司法試験の過去問に取り組むと、多くの受験生が次の「3つの絶望」を経験します。
司法試験民法では、複数の当事者と法律関係が登場し、事実関係も複雑です。何が問われているのか、誰と誰の法律関係を検討するのか、どの条文・論点から書き始めるのかが見えず、答案の入口で手が止まってしまいます。
出題趣旨には、論点や法的構成、事実評価が詳細に示されています。そのすべてを答案に盛り込もうとすると、時間内に書き切ることはできません。「これだけ理解しなければ合格できないのか」と、過去問学習そのものが重くなってしまいます。
採点実感の「優秀」「良好」を、合格に必要な最低水準だと思っていませんか。それらは、十分な理由付けと事実評価を備えた上位答案です。合格のために、最初からその水準を再現する必要はありません。
「優秀」「良好」は上位評価の答案です。
合格のために、最初からその水準を再現する必要はありません。
まず目指すべきは、採点実感に示される「一応の水準」。限られた時間の中で、重要な論点を拾い、条文と法的構成を示し、問題文の事実を使って最後まで書き切る答案です。
本講座では、理想的な答案だけを示すのではなく、各年度についてどこまで書けば合格ラインに届くのかを明らかにします。
司法試験民法では、複数の当事者と法律関係が登場し、問題文も長く複雑です。
論点や判例を知っていても、誰の誰に対する請求を検討するのか、どの条文から考えるのか、どの事実を答案に使うのかを判断できなければ、答案は書けません。
さらに、すべてを丁寧に書こうとすると、一つの設問に時間を使いすぎ、最後まで書き切れなくなります。
民法で必要なのは、知識を増やすことだけではありません。
問題文を読み、問われていることを把握し、法律関係を整理し、書くべき内容に優先順位をつける力が必要です。
本講座では、令和元年から令和7年までの司法試験民法過去問を、各年度「解説編」と「合格ライン編」の2部構成で扱います。
「出題趣旨」と「採点実感」は、試験委員が受験生に何を求めているのかを知るための重要な資料です。
しかし、量が多く、すべてを自力で読み込むだけでも相当な時間がかかります。特に出題趣旨には理想的な検討内容が詳細に示されているため、そのすべてを身につけようとすると、かえって合格に必要な力が見えにくくなることもあります。
合格ライン編では、採点実感をもとに、合格のために落とせない内容と、書ければ評価が上がる内容を整理します。
本試験の制限時間内で、何を優先し、どこまで書けばよいのかを明確にします。
問題の分析から出題趣旨の理解、採点実感に基づく合格ラインの確認、2種類の答案比較までを一つの流れで学べます。
過去問を「解いて終わり」にせず、問題を分析する力と、現実的な合格答案へまとめる力を、各年度の学習の中で身につけられる構成です。
講義内容に対応して、剛力講師本人が作成した「合格ライン答案」と「完全答案」の2種類が付属します。
採点実感の「一応の水準」を踏まえ、合格に必要な内容を現実的な分量で示した答案です。
どの論点を優先し、どの事実を拾い、どこを簡潔に処理するのかがわかります。完璧ではなくても、本番で再現できる合格答案の具体像を確認できます。
模範答案をそのまま目標にして苦しくなるのではなく、まず自分が到達すべき現実的な水準が明確になります。答案作成時の優先順位がわかり、時間内に最後まで書き切るための判断力も身につきます。
出題趣旨を丁寧に反映し、論点、法的構成、理由付け、事実評価を十分に盛り込んだ答案です。
問題を深く研究するときや、合格ライン答案と比較しながら、さらに完成度の高い答案へ伸ばすときの指針として活用できます。
合格ライン答案との差を比較することで、どの記述を加えると評価が上がるのか、理由付けや事実評価をどこまで深めるべきかがわかります。合格水準を押さえたうえで、より上位の答案へ伸ばすための改善点を具体的に確認できます。
完全答案だけを読んでも、合格に必須の内容と、上位評価を得るための内容を区別するのは困難です。
一方、合格ライン答案だけでは、よりよい答案にするために何を加えるべきかが見えません。
同じ問題について2種類の答案を比較することで、合格に必要な記述、評価を高める記述、省略できる記述の違いが明確になります。
「何を書くか」だけではなく、「どこまで書くか」がわかる。
これが、本講座の大きな特徴です。
司法試験の合格に必要なのは、最初から完全答案を書くことではありません。
まずは、合格ライン答案を安定して書けるようにする。
そのうえで、完全答案との違いを学び、答案の完成度を高めていく。
本講座で、令和元年から令和7年までの司法試験民法過去問を通じて、本番で再現できる合格答案の作り方を身につけてください。

22,000円(税込)

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