ご質問ありがとうございます。
これは、「賃貸借契約(601条)を締結した」という部分が「法律上の利害関係を取得した者」という規範部分に対応しています。
この「法律上の利害関係を取得した者」という規範部分のイメージとしては、民法などの条文で表現し得るほどの強いつながりのある者というものです。
そうすると、「賃貸借契約(601条)を締結した」という事実を摘示できていれば、601条という条文で表現し得るほどの強いつながりがあるという点を示せているので、「法律上の利害関係を取得した者」という記述を省略しても、規範に対応する事実を当てはめられていることになるのです。
ただ、より丁寧に書くのであれば、『賃貸借契約(601条)を締結したので、法律上の利害関係を取得した者と評価でき、「第三者」に当たる』とするのが一手です。
このように規範に対する事実のあてはめ方としては、まずは規範に対応する事実を摘示したうえで、評価の箇所で規範の文言を繰り返すときれいにまとまる場合が多いです。