最初は4S図からそのまま答案に書けなくてもおかしくはないですし、問題ありません。
答案をかく手順については、論パタテキストの冒頭の「~法における4Sの具体化」に各科目の解放パターン載っていますので、まずはそちらを参照しながら自力で書けるところまで書いてみてください。
そして、途中でどこかに詰まった場合、論パタテキストの解答過程の部分をカンニングしてもよいので、そこからヒントを得て書き出すことで、4S図から答案を書く(答案構成をする)までをつなげることができるかと思います。
その他、質問者様がどこに難しさを感じているかという個別の事情にもよりますが、参考までにではありますが、いくつか例をご紹介します。
全く書き出すことができないという場合には答案の書き出しは当事者(X)のいい分からスタートしてみてください。そこから、答案上ではその言い分を実現できそうな条文を引用し、そのまま当てはまりそうなら端的に当てはめ、そのままだと当てはまらないとか、微妙な場合は解釈を加え、あてはめます。(ここで事実の評価を加えることができると加点が期待できます。)
ナンバリングは後付けでもいいですし、あまりかっちりと決める必要がないと思いますが、慣れるまではある程度固定して書くのが楽かもしれません。一例をあげると
設問1
第1.当事者のいい分、法的構成(条文)の引用(~は違憲ではないか、~請求ができるか、~罪が成立しないか、~処分性が認められるかなど)
1.要件1
(1)要件1で問題になりそうな部分(4Sでは相手側の反論の場合が多い)
(2)上記の問題についてはこう考えることができる(再反論)
1.の結論
2.要件2
(以下1.と同じ。全ての要件を満たすか、どれか一個が否定された段階で、別の言い分と法的構成を第2から書き出す。)
のような感じでテンプレ化しておくと書きやすいでしょう。
また、4S図に矢印を引くというのも練習としてよいと思います。どの言い分にどの反論が対応しているか、矢印で引くとともに、矢印にナンバリングをつけてみてください。そこから矢印に上記の、答案構成の枠組みのナンバリングを付していくことで、4S図と答案構成をリンクさせることができるかと思います。