司法試験や予備試験を目指すと決めたものの、最初に立ちはだかる壁が「予備校選び」。
選択肢が多すぎて、何を基準に選べばいいのか分からず悩む方も多いのではないでしょうか。
「そもそも、弁護士になるにはどうしたらいいの?」
「高い予備校と安い予備校は、何が違うの?」
「社会人受験生がこれから学習を始めるには、どのような予備校を選ぶのが賢いやり方?」
実際に予備校を選ぼうとしても、このような疑問や不安があると思います。大切な時間とお金を投資するからこそ、納得のいく選択をしたいですよね。
そんなあなたの疑問や不安を解決するために、予備校選びの3つのポイントとその理由を解説します!
学部生は、日頃からゼミや試験で論文を書く機会が豊富にあります。これに対し社会人は、論文を書く訓練をする場面が少なく、学習が「知識の暗記」に偏りがちです。つまり、論文を書ける「思考方法」そのものが身についていないケースが多く見受けられます。
実際に、論文式試験の合格率は学生が20%以上であるのに対し、社会人はおよそ8〜9%と、学部生の1/3程度にとどまることもあります。この差は、単なる勉強時間の不足だけでなく、学習方法の違いにも原因があります。
社会人の傾向として、勉強時間の不足だけでなく、「知識を詰め込むだけで解こうとする」傾向があります。論文を解くための「頭の使い方(思考方法)」を学ばずに、「知識の暗記」に偏る傾向があるのです。
一方で、学部生はゼミや自主ゼミ、期末試験対策で少しずつ論文的なアウトプットになれており、社会人はそもそも論文を書く機会が学生に比べ少ないので、独学ではそこを埋めきれないという現状もあります。
予備校の中には、論文式の書き方をゼミ、個別指導の受講に委ねてしまうカリキュラムもあるようです。そのため、基礎講座でそのもので論文の書き方を体系的に教える講座が少なく、社会人向けのカリキュラムになっていないものが多くあります。もちろん、個別指導でカバーすることは可能ですが、かなりのコストがかかりますのでハードルが高いといえます。また、仕事がある社会人にとって、ゼミの仲間を見つけたり、時間を合わせることも難しいでしょう。
だからこそ、「論文式試験に必要な思考方法を早いうちから反復する」ことが不可欠です。単に知識を詰め込むだけではなく、どのように使うのか・どう当てはめるのかを訓練する必要があります。
代表的なトレーニング方法は、「短文事例問題」を解くことです。「短文事例問題」とは、2〜3行程度の簡単な事例から論点を抽出し、答案を書く練習を積み重ねるトレーニング方法です。吉野勲講師の『シン・王道シリーズ【第6期】予備・司法試験合格道場』にはこの「短文事例問題」が含まれています。
この学習法では、論文式試験で必要となる思考の流れを、シンプルな問題を通じて繰り返し練習することができます。1問あたりの取り組み時間は数分から10分程度なので、忙しい社会人でもスキマ時間を活用して学習しやすいのが特徴です。また、「論点がわからない」「書けない」といった壁に直面しても、細かく分けた練習を積むことで着実に克服できるようになります。
社会人はアウトプットの場を意識的に作り出さなければなりません。短文事例問題を高速で回して、間違いや課題をすぐに修正するサイクルを早く確立することが、論文力を伸ばす鍵となります。
このように、予備試験や司法試験でハードルとなるのは、論文式試験です。もちろん、いきなり過去問を解くスタイルの講座も効果は抜群なのですが、基礎知識を習ってからの方が安心という方もいらっしゃるでしょう。
そのため、論文式試験のトレーニングをする前に、最低限度の基礎知識を素早く習得する必要があります。
もっとも、最低限の基礎知識といえども、法律が7科目もある予備試験や司法試験となると、さすがにある程度の量があります。ここで挫折してしまう方もいるでしょう。
ですから、何よりも、「自分が続けられるかどうか」という点を最優先に考えましょう。基礎講座については、基本的にどの予備校でもかまいません。重要なのは「全てを受け切ること」です。
予備校に高いお金を払っても最後まで受け切れなければ意味がありません。ですから、自分にあった「ボリューム」「講師」「説明のわかりやすさ」で選ぶことが大切です。
特に、社会人にとっては、無理なく続けられるペースで学習できるカリキュラムかどうかを確認することも必要です。実際、オーバースペックな講座を選んでしまうと、消化不良に陥りがちなので注意が必要です。
続けられるかどうかを左右するのは講師との相性ですから、自分に合った1人の講師から指導を受けることがよいでしょう。基礎から論文、短答まで1人の講師が横断的に教えてくれる講座の場合、頭の使い方が一貫しやすいからです。
講師が複数担当の場合、2名程度ならよいのですが、各科目で異なるとなると、特に論文の書き方や学習法の指導において教え方がバラバラになってしまい「結局どう書けばいいの?」と困惑してしまうことも多くあります。
上級者であれば、自分の苦手な部分や強化すべきポイントが見えているため、科目プロの指導方法が効果的ですが、基礎講座に関しては、頭の使い方を学ぶためにも一貫指導が望ましいと言えます。
司法試験に合格するためには、予備試験ルートと法科大学院ルートの2つがあります。
難易度の極めて高い予備試験ルート専願よりも、ある程度のところで法科大学院への進学を視野に入れると、司法試験合格はより確実なものとなります。
法科大学院に行く可能性を残すためにも、最初に大金を投入するのは避けたいところです。
例えば、総合講座で150万円以上を先に払ってしまうと、後々ロースクールへ進む資金が足りなくなるリスクがあります。心理的にも、多額の投資をして予備試験ルートを選択した自分を否定することになり、なかなか法科大学院ルートを選べないようにもなってしまいます。
そうはいっても、高い方が教材の質が高い、安い方は安かろう悪かろうであると思ってしまうかもしれません。
もちろん、安い講座で、しかも時間数が少ない場合は、内容が不十分な点がある恐れは否定できません。
しかし、同じような時間数であれば、品質面で差があるということは考えにくいところです。どこの予備校であっても、合格者を輩出しています。基礎講座自体は、どこの予備校でもいいという先ほどの話を思い出してください。
予備校講座の高い安いは、これにかかっているコストに比例します。たとえば、後者を保有し、複数のスタッフを抱えている大手予備校の場合、当然講座の価格は高くなります。
また、インターネット中心の予備校であっても、よく広告で目にするところは、莫大な広告費をかけています。こうした広告費が講座の価格に上乗せされています。
もちろん、誤字脱字のチェック、デザインなどの面では、スタッフが多い予備校に軍配が上がりますが、こうした形式的なところで、肝心の講義内容がかわることはありません。
30万円前後の安価な講座でも十分に論文対策は可能です。仮に、大手予備校に行くとしても、すべてセットになっている講義を買う必要もありません。なぜなら、大手予備校の中には、あなたにとって本当に必要かわからない将来の講義までセットになっているからです。
こうした講座は、後で必要になってから購入すればよいでしょう。勉強が進み、司法試験受験業界のことがわかるようになれば、もっといい講座が見つかるかもしれないからです。最初に買った方が安いかもしれませんが、結局受講せず、よりよい別の講座を買ってしまうのであれば、最初に講座に払ったお金は無駄になります。
まずは、少額投資の投資をすることで、ご自身の適性や、勉強時間が確保できるかなどを試し、本当に続けられるのかを確認するのが賢明といえます。
中途半端に大金を支払ってしまうよりは、小さく投資して基礎力を養ってから判断するのが賢いやり方と言えるのです。
そこでおすすめなのが、『シン・王道シリーズ【第6期】予備・司法試験合格道場』!
講師歴17年の吉野勲講師が全科目解説している講座です。受講料は30万円前後と、手が届きやすい価格設定となっています。また、論文トレーニングに最適な「短文事例問題」が含まれており、論文対策も万全。実践力をしっかりと養える内容となっています。
「短文事例問題」とは、2〜3行程度の簡単な事例に対して、論点を抽出・簡単な答案を書く練習を積むもので、どのように事例を解き、答案を書くかにフォーカスした講座です。
はじめから長い論文講座に取りかかることは、書き方のわからない人にとっては大変なことです。
その点、簡単な事例をもとに短時間で何度も繰り返し練習できるため、論文講座への橋渡しとなる講座といえます。
短文のため、論点がシンプルでわかりやすく、論文式試験で求められる思考パターンを自然と身につけられるのが特徴です。
忙しい社会人でも無理なく続けやすく、自己の弱点を発見しやすい点も魅力です。
社会人は自力でアウトプットの機会を作らないといけません。基礎を学んだあと、
「短文事例問題でアウトプット」 →「 間違いを修正」
というサイクルを高速で回すことで、大きく実力が伸びやすくなります!
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