口述対策としては、①民法の要件事実、②刑法各論の構成要件、③民訴法と刑訴法の手続の流れと条文知識などを習得していきましょう。
このうち、優先的に押さえたいのは上記①②です。この2つを口頭で解答できるかで、合否がほぼ決まると思われるからです。
まず、①対策としては、大島眞一先生の『新版 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]』と『完全講義 民事裁判実務の基礎(上巻)』の2冊を読み、要件事実の知識を押さえていきましょう。そのうえで、口述再現も読めると理想的です。口述再現は、インターネットで「予備試験 口述試験」などのワードで検索すると出てくると思いますので、可能であれば確認しておいてください。
もし、上記2冊できつければ、司法研修所編の『紛争類型別の要件事実』を先に読んでください。
次に、②対策としては、お手持ちの教材で刑法各論の構成要件が記載されている箇所を、条文を読みながら何度もチェックしておきましょう。細かすぎる犯罪まで見る必要は乏しいですが、賄賂罪や犯人隠避罪・証拠隠滅罪といった、ややマイナーな構成要件まで確認しておきましょう。こちらも同じく、口述再現は要チェックです。
③対策としては、4S条解テキストなどで手続の条文を確認しておきましょう。また、民事執行法・民事保全法も確認できると理想的です。
そのうえで、『基本刑事訴訟法I 手続理解編』や『民事裁判実務の基礎/刑事裁判実務の基礎』という本で、手続知識を網羅しておくと安全だと思います。