本講座は現在販売中の大谷大地講師『公法系上位1%の憲法の戦術』の講座の一部を直前期用に一部ピックアップした講座です。
すでにご購入くださっている方は内容が重複しますのでご注意ください。
表現の自由で主張されているパブリックフォーラム論
表現の自由の保障に可能な限り配慮すべきであるとする見解ですが、憲法論文でどう使えばいいのでしょうか。
三者間形式の違憲側、合憲側、私見のそれぞれの主張のうちどこでどのように書くか、そして、保護領域、制約の有無、権利の重要性、制約の程度、審査基準、あてはめのうちどこでどのように書くかを適切に判断しなければ点数は入りません。
もはや触れないという選択肢もあり得ますが、明らかに問われているのに無視することはかなりリスクがあります。
司法試験憲法論文の難しさは、実は「議論の土俵も受験生が建てなければならない」という点です。
いかに憲法判例を知っていても、いかにあてはめが上手でも、議論が噛みあっていなければただ貼り付けているだけと判断されるリスクを秘めているのです。
他の科目は「○○の請求は認められるか」「○○の適法性を論ぜよ」など、書くべき土俵を提示してくれますが、憲法は(一部誘導はあるものの)何を主張・反論して何を厚く書くのかという自由度が高いため、議論の構築を通して、判例・理論・論点の理解度が如実に出てしまう科目と言えるでしょう。
そんな憲法における議論の構築を、事前準備なしで「現場思考で勝負する」というのは、非常にもったいないことが理解できると思います。
本無料講座は、泉佐野市民会館事件・エホバの証人剣道不受講事件という超重要判例2つを、本番の素材としてもし利用するのであればどのように使うのかを解説する講座です。
担当講師は、令和5年司法試験で公法系150点オーバー(公法系上位1%)で合格された大谷大地講師です。
大谷講師は大学時代憲法ゼミで教授と4年間憲法判例を議論し続け、憲法判例・学説を深く理解している講師です。
↓大谷講師と伊藤たけるの令和5年度司法試験の対談動画はこちら
本無料講座は、そんな大谷講師がBEXAで販売中の『公法系上位1%の憲法の戦術』講座から、泉佐野市民会館事件・エホバの証人剣道不受講事件の回をピックアップして配信するものです。
現場での思い付きではなく、「事前準備」として、判例理論を前提とした議論の組み立て方を理解し、本番で有効活用してください!
本講座では、泉佐野市民会館事件・エホバの証人剣道不受講事件を解説しながら、憲法論文の三者間形式の主張・反論の組み立てを解説します。
たとえば、パブリックフォーラム論を違憲側で主張し、合憲側でも反論させる方法なども解説しています。
いつもは読んでいるだけの判例を、あえて憲法論文の出題形式に合わせて構成するならという再構築の視点から解説をしており「理解している判例知識」を「論文で使える判例知識」に進化させることが可能になります。
憲法では「論証」はあまり重要視されていない傾向にありますが、権利の定義はその重要性を示すために必須なものになってきます。
本講座では、扱う判例に限定はされますが、一部大谷先生が用いていた権利の論証も提供します。
さらに、「自己実現・自己統治」といったマジックワードの要不要についても解説しています。
実は泉佐野市民会館事件では、他の判例で注目された敵意ある聴衆の法理や集団暴徒化論を意識したあてはめがされているのです。
憲法論文のあてはめの際にもこれらの理論を意識したあてはめをするだけで、あてはめを通して憲法判例を理解していることを示すことが可能です。
本講座では、これらの理論についても触れており、受講すれば説得力のあるあてはめの枠組みを構築することが可能になります。
講義時間:
約1時間33分
配信状況:
全講義配信中
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