予備試験に興味はあるものの、「今から始めて間に合うのか」「何年くらいかかるのか」と不安に感じている人は少なくないでしょう。
そんな人にまず知ってほしいのは、今から学習を始めることで2028年合格の可能性を高められるということです。
もちろん、予備試験は短期間で結果が出る試験ではありません。しかし、最初に合格までの道筋を理解し、適切な順番で学習を進めれば、今やるべきことは明確になります。
では、今から学習を始める場合、どのようなロードマップを描けばよいのでしょうか。
今から学習を始める場合、まず目標に据えたいのは2027年の予備試験短答式試験です。
今から学習を始めることで、2027年の予備試験短答式試験を現実的な目標として設定することができます。
ここで重要なのは、「とりあえず受けてみる」という記念受験にならないことです。
学習を始めたばかりの段階で受験すると、試験を経験する意味合いが強くなります。しかし、今から準備を始めれば、短答突破そのものを目標に据えることができます。
また、試験を受けること自体にも意味があります。自分なりに考えた勉強法で学習し、その結果が点数として返ってきます。結果が良ければ方向性は正しかったと確認できますし、思うような結果でなければ改善点を見つけることができます。
さらに、その先には論文式試験があります。短答合格後から論文式試験までの期間は、多くの受験生がこれまで以上の密度で学習する時期です。論証を覚え、判例を確認し、答案を書き、論文で求められる力を集中的に鍛えることになります。
そのため、2027年に短答突破と論文受験を経験し、2028年の最終合格を目指す。これが今から学習を始める人にとって、一つの現実的なロードマップになります。
予備試験の本当の勝負どころは論文式試験です。そのため、学習初期から論文を見据えた基礎作りが欠かせません。
ここでいう基礎とは、重要基本事項を理解し、使える状態にすることです。
受験生の中には「メリハリをつけて勉強したい」と考える人もいます。しかし、メリハリとは最初から学習範囲を削ることではありません。
まず必要な範囲を学び、そのうえで学習の深さや優先順位を調整していくことが重要です。
最初の段階で学習範囲を狭めてしまうと、後になって知識の穴になる可能性があります。
予備試験は法科大学院修了者と同程度の法的素養を問う試験です。だからこそ、重要事項については広く学びながら、確実に理解していく必要があります。
初学者によく見られるのが、「講義を全部聞き終えてから問題演習を始める」という学習方法です。
しかし、講義を聞き終えてから問題演習では遅いという考え方が重要です。
講義を受けたら短答過去問に触れる。分からなければテキストに戻る。単文事例問題を読む。また講義に戻る。この往復を繰り返していきます。
単文事例問題も、最初から完璧に解く必要はありません。問題を読み、解説を確認し、何が問われているのかを理解するだけでも十分な学習になります。
学ぶ→解く→戻る。
このサイクルを回すことで、知識と問題が結びつき、理解が深まっていきます。完璧に理解してから次へ進むのではなく、行き来しながら学ぶことが大切です。
法律学習では理解が重要だと言われます。しかし、理解しただけでは答案には書けません。
重要なのは、理解した知識を必要な場面で思い出せる状態にすることです。
テキストを読んで理解したつもりでも、翌日には忘れてしまうことがあります。それは短期記憶のまま終わっているからです。
短期記憶を長期記憶へ変えるためには、何度も思い出す作業が必要になります。
今日学んだ論証は何だったか。判例の結論は何だったか。条文の趣旨は何だったか。こうした内容を何も見ずに頭の中で再現してみることが大切です。
風呂に入っている時間、移動中、トイレ、寝る前などの細切れ時間は、そのための絶好の機会になります。
読むだけではなく、思い出す。
この習慣が知識の定着につながります。
学習期間が長くなると、多くの受験生が不安になります。すると、新しい教材や勉強法を探し始めます。
しかし、伸び悩みの原因は教材不足ではなく、基礎知識の不足やインプットの精度不足、論文を意識した学習不足などにあることも少なくありません。
だからこそ重要なのは、基礎講座を聞き、復習し、短答過去問を解き、単文事例問題に触れ、再び復習するという基本的なサイクルを継続することです。
新しい教材を増やすことよりも、今取り組んでいる学習を続けることが重要です。
今回紹介したロードマップは、どの時期に何を学び、どこを目標に据え、どのように短答・論文へつなげていくのかという学習全体の設計図です。
学習を始めたばかりの時期は、目の前の教材や勉強法に意識が向きがちです。しかし、まずは全体像を理解し、その時期ごとに必要な学習を積み重ねていくことが重要です。
「予備・司法試験合格道場」では、こうした学習の順序や優先順位を踏まえながら、基礎から短答・論文までを体系的に学ぶことができます。
学習の方向性に迷っている方は、一度内容を確認してみてはいかがでしょうか。
本記事は、2026年5月18日に配信された吉野勲講師のYouTube LIVE「5月からの予備試験ロードマップ2026」の内容をもとに構成しています。
ライブ本編では、今回紹介したロードマップの背景や学習上の注意点について、より詳しく解説されています。ぜひ併せてご覧ください。
YouTube LIVEを見る2026年6月5日 吉野勲
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