【私のBEXA成功体験記】合格への近道は日々の生活管理と自分を客観視すること ☆中村充「【第5期】4S基礎講座」

 

BEXA受講生から合格の秘訣を探るため、今回話を聞くのは2022年9月に司法試験合格を達成したコロ助さん。
司法書士合格後、予備試験ルートから2年という目標期間を設定したコロ助さんにとって、大きな難関は論文試験だったといいます。そして合格のために常に意識していたのは、ついつい受験生が疎かにしてしまいがちな睡眠と運動習慣です。
予備試験ルートからチャレンジした理由なども伺いながら、司法試験合格の秘訣を探ります。

 

 

1.司法書士合格者が予備試験からの司法試験合格を目指した理由

コロ助さんは、ロースクールからの受験ではなく予備試験からの挑戦ルートを選択しています。
まずはその理由を伺いました。

 


1-1.受験のきっかけは「司法書士試験に合格できたなら司法試験も受かるかも」という思い

 

ーーQ.司法試験を受けようと思ったきっかけを教えてください。

 

[コロ助さん]
司法書士試験に合格していたこともあり、「これなら司法試験も合格できるのでは」とチャレンジしてみようと思ったのが一番のきっかけです。司法書士試験で学んだ知識も活かせるのでは、という考えもありました。
受験するにあたり、私が選択したのはロースクールではなく予備試験からのチャレンジ。2017年末にLECの予備試験講座に申込み、受験生活をスタートしました。
当初立てた目標は、予備試験に2019年合格、2020年司法試験合格。ほぼ2年の計画でした。
BEXAの講座を受け始めたのは、TACで受講していた中村充先生がBEXAに移籍したのがきっかけです。受験生活を振り返ってみたとき、結果的にLECの教材はほとんど使いませんでした。


*参考
コロ助さんが予備試験で活用した教材・講座
https://bexa.jp/columns/view/358

 

 

1-2.コストをおさえて「最短ルートの合格」を目指すためには?

 

ーーなぜ、予備試験からの挑戦を?


[コロ助さん]
単純にコストと時間が大きな理由です。また、予備試験からの合格を達成できれば、今後情報発信する上でも自分が希少価値の高い経験をしたポジションに立てると思ったのも動機の一つでした。
ロースクールはコストも時間もかかります。色々調べてみると、ロースクールの授業は司法試験対策に直結しないものが多いとも聞いたので、司法試験合格を目指すなら最短ルートは予備試験からのルートだろう、と。

私自身、自発的にする勉強は好きですが、授業や宿題などのようにやらされる受け身の勉強は好きではなかったというのもあります。

 

 

2.論文試験に苦戦!コロ助さんの合格までの道のり


ここからは、合格までの道のりを追いながら、それぞれのタイミングでコロ助さんが直面した課題や克服できたきっかけなどを教えていただきました。

 

2-1.コロ助さんの合格スケジュール​

 

まず、コロ助さんの司法試験合格までのスケジュールを見てみましょう。

 

【2017年】
・年末:LEC受講スタート。

 

【2018年】
・5月:予備短答試験をお試し受験。
・9月:TACで中村充先生の4A講座を受講スタート。予備試験では論文試験の勉強に苦戦。

 

【2019年】
・1月:4A講座カリキュラムに追いつく、中村充先生の個別相談を受ける
・5月:予備短答試験受験
・6月:予備短答試験合格
・7月:予備論文試験に初チャレンジ(1回目)
・7月 :BEXAの4S講座「民法」を受講
・9〜10月 口述試験対策

 

【2020年】
・4月:コロナ禍で試験が延期に。
・6月:中村充先生の4S基礎講座2回目を申込み
・8月:予備短答試験受験
・9月:予備短答試験合格
・10月:予備論文試験チャレンジ(2回目)

 

【2021年】
・1月:予備論文試験不合格&成績大幅ダウンで落ち込む
・2月:スクール東京の「武藤流コンサル」、アガルートの「重要問題習得講座」を受講
スタート
・4月:安田貴行先生の「オンライン添削」を受講スタート
・5月:予備短答試験受験
・7月:予備論文試験受験
・10月:予備論文試験受験合格(3回目で合格!)
・11月:予備口述試験合格(これで予備試験を無事クリア!)
・12月:司法試験の選択科目を労働法に。加藤ゼミナールの「労働法」を受講

 

【2022年】
・5月:司法試験受験
・9月:司法試験みごと合格!

 

 

2-2.予備試験2回目でまさかの順位大幅ダウン!原因は論文試験


ーー予備試験時代はどう過ごしていましたか?

 

[コロ助さん]
司法書士試験の学習コミュニティ運営やアフェリエイトなどウェブビジネスをしながら受験
生活を送りました。働きながら受験生活をしていたわけですが、運営したウェブビジネスは
司法書士試験に関するものです。司法書士試験と司法試験はテーマも似ているところがあり
ましたので役立った部分もあったと感じています。


ーー予備試験で苦戦したのはどんなところでしたか?


[コロ助さん]
私の場合は、論文試験でした。
2019年7月に1回目の受験をした際の順位と、2020年10月に2回目に受験した際の順位では、2回目の方が大幅ダウン。苦手だったからこそ、中村充先生の4S講座を受講していましたが、順位が下がったことには正直とても落ち込みました。

改めて、オープンマインドになって自分なりに色々調べたり、中村先生以外の方にも相談に
乗ってもらったりしながら、学習スタイルや戦略を見直しました。


ーー2度目の予備論文で成績が下落した要因は、なんだったと思いますか?


[コロ助さん]
基本論点に関する知識が足りなかったことが一つの要因です。また、合格した人の答案と比べてみると、答案形式があきらかに他の合格者と違っていたことにも気がつきました。
過去問はやっていましたが、初見問題に対する臨機応変さというものも足りなかったのかな、と。
これで弱点がわかったので、基本論点に対する知識に関しては、アガルートの「重要問題習得講座」を受講スタート。安田貴行先生の「オンライン添削」やスクール東京の「武藤流コンサル」なども受けながら、弱点を補強していきました。

 

 

2-3.本試験では選択科目の労働法に苦戦

 

ーー本試験では選択科目に労働法を選択されています。理由は?


[コロ助さん]
労働法は知識が問われる科目なので得点源にできると思ったのが理由です。けれど、蓋を開けてみると想像以上にやるべきことが多かったので「選択を誤ったかも」と正直後悔もありました。労働法対策に時間が取られ、他の科目は準備不足になってしまっていましたから。
また、司法試験の問題は、特に憲法と行政法は予備試験よりも難しく、苦労したところでした。過去問演習をして克服しようと試みましたが、本試験日までに万全の対策ができた、とまではいかなかったかもしれません。

2022年に司法試験の制度が大きく変わったので、私の受験したときとは大きく事情が異なりますが、もし、2021年予備試験合格者として2022年に司法試験を再度受けるとしたら、本試験で労働法は選ばないですね。
ただ、予備試験でも選択科目が追加された今の制度下で、予備試験の選択科目を選ぶなら、労働法はありだと思っています。なぜなら、予備試験合格後から司法試験までの約6ヶ月で選択科目対策に追われた私の頃とは異なり、予備試験でも選択科目が課されているため、ある程度時間をかけて労働法対策ができるからです。

 

 

3.苦手な論文試験合格に直結した4S講座

 

コロ助さんの場合、司法試験で特に苦労されていたのが論文試験対策です。
ご自身も「論文試験は弱点だった」と話すコロ助さんが、どうやって対策をし、克服できたのか、深掘りしてみました。

 

 

3-1.4S講座を受講したきっかけ

 

ーー論文試験対策として中村充先生のBEXAの4S講座を受講されています。そのきっかけは?


[コロ助さん]
BEXA以外の講座も複数受講してきました。LECの講座を受講しても論文が書けずにいたのですが、中村先生の4A講座なら書けそうだと思い、TAC時代に中村先生の4A講座を受講しました。その後、中村先生が独立しBEXAで4S講座を始められるということで、ついて行ったのが受講のきっかけです。
4S講座は2019年7月に民法を単元でまずは受講。その後、2020年6月に基礎講座の2回目を受けています。

 

 

 

3-2.アウトプットとカウンセリングを大いに活用

 

ーーBEXAの4S基礎講座はどのように活用されましたか?


[コロ助さん]
1周目では、問題文を読んで講義を受ける、そして自力で問題を解くというスタイルで進め
ていました。宿題や課題ももちろんこなしています。1周目の段階から規範などの解釈論に
関してもマスターしていきました。
2周目以降では、基本的に講義は見ずに問題だけを解いていきました。前日に解いた問題
を、翌日に復習するというスタイルで進めていきました。


ーー4S基礎講座の良かった点を教えてください。


[コロ助さん]
4S基礎講座はインプットの時間だけでなく、アウトプットの時間も長いのがいいところです
ね。
予備試験の山場は論文です。
4S基礎講座では論文の思考プロセスをたどることができます。そのため、どうやって論文
を書けばいいかわからない初学者のときからすごくわかりやすく、大変参考になりました。
インプット講義に時間を割いている講座は司法試験界には多数あります。一方でアウトプットの講義に時間を多く割いている講座は多くありません。
4S基礎講座はアウトプット講義(論パタ講義)にかなり時間を割いてくれているので実戦的な論文力が身につきました。

 

ーー2020年6月には、4S基礎講座の2回目も受講されています。なぜ?


[コロ助さん]
2回目を申し込んだ大きな理由は、カウンセリングと質問サービスが受けられること、そして法律改正後の最新情報を得るためです。
特に個別カウンセリングは、自分を客観視する大切な時間になりました。勉強中に解いた論文試験の答案の中から、苦手分野や自信がないものを中心に、マンツーマンで中村先生に見てもらい、具体的なアドバイスをしてもらいました。

 


 

 

4.試験は体力勝負!司法試験合格の秘訣3つ

 

範囲も広く、全てのカテゴリーで対策を100%完璧にしようとするのは大変な司法試験。完璧主義にこだわるのではなく、合格ラインを意識して取り組む姿勢もある意味で大切です。
「司法試験はペーパーテストだからこそ、高校受験や大学受験などと同じように対策ができる」と話すコロ助さんに、実際に合格につながったと感じる時間の使い方や勉強方法、そして受験生活の過ごし方を伺いました。

 

4-1.運動と睡眠を疎かにしないこと

 

ーー試験勉強以外で、何か心がけていたことはありますか?


[コロ助さん]
試験勉強期間中は、運動と睡眠の時間をきちんと確保していました。特に運動は、ほぼ毎日
15分走っていましたね。


ーー勉強時間が減るという不安はありませんでしたか?


[コロ助さん]
運動をすることで、勉強時間は確かに少し減りました。中には勉強時間を減らしてまで運動することをマイナスに捉える人もいるかもしれません。

予備試験受験生時代に発信していたブログでも、運動をしていることを書くと「最短合格のためには運動なんて二の次だ。勉強をもっと頑張れ」などとコメントされたこともありました。
しかし、そもそも運動時間はストレッチやシャワーを含めても30分から1時間程度です。また、私の中では運動を生活習慣に取り入れていたのには、きちんと根拠があるんです。

 

ーーその根拠とは?


[コロ助さん]

運動の効果は、学術的にも証明されています。米・イリノイ州のネーパーヴィルという地域では「0限目に体育を取り入れたところ、地域の学校の成績が、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)において理科で世界1位、数学で世界6位になった」と報告されています。さらに、運動が受験生の大敵であるストレスや不安、鬱対策にもなることが研究で明らかになっています。
このように、学術的にも運動が勉強やメンタルに良い影響を及ぼすことが実証されているのですから、取り入れない手はないと思ったのです。
司法試験に限った話ではありませんが「睡眠時間や運動時間を削り、長い時間勉強しているからすごい、頑張っている」と思う人が多いように、まだまだ根性論が根強いのが司法試験。そういうところはこれから変えていきたいですし、少しでも「そうじゃない」と発信していきたいと思っています。
合格への近道は、頑張ることを目的化するのではありません。
合格するための行動はどうすべきか?という思考で、受験生活全般を送ることなのです。

 

 

4-2.自分を客観視すること

 

ーー長い受験生活、どのように勉強内容を組み立てていましたか?


[コロ助さん]
自分の現状を分析して、客観視することを常に意識していました。正しく弱点を把握した上で、学習方法や内容を軌道修正していけたのも良かったと思います。
司法試験は単純な知識勝負の試験ではないので、やるべきことは人それぞれです。特に2020年の予備論文試験の成績が返ってきてからは「自分の場合は?」と考えるために、試験結果などをもとに、必ず自分の現状を分析して、細かく軌道修正をしていきました。
論文対策でも添削や4S講座のカウンセリングなどを大いに活用しました。
司法書士試験と違って、司法試験は事前準備で正答できるものばかりではありません。特に論文試験は、現場での自由度が高く対策法も無数にあります。そのため、どう対策して良い
のかわからなくなってしまいがちです。
そこで、自分を客観視して、足りないことを補充するためのアクションを正しく選択していけるよう意識してみると良いと思います。

 


ーー情報収集はどのように?


[コロ助さん]

ゼミの受講生グループでの情報交換や、予備試験に合格した司法書士の同期からのアドバイスなどを参考にしていました。
司法試験に限った話ではありませんが、合格のための情報は無限にあり、玉石混合となっています。何をどう取捨選択するかは大切かもしれませんね。私の場合は、BEXAの講座で信頼できる中村先生や加藤先生のブログ、信頼できる合格者の体験などから情報収集していました。

<コロ助さんが参考にしたブログ>
・中村先生ブログ BEXAページ http://bexa.jp//lecturers/view/47
https://ameblo.jp/4-algo-rhythm/
・加藤先生ブログ BEXAページ http://bexa.jp/Lecturers/view/10
ブログ https://kato.blog/

 

 

ーー自分を客観視するためにどんなことをしていましたか?


[コロ助さん]
課題だった論文試験対策として、答案の添削をココナラなどを活用して合格者にお願いしていました。添削者はマッチングサイトで探せますが相性もありますし、レベルもさまざま。
何人かにお願いしましたが、最終的には1人の方に絞ってお世話になりました。
また、ブログもやっていましたので、自分自身のことを言語化するなかで、弱点を客観視できた部分もあるのかな、と感じています。

<コロ助さんが活用した答案添削マッチングプラットフォーム>
ココナラ https://coconala.com/

 

 

4-3.BEXAで中村先生の4S講座を受けたこと

 

ーーそのほか、合格に不可欠だったと感じるのはどんなこと?


[コロ助さん]
BEXAで開講されている中村先生の4S講座がなければ論文試験は合格できなかったと思っています。
私は、1回で終わりではなく、2回目も受講しましたが、これはそれだけ4S講座に価値があったからです。また、そもそも私は論文が書けずに困っていて、予備試験を諦めようかとすら思っていました。
もし、中村先生の講座がなかったら、スタートラインにすら立てていなかったでしょう。

 

 

BEXAの4S講座活用などコロ助さんの合格体験を参考にしてみよう!!

 

冷静かつ細かい自己分析と、やるべきことをきちんとこなす強い意志を持っているという印象を受けたコロ助さん。

最短合格に向けたメンタルや体調管理のために、司法試験受験生が疎かにしてしまいがちな運動と睡眠をしっかりと確保していた点も、これから司法試験にチ
ャレンジする人にとって大いに参考になることでしょう。
BEXAでも人気講座となっている、中村先生の4S講座は、論文試験に苦手意識を持っている人にも大いにおすすめの講座。コロ助さんの活用方法も参考にしながら、ぜひ合格に向けて活用してみてはいかがでしょうか?

 

 

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編集・取材:石島聡子(リベルタ)
取材・文:松本有為子(リベルタ)
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2023年3月8日   中村充 

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