回答を補足しますと、「行為毎の検討と人毎の検討が混在」することによって、答案が読みにくくなるというリスクがあります。
　刑法の答案では、誰のどんな行為がどの罪責に当たるかを明瞭に記載する必要があるのですが、方法２として、「一部分（昏酔強盗未遂）を抜き出して甲乙まとめて検討して、それ以外を甲乙丙の人毎（別々）に検討する」形で答案を書いた場合、人毎ごとという切り口と行為毎という切り口が混在し、誰のどんな行為に対する罪責を検討しているかが論旨不明瞭になるリスクがあるのです。
　そのため、答案では甲・乙・丙の人毎に罪責を検討しています。
　要するに、行為毎の検討と人毎の検討が１枚の答案の中に混在することで、誰のどんな行為がどの罪責に当たるかが不明瞭になる可能性があるので、特に必須でなければ、人毎または行為毎のどちらか一本で答案を書いた方が伝わりやすいのです。
　もちろん、行為毎の検討と人毎の検討が混在している答案もあり得ないわけではないのですが、私の経験上そのような答案は見たことがほぼありません。
　そのため、両者の検討を混在させずに人毎という一本の流れで答案を作成しているのです。

納得しました、ありがとうございます！