「まだ時間はある」
「年末年始にまとめて頑張れば、なんとかなる」
仕事は忙しく、勉強のリズムは崩れ、気づけば秋になっていた。そんな状況なのはあなただけではありません。
今回お話を伺ったのは、令和7年予備試験に合格した社会人のお二人。二人とも、不合格を重ねた経験者です。しかも、かつては今のあなたと同じように「年末までまだ余裕がある」と考えていた時期がありました。
合格した先輩が秋に何を変えたのか。その実例をご紹介します!
Aさん(28歳・社会人・3回目で合格)
2回目の受験までの私は、「まだ勉強を始めたてだし、ゆっくり自分のペースでやろう」と考えていました。ところが、短答で僅差の不合格になったとき、ふと「この生活がこのままずっと続くのか? このままじゃまずいのではないか?」と猛烈に思ったんです。
そこで2024年10月に、「2025年予備試験合格」という目標と期限を強制的に設定し、受験日までに自分はこうなっていなければならないんだ、と危機意識を植えつけました。社会人受験生が合格するために最低限必要な力は、自律学習ができることだと思います。「律」とあるように、自分を律して、目標と期限を定め、危機感を持つ。そこが私の出発点でした。
当時の私は、7科目に目は通していたものの記憶が曖昧で、事件名の付いた判例も、聞かれれば一応わかる程度でした。だから、やるべきことははっきりしていました。
独学の受験生が判例を読むとき、長い判旨をじっと読んで理解したつもりになっていても、次の日には忘れるなんてことが多々あります。私もまさにそうで、ただ読んで時間を費やしただけ、頭にまったく定着していないと感じていました。「××の判例は?」と聞かれて、自分の言葉で「××だよ」「○○がポイントで規範だよ」と自問自答できるようにならないと、知識は定着しない。でも、頭の中で要約して自分の言葉に変換するのが、本当に難しかったんです。
そこで選んだのが、BEXAの予備・司法試験合格道場でした。
受講して一番良かったのは「吉野先生の動画での判例解説」です。吉野先生は、事案から判旨まで解説したうえで、ポイントになる箇所を本当にわかりやすく説明してくださいます。うまい言い方が見つからないのでそのまま言うと、飲み屋でおじさんに判例解説を受けていて、「要はこういうことよ」と要約してもらっているような感覚でした。
この「要はこういうことよ」が非常に重要なんです。長々と判旨を解説されると、前半なんて忘れちゃうじゃないですか。それを最後にまとめて、しかもすごくわかりやすく要約してくれる。ここが、私が受講して一番良かったと感じる点です。
2025年予備試験合格を目標・期限にしていたので、2024年10月の購入後は、短期目標として「7科目の判例解説部分だけを受講して、解説されている判例はすべて自分で説明できるように覚える」ことにしました。
この解説文を実際の答案で書くことはありません。目的はあくまで知識の定着なので、インプットとアウトプットを繰り返しました。その結果、年末には7科目で必要な判例をほぼ網羅できたと思います。
すべては、2024年10月から年末までの判例暗記があったからこそです。まだ秋だからとゆっくり学習していたら、次の受験も同じ結果になっていた可能性があります。余裕のある秋〜年末だからこそ短期目標を立てて実践することで、年始以降に「あれもこれも」と悩んで結局何もできない、という事態を避けられると思います。
Bさん(30歳・社会人・4回目で合格)
1回目・2回目の受験は短答で不合格。3回目でようやく短答に合格できましたが、論文はさんざんな結果でした。特に民事系はひどく、民法以外が途中答案。圧倒的に演習不足、瞬発力不足だと痛感して、受験直後に「来年も受けるんだな」と覚悟しました。
そんな9月終わり、友人に勧められたのがLaw Practiceでした。民法・商法・民事訴訟法の3科目すべてがそろっていて、どれもレベルは基本的な内容ながら、特に考えるべき問題意識が解説されていて、予備試験論文のレベルにマッチしている、という評価だったと思います。一部では「予備試験のネタ本」とも言われていると教えてもらったのを覚えています。
民事系に苦手意識があった私は、年末までの期間を民事系の論文対策に費やして、Law Practiceと心中しようと一念発起しました。2024年9月末のことです。
心中するなら、Law Practiceの良さを生かしつつ、答案を書く力も上げなければいけない。そう考えて、BEXAのLaw Practice解説講義を3つ購入しました。科目ごとに別の先生が担当されていて、どれも各科目の特性に合った解説だと感じました。
モチベーションが高い10月に民法2冊を一気にやり、11月に商法、12月に民事訴訟法。すべて受講して、自分で何度も答案を書き切る訓練をしました。
そうすると、各科目で自分の答案のパターンが自然に身につき、初見の問題でも自信を持って書き出せるようになりました。年始以降は他科目の論文対策をしつつ、民事系は予備試験の過去問を何度も解くことを繰り返し、最終的に翌年度合格できました(民事系はオールB)。
自分を棚上げして申し訳ないですが、年末頃になると本気になる社会人受験生は多いと思います。ただ、年末の疲れた状態で、年末年始の連休に勉強をいきなり集中させるのは、あまり効果的だとは思えません。結局、年始までズルズルと先延ばしにして、翌年度にまた同じ不合格に遭うのではないかと、個人的には思っています。
本当の合否は、実は秋の始動で決まっていると私は思います。秋〜年末で勉強のリズムを作る→年末年始もそれを崩さない→年始以降も崩さない。この1年間のリズムが重要なのではないでしょうか。
| 比較項目 | Aさん | Bさん |
|---|---|---|
| 秋の始動時期 | 2024年10月 | 2024年9月末 |
| 秋から年末の目的 | 判例の知識定着 | 論文(民事系)の答案作成力 |
| 秋から年末にやったこと | 判例を自分の言葉で説明できるレベルに | 3科目を順に、答案を書く訓練を繰り返す |
| 年始以降の変化 | 条文暗記・論文対策に集中できた | 他科目対策と過去問演習に専念できた |
取り組んだ課題は違っても、二人が秋に実践したことは共通しています。
Aさんは曖昧な判例知識、Bさんは途中答案になっていた民事系に集中しました。まずは、自分に足りない力をはっきりさせることが出発点です。
Aさんは判例を自分の言葉で説明する練習、Bさんは民事系3科目の答案練習を繰り返しました。「年末年始から頑張る」と先延ばしにせず、秋から学習の土台を作っています。
年内に弱点の対策を進めたことで、年始以降は条文暗記や他科目の対策に集中できました。連休だけの追い込みに頼らず、日々の学習を続けることが大切だと二人の体験からわかります。
今日からできる最初の一歩は、小さなことで構いません。受験日から逆算して目標と期限を書き出す。年末までに終わらせる範囲を決める。それだけでも、秋の過ごし方は変わってきます!
「まだ秋だから」ではなく、「まだ秋だからこそ」。 来年の今ごろ、合格者として振り返る側になるために、今日から学習を始めましょう!
2026年10月27日 BEXA事務局
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