①「たとえ判例・学説とは異なる独自の審査基準であっても、それが当てはめにおいて論理的にリンクしていれば、普通に評価される」
⇒「基準」として機能していないものであれば評価されないと思われます。「効果的」や「過度でない」とはどのような事態を指しているのかを特定する必要がありますが、それがなければ無意味な記載です。
⇒ 次の段落で定義されているようにおもえますが、この定義を書かなければ評価されないところ、あえて書くくらいなら、学説上の概念を借用したほうが定義が簡潔ですむので、コスパがよいでしょう。
②「効果的で過度でない」という表現だけでは減点できない
⇒ これ自体が怪しいうえ、加点されるわけでもないというのが私の立場です。
⇒ 判例や学説上の概念を用いて「基準」として機能するものを論じた方が、よっぽど点数が入る可能性があります。
ここまで書いて、あえて「減点はされない」レベルのものを擁護するよりも「加点されるもの」を考えた方がよっぽどコスパがよいと思います。
この方のご意見が、司法試験委員の経験者ないしそのインタビューを踏まえたものであれば傾聴に値するかもしれませんが、そういった事情もありません。