ご質問ありがとうございます。
そのような認識でおおむね大丈夫です。
法的三段論法は、大前提(条文の文言や判例・通説等を踏まえた規範)に問題文の事実(小前提)をあてはめて結論を出すという流れをいいます。
この大前提→小前提→結論という3ステップで処理することで、法律を使って事案を解決したということになるのです。そのため論文式試験では、この法的三段論法を意識した論述ができるかどうかで、同じような内容を書いていても点数が変わり、法的三段論法を守っている答案ほど、内容にもよりますが良い点数がつきやすくなります。
さて法的三段論法については、大きく分けると、ある程度フルスケールで展開すべき場合と簡潔に淡々と当てはめればよい場合の2つがあります。
いわゆる論点のように条文解釈が必要な場合には、規範→事実→結論というフルスケールで描いた方が良い場合が多いです。逆に、条文解釈をせずとも当てはめができる場合は、事実→条文の順番で、淡々と簡潔に当てはめれば良い場合が多いです。
明確な使い分け基準については、はっきりと一義的なものがあるとは言いにくいですが、受験上、重要論点といわれる解釈論については、ある程度フルスケールで書く場合が多いです。
重要論点についても一概にどれかという点は明示しにくいですが、目安としては予備校各社の論証集に掲載されているものであれば、重要論点として,、問題にもよりますがある程度フルで法的三段論法を踏む場合が多いです。4Sであれば、論パタで習う解釈論の多くがこれに当たります。
この辺りは慣れ・感覚によるものも多いので、4S論パタをやり込んだり、司法・予備の論文式試験の合格者再現答案を検討したりすることで、徐々に分かるようになってきます。