まずはロースクールの期末試験、お疲れ様でした。ローの授業や試験はなかなか負担が大きく、大変だったと思います。そこで、私の方から、学習の進め方についてアドバイスいたしますね。
まずは、4S論パタテキストの復習をしていきましょう。おそらく4Sの講義は受講されていると思いますので、その復習を通じて答案の書き方を身につけましょう(もしまだ講義を未受講であれば、先に講義を受講してみて下さい)。
復習では、「問題文のどこを読み、どのように頭を働かせれば書くことを思いつけるか」という点をまずは意識してみましょう。司法試験系の論文試験は闇雲にいろんな問題を解いても効果が出にくく、条文・思考過程を意識して問題を解くことが重要です。
4S論パタでは、条文・思考過程を重視して講義が進むので、復習ではどんな風に考えて問題を解くかを意識して、テキストを読み直してみましょう。
次に、答案の書き方という点では、論パタテキストの講師作成答案例や司法試験・予備試験の再現答案集に掲載の合格者答案を写経(答案をそのまま書き写す)するのがおススメです。論文試験の答案はやはり独独の日本語のリズムがあるので、もし答案の書き方がままならないのであれば、答案例を写経して体で覚えるのが一手です。
この場合は、漫然と写経するのではなく、答案の構造や論理の流れなど(≒なぜ、そうなっているのか)を意識しながら、写経してみて下さい。何通か写経してみると、不思議と自分で書けるようになってきます。
それから、短答過去問も併せて解いていきましょう。ここでは、正答率の高い問題(上3法なら60%、下4法なら50%以上の問題)だけを拾って解いてください。ここでは、正答率の高い問題だけに絞って解くことで、効率的に基本知識を吸収していきます。
以上をまとめると、学習の進め方としては・・・
①まずは4S論パタ講義を受講して、科目ごとの条文・思考過程を学んでいきましょう。復習では、問題文のどこを読んでどんな風に考えればいいかを意識して、解きなおしてみましょう。
②答案の書き方としては、問題文・条文・判例や通説を踏まえた規範の3つを法的三段論法にのせて答案を書くという点を意識しましょう。つまり、条文や規範といった判断基準→問題文の事実→結論の流れを意識するのが重要です。
また、上述のように、写経を通じて論文答案の独特のアルゴリズムを体に叩き込みましょう。
③また、上記①②と並行して、正答率の高い短答過去問を解いていきましょう。要するに、論パタ掲載の重要基本問題と正答率の高い短答過去問を集中して解くことで、基本事項をしっかりと叩きこむのです。ここで基本事項を集中的に体得すれば、実力が大きく伸びます。