限られた時間の中で、合否を分ける本質、そして試験直前期に何をすべきか、どうすれば論文で点を伸ばせるのか。
この記事では、配信で語られた内容をもとに、今から取り組むべき論文対策の指針を整理します。
論点や論証を覚えているのに、答案を書いても点が伸びない。
この時期、多くの受験生が抱える悩みです。
剛力講師は、それに共通する原因として「思考の幹がない」状態を挙げました。
いくら枝葉の知識を増やしても、それを支える幹─つまり、要件の構造や論点の位置づけが見えていないと、答案に一本筋が通りません。
「なぜこの論点が問われるのか」「どの要件と関係するのか」
このような構造的な理解(=コア思考)が抜け落ちていると、どれだけ知識があっても、それを活かすことができないのです。
合格者の答案には、共通点があります。
それは、「事実の評価」を自然に行っていることです。
これは単なる事実の抜き出しではなく、事実に“意味づけ”して使う力です。
剛力講師も、自身の受験期にその差を痛感した経験を語っています。
この視点に早く気づき、意識的に鍛え始めた人ほど、答案の質が明確に変化し、点が伸びていきます。
直前期に入り、知識の抜けや論証の忘れが気になり、「もう一度一周やり直そうか」と感じる受験生も少なくないでしょう。
しかし剛力講師は、それよりも今ある知識をどう使うかの視点に切り替えるべきと強調します。
剛力講師が伝える、直前期に最優先すべき論文対策は以下の2つです。
「この2つをやることで、直前期でも答案の精度は大きく変わります。焦らず、ここに集中してほしいです」
剛力講師は、上記2点に特化した講座を自ら設計しています。
受験生に「何をやればいいのか」を明確にし、短期間で成果につなげることを目的とした構成です。
残された時間をどう使うか。
それが、ここから逆転できるかどうかを決めるポイントになります。
「コア思考」と「事実の評価」。
この2つに的を絞ることで、答案の完成度は確実に変わります。
そしてそれは、試験委員が求めている答案そのものに近づくということです。
その判断が、試験までの残された時間を合格に変える力になります。
2025年6月3日 剛力大
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