文献等で調査をしたわけではありませんので、間違っている可能性はありますが、一応自分の考えを記載しておきます。
権利能力がないことは取引の主体になれないことを指します。現代社会でいえば、権利能力のない者はスーパーで買い物すらできません。過去には、奴隷には取引の主体になる資格がありませんでした。社会は人・モノ・関係など様々なものによって構成されていますが、その中でも取引というのは重要なポジションを占めています。そのような位置づけの取引を行うことができないことは、すなわち社会に加わっていく資格がないことを意味するため、権利能力が社会の入場資格に例えられるのではないでしょうか。
2017年6月15日