ご質問ありがとうございます。
まず、インプットからのアウトプットが絶対にダメという訳ではありません。インプット→アウトプットの順番で学習して受かる人や、インプットメインで受かる人もいます。
しかしこのタイプの人たちは、私の見た限りでは、東大生・京大生・慶大生のような膨大な勉強量を難なくこなせる受験強者という場合が多いのです。
また、従来型のインプット→アウトプットですと、インプットする知識の意味合いや使い方が分からず途中で挫折したり、あるいはインプットを無事に終えたけれどもアウトプットが全くできず挫折するというケースが多いです。
司法試験系の特徴としては、論文式試験のアウトプットの負荷が極めて大きいという特徴があり、知識以外に慣れや反射神経といった体育会系的な能力が問われます。
上記から、インプット→アウトプットまたはインプットメインの学習方法では受験強者以外は挫折のリスクがあるという点から、4S基礎講座では、まずはアウトプットを行って知識の意味合いや使い方を体得し、その後に必要な限度でインプットをするという建付けになっています。
次に、先行テスト効果との兼ね合いがあります。これは、ベネディクト・キャリー氏の著書『脳が認める勉強法』の144‐157頁に記載がありますが、学習に当たっては、先にテスト問題を解くというアウトプットをする方が、実はその後の学習効果が高いという研究結果が出ているのです。
つまり、知識を知らない状態で自分なりに考えて僅かでもアウトプットをすることで、その後の学習効果がより上昇するのです。このような先行テスト効果も踏まえて、4S基礎講座ではアウトプット先行のカリキュラムになっています。