①読みやすい日本語を書くことを学ぶ+法的三段論法のルールを知る
②法律知識を使って各科目の特性に合った「型」を作り上げる
③条文・判例の趣旨から考え、事実を規範に当てはめることができる
先日配信されたyoutube LIVEによると、上記のような段階わけになります。
添削を受ければ、①~③すべてがカバーできると思ってませんか?
ところが、この①~③のうち、
①と②は誰かに教わるというより、自ら考えて独習で訓練するという要素が強いのです。
①読みやすい日本語を書くことを学ぶ+法的三段論法のルールを知る
⇒能動的訓練
②法律知識を使って各科目の特性に合った「型」を作り上げる
⇒能動的訓練 又は 個人レッスンレベルの個別指導(数十万円)
③条文・判例の趣旨から考え、事実を規範に当てはめることができる
⇒能動的・受動的訓練(答練や添削がこれに該当するでしょう)
③事実を規範に当てはめられるかが勝負と思われがちですが、実は予備試験合格者は①②がかっちりしてるから不十分な答案でも合格できるのです。
吉野先生が配信にて、試験委員のコメントとして解説しています。
このコメントから「点数が獲れる答案」「評価される答案」とは、
・同じ言語で話していると理解されること=読みやすい・筋が通っている
・法的知識よりも法的思考を見せる=型通りに読めば何が書いているのかがすんなり読める
というように定義することができます。
では、予備試験合格者は実際にどうやって「点数が獲れる答案」「評価される答案」を作り上げる力を手に入れているのでしょうか?
やはり添削や個別指導のサービスなのでしょうか?
実は予備試験合格者は必ず③に相当する答練や添削をしていたかというと、必ずしもそうではありません。
むしろ、①②を丁寧に訓練し、読みやすく、型にはまった答案を作り上げているのです。
現にBEXAでインタビューを取った予備試験・司法試験合格者は、②の訓練を特に重点的に1人で又はゼミで訓練しています。
③答練や添削を必ず受けたというわけではありませんでした。
ゼロから答案作成の訓練をされたい方向けに段階的に記載します。すでに"これはやった"という方であれば、どんどん次のステップに行ってください。
まず法律初学者や答案を書くことが苦手な方は、文章術に関する本を読むことを伊藤先生はおすすめしています。
・法律文章術の本を読む
・自信がない人は法律文章術にかかわらず文章術の本を読んでください。
特に「法的三段論法」に関しては、法学セミナー2021年5月号の大島先生の記事が秀逸です。法的三段論法の解説はこれで充分でしょう。常にこれを意識して次の段階にいきましょう。
写経の方法・効果については、上記の動画を参照してください。
写経すると、各答案がパラグラフごとにブロックのように感じられてきます。たとえば、以下の答案であれば、次のようにブロックのようにイメージできます。
写経する参考答案がない場合は、吉野先生の短文事例問題講座が、憲法・民法・刑法各10問分無料公開されていますので、是非素材として利用してください。
ここからは、知識・インプットとの同時並行になります。
ポイントは…
ア 問題文から書かなければならない知識を想起できる(問題と知識の紐づけ)
イ 知識をあてがうフレームワークを確立する(思考のフレームワーク化)
ウ 確立させたフレームワークに読みやすい日本語で知識をあてがう(知識の引出)
※ア~ウは相互関連するものになります。
『ア 問題と知識の紐づけ』は、まさに簡単な問題を数多くこなすことにより、自然と問題文から知識を想起できるようにする訓練が必要になります。これと同時に、インプットの段階でも、ただ杓子定規的に知識を暗記するのではなく、事案をイメージしながら暗記することが必要になります。
問題演習側から、そしてインプット側から、両端から紐づける訓練が必要になってくるのです。
この紐づけに適しているのが司法試験道場です。司法試験道場では短文事例問題300問弱を扱っていて、その中で知識の引き出し方法を解説しています。それと同時にインプット講座段階から具体例・事例・判例を多く盛り込んでおり、事案をイメージしながら知識を暗記することができる工夫がされています。
司法試験道場なら、問題と知識の紐づけを学習初期段階から行うことが可能です。
次に『イ 思考のフレームワーク化』『ウ 知識の引出』も司法試験道場なら、短文事例問題講座・予備試験過去問講座(論文過去問道場)で実際の予備試験合格者が作成した答案例を手に入れることが可能です。
写経で培った論理構成力を元に、科目ごとの答案の「型」を習得することが可能です。
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