司法試験・予備試験の刑法対策として、多くの受験生が取り組むのが『刑法事例演習教材』です。本書は、論文頻出の刑法主要論点だけでなく賄賂罪や業務妨害罪といった受験生の手が届きづらい論点も解説されている上、直近の重要論点たとえば詐欺罪の実行の着手(ex.だまされた振り作戦)の解説もされていて、基礎知識の網羅性が非常に高い演習書です。
主要論点だけでなく、時折細かい論点や最新の論点が問われる予備・司法試験論文においては、本書で解説されている論点を漏れなく理解できれば対策として十分です。
この問題では、①「偽造」の定義②名義人・作成者の区別③文書の性質からのあてはめといった出題趣旨で求められる思考を、事前に学ぶことができました。
また、単独正犯となり得ない人物が共同正犯として処罰され得るか、という問題意識も、採点実感ではほとんどの受験生が的確に指摘できていない旨の指摘があったが、該当問題の解説で触れられていたのです。
つまり、刑法事例演習教材をやっているか否かで、合否に差がつく可能性が高い教材です。
しかし一方で、受験生からは次のような声も多く聞かれます。
論点は網羅されているが、答案の書き方が分からないという問題があります。
刑法事例演習教材は予備試験論文対策書として「独学には不向き」という声も聞かれます。
教材自体は、①基礎知識の網羅性は高いものの、そこから進んで予備試験論文刑法では差が付かないであろう②応用論点・発展論点の解説も一部含まれてしまっており、どこまで重点的に学習すれば良いのかの線引きが非常に難しくなっています。
また、書くべき論点が網羅されている一方で、それに対応する③答案例や答案の書き方への言及はほとんどありません。
さらに、答案例がないため④あてはめのポイントにも重点は置かれていません。予備試験論文刑法では、法解釈以上にあてはめが重要視されるため、あてはめの相場観や考え方を重点的に学べないことは非常に痛いです。
このように、刑法事例演習教材は、予備校の演習講座と同程度あるいはそれ以上の①網羅性がある一方で、②応用論点、③答案例、④あてはめなど独学者が自学自習しづらい箇所があるという側面もあります。特に予備試験論文では「あてはめの質が得点を大きく左右する」ため、答案のイメージを持てないことは大きなハンデになります。
刑法は、他科目と比べて受験生の勉強が進んでいる傾向があり、受験生の多くが、「何を書いたか」では共通している科目です。だからこそ重要なのは、「答案のメリハリ」すなわち、「得点配分を見極める力」です。
刑法で考えられる論点をすべて書こうとすること自体、現実的ではありません。試験時間には限りがあるため、全論点を分厚く書こうとすると途中で時間が足りなくなり、答案が途中答案になってしまうケースも少なくありません。
その結果……
予備試験・司法試験は、単に知識量だけで勝負が決まる試験ではありません。合否を分けるのは、与えられた事例から「問題になる点はどこで、当該問題点について事実関係をどう考えて結論をどうすべきか」という、思考をして、思考を答案に示す能力です。
剛力講師が提唱するコア思考とは、次の3つの力を指します。この3つを総称したものが合格に直結する「思考プロセス」です。
1.条文を軸に論点を整理する力
2.知識を理解に昇華し、“使える形”に変換する力
3.事実を評価し答案に落とし込む力
本講座では、刑法事例演習教材の問題を使いながら、
剛力講師が全52問の答案例を作成。答案例をベースに以下4つを具体的に解説します。
刑法論文ではあてはめの質が得点を大きく左右します。
刑法事例演習教材の網羅性を活かしつつ、予備試験・司法試験で重要度の低い応用論点には深入りしません。そのため、基礎知識をしっかり押さえながら、試験で差がつきにくい論点に時間を使いすぎることを防げます。
すべての問題に「答案例」「論点解説レジュメ」を付属。
講義後はレジュメに加筆することで、自分だけの刑法まとめ教材として活用できます。
答案例はPDF形式でダウンロードいただけます。
※刑法事例演習教材〔第3版〕をテキストとして利用しますが、附属いたしませんので別途ご購入の上、ご受講ください。
32,800円(税込)

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