そのため、そもそも憲法短答を苦手とする受験生も多く、年によって異なりますが足切りが多いのも特徴的です。他方で統治分野は、問題文が短く条文知識で解けるものも多く、人権分野の細かな知識を覚えることに比べれば、かなり効率よく学習することができます。そのため、短答憲法は統治分野を得点源とすることで、足切り回避や短答合格を目指すことができます
当然ながら、憲法の規定に基づいてわが国の統治機構は動いています。日々目にする政治関係のニュースも同様です。この講座はできるだけ、現実のニュース(実際の政治の動き)に触れながら解説しています。また、統治分野を学習することで、日々のニュースがより一層わかるようになります。そして、政治問題などの社会の動きをきちんと把握することは、法律家として当然に求められる素養でもあるので、この講座を機会にぜひ統治分野をマスターしてください。
この講座は、統治分野について、主に短答式で出題される分野を中心に解説しています。また、一部論文式でも出題されうる分野については、論文の書き方を踏まえて解説をしています。そして、実際のニュース、政治の動きなどを意識しながら、受講生にイメージしやすいように工夫しています。最後に、実際の短答式過去問を使用して、問題解説も行っています。インプットからアウトプットまで、この講座でぜひ統治分野をマスターしてください。(なお、時間の関係上、すべての論点に言及しているわけではありません)
一言でいうと、学習のイメージがつきやすいからです。教科書や解説本のみの学習だと、憲法の条文が、国会や内閣といった政治の場でどのように動いているのかイメージできず、またそれがイメージできないと、実際に問題を解くことが困難であると考えるからです。そして、予備試験の論文式試験で問われた場合に深みのある答案を作成することで、より試験委員の高い評価を期待することができます。
この講座は、国会・内閣・裁判所について、実際の過去問を使用しています。単に、個別の肢の正誤を解説するにとどまらず、付随的な問題や、想定される類似問題についても、解説しています。また、条文も適宜引用しています。
国会や内閣プロパーの問題は、司法試験論文式で出題されることは少ないですが、予備試験は出題されることがあります。また、94条など、一部は司法試験論文式でも出題されうるところです(憲法のみならず行政法でも出題されます)。さらに、論文式試験を解く前提知識となることもあり、これに誤りがあると、試験委員の印象もかなり悪くなります。そしてこれは、憲法のみならず行政法をはじめとする他の法分野でも同様です。そのため、この講座は短答式試験のみならず、論文式試験でも役に立つ内容といえます。
A: 「マンツーメソッド」シリーズは、藤澤潤講師が「1万通」以上の答案添削経験と10年以上の「マンツーマン」個別指導経験をもとに開発した、司法試験や予備試験に特化した勉強法講座シリーズです。
このシリーズでは、単なる暗記に頼らず、答案作成に必要な「深い理解」を重視し、受験生が効率よく合格を勝ち取るためのノウハウを提供しています。藤澤講師の実務経験や指導経験を活かし、合格に必要な実践的なスキルをアドバイスすることが特徴です。
12,900円(税込)
講義時間:
約3時間29分
配信状況:
全講義配信中
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