罪数・量刑の学習はすすんでいますか?
罪数・量刑は、刑法総論の教科書やテキストの最後のほうに書いてあるため、普段学習のすすまない分野といわれています。よく、法学部・法科大学院でまったく触れてこなかったという受講生の声もよく聞きます。
実は「罪数・量刑」と「司法試験」は切っても切り離せない分野です。
しかし、実は「罪数」は、短答式試験はもちろんのこと、論文式試験でも「罪責を論ぜよ」型の問題で、複数犯罪が成立する場合には必ず言及しなければならないところです。量刑については、論文式試験で真正面から問われることはありませんが、短答式試験については平成20年、平成21年、平成30年に出題されています。
さらには、司法試験に合格されたら、ほとんどの方が司法修習に行く方が多いと思いますが、司法修習では罪数や量刑は「知っているもの」として扱われ、教官が教えてくれるわけではありません。しかし、こうした知識がないと、司法修習の起案等で低い評価を受けるばかりか、下手すればいわゆる二回試験で不合格となってしまう可能性もあります。
また、ごくたまに法律上認められない判決を裁判官が行ったとして、ニュースになることがあります。弁護士であれば、弁護過誤として依頼者等から損害賠償請求や懲戒請求を受けることがあります。そうでなくても、実務家として大きく信用を損なってしまうため、実は大事な分野です。
理念・コンセプト
<誰も教えてくれなかった、罪数・量刑の考え方ポイント>
司法試験・予備試験さらには、司法修習・実務でも通用する罪数・量刑の講座!
罪数・量刑を70分でわかりやすく解説。
普段学習の手が回らない司法試験・予備試験受験生はもちろんのこと、司法修習生・さらには刑事事件に携わる実務家のためにもなります!
講座の特徴
本講座は、罪数について単なる教科書的な解説にとどまらず、実際の論文の書き方のコツや、予備試験短答式試験(令和4年第8問・令和5年第11問)を使用した、実践的な解説をしています。量刑については、執行猶予の可否を表形式にまとめたもの(レジュメP13)を使用して、短答式試験(正誤問題)で問われそうなところを、さらには司法修習の起案や実務で誤りそうなところを指摘しつつ、解説しています。また、罪数に関する判例のまとめを付けていますので、適宜学習にご利用ください。
講師紹介
<はじめに>
はじめまして、弁護士の藤澤潤と申します(大阪弁護士会所属/ウィステリア・バンデル法律事務所)。
私は、弁護士登録から10年以上、司法試験等の個別指導・家庭教師を行ってきました。また、司法試験・予備試験の短答式は1万問以上検討、論文答案は1万通以上添削指導の経験があります。
そして私は、試行錯誤を重ねてようやく合格にたどり着いた、「普通」の「合格者」です。もちろん、不合格も経験しています。だからこそ、「普通」の人が法律の勉強でどこをつまづき、どこで悩んでいるかをよく理解しています。ひとりでも多くの「普通」の受験生に「合格」できるよう、「わかりやすく」「イメージしやすく」法律を学べるよう努めます。
<司法試験戦績>
1回目 短答式は上位15%で合格。論文式は、公法系上位1%の成績を獲得したものの、民事系と選択科目(倒産法)が原因で不合格。
2回目 短答式は上位8%で合格。1回目の反省から、民事系と選択科目(倒産法)を集中して勉強したため大きく挽回し(特に選択科目は上位15%を獲得)、公法系も上位約6分の1を維持。2回目で最終合格。
※なお、パーセントについては、小数点以下切り捨て。
<略歴>
私は、大学卒業後、関西の食品系企業に正社員として勤務経験がある、いわゆる社会人経験弁護士です。会社員時代は企業等を得意先とする取引、営業(いわゆるBtoB取引)に従事していました。その後、営業から社内システム部門に転属し、新規システム開発プロジェクトに参画、各種社内システムを構築、運用に携わりました。その間に基本情報技術者試験など国家資格を含む各種資格を取得、現在は当時の知見を活かして、事務所内のシステム構築・IT化を実現しています。退職後、関西大学大学院法務研究科入学。同大学院修了、司法試験に合格。2013年司法修習終了、同年弁護士登録。
<講義実績(抜粋)>
2016.10.05 働くときに知っておくべき法律問題(河内長野市)
2017.10.31 女性のための法律講座~新しい一歩のために~(河内長野市)
2019.02.23 シンポジウム「新科目『公共』について~弁護士と考える授業」(大阪弁護士会主催。法むるーむネット、大阪府高等学校社会(地歴・公民)科研究会、日本弁護士連合会共催。大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、堺市教育委員会後援)
2019.07.18 労働法・労働問題について(浪速少年院)
2019.09.02 労働法・労働問題について(和泉学園)
2020.01.20 「労働法講座」働き方改革関連法、改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)等改正法などを踏まえた労働法の基礎(大阪市役所)
2022.10.10 同志社大学山根崇邦教授知的財産法ゼミ特別講義(著作権について)
<著書等>
弁護士独立マニュアル~第3版~(大阪弁護士協同組合)
セクハラ・パワハラ・性差別苦情相談制度ガイドブック~第2版~(大阪弁護士会男女共同参画推進本部・労働問題特別委員会編)
初めてでも大丈夫! 法教育出張授業マニュアル 第4版(大阪弁護士会法教育委員会編)
社会と法がわかる15のストーリー 法むるーむ(清水書院)
<藤澤潤(ウィステリア・バンデル法律事務所)公式サイト>
https://wisteriabandel.com/
<Xアカウント>
https://x.com/wisteriabandel