固有の抗弁を有する者

民訴の既判力の主観的範囲について質問です。固有の抗弁を有する者の例として民法177条の例が出ているのですが、具体的にはどのような例が考えられるのでしょうか。民法94条2項の例は教科書にあるのですが、上記の例はあまり書かれていないので質問させていただきました。
2017年12月23日
民事系 - 民事訴訟法
回答希望講師:久保田康介
回答:1

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久保田康介の回答

回答が遅くなり申し訳ございません。

177条の例というのは以下の事例です(高橋重点講義上694頁参照)。

XがAから土地を譲り受けたが登記を移転しないので、XがAに対して移転登記請求訴訟を提起し、Xが勝訴した。その後、Xは、Yに対して同土地を譲渡し、Yに同土地の登記を移転した。

この場合、Yは時系列的にみて口頭弁論終結後の承継人に該当しますが、民法177条の第三者に該当するため、固有の抗弁を有します。

2018年1月6日