答案構成にかけられる時間は、大まかな目安としては、予備・司法ともに試験時間の4分の1~3分の1くらいが相場と言われます。
もっとも、これは科目や問題によって大きく変動します。
例えば、民法や民訴法で難しい問題が出た場合は、試験時間の半分以上を答案構成に使い、残りの時間で答案を書くという時間配分が正解なケースもあります。この場合は、予備であれば1~1.5枚くらい、司法であれば3~4枚くらいの答案の分量で、十分な合格答案になり得ます。
他方、刑法や刑訴法で書くべき事項が見えやすい問題の場合は、答案構成を10分前後で終わらせて、予備なら4枚、司法なら8枚近く答案を書くべきケースもあります。この場合は、検討事項をトップスピードで網羅的に記述し、問題文の事実をできる限り拾う必要があるので、結果的に答案の枚数が増え、答案構成にかけられる時間が減ります。
このように、答案構成の時間としては、予備・司法ともに試験時間の4分の1~3分の1という相場を基本としつつ、問題の特性・難易度によって、長くも短くもする必要があります。
そのため、日頃の論文学習において、制限時間を設けつつ答案構成を作成する又は答案をフルスケールで書くという訓練を積むことで、答案構成にかける時間を短縮できるようにし、同時に、答案構成なしで記述できる条文や規範のフレーズを増やしていくのがおススメです。