令和3年予備試験合格 P.N コロ助様
司法試験の資格を活かしたビジネス展開をしたいと思い、司法試験に挑戦することにしました。
以前は、司法書士事務所で勤務していました。ところが、事務作業に向いておらず、上手く業務がまわらなくなり、事務所を辞めることとなってしまいました。
しかし、兼業で司法書士資格を活かしたビジネスを展開していたので、さらにビジネスを強化していきたいと考えました。
そこで、現在のビジネスとの親和性で考えると、法曹資格の取得をした方がビジネスに活かせると考え、予備試験からの司法試験合格コースを目指しました。
学校の勉強があまり好きではなかったので、法科大学院コースではなく予備試験コースに決めました。また、予備試験は、司法試験にも直結するための勉強を積むことができるので、最短で資格を取得できると考え、予備試験合格を目指すことにしました。
司法書士試験は、事前準備をきちんとおこなえば、問題を解くことができました。
しかし、司法試験の勉強は現場思考の要素が強く、知識だけでは対応できないというギャップに苦しみました。
私は、民法の勉強から始めました。もともと、司法書士試験の勉強をしていたので、民法の知識はありました。
しかし、いざ論文を書き出すと思うように書けません。結論はわかっても、どういう風に答案に反映させればいいのかわからず、はじめの頃は短い文章さえ書けませんでした。憲法については、知識もなかったので、どのように書き出したらいいのかわからず途方にくれました。
中村先生と出会えたことが私にとって1番のターニングポイントでした。
4Sの講義は、現場での再現性が高く、あらゆる論文試験にも対応できました。
私は、論文の書き出し方がわからなかったのですが、4Sはある程度テンプレートが決まっていたので、書き出しに迷うことなく、こんな簡単でいいんだと驚いたことを覚えています。
中村先生の講義に比べて、他の予備校の講義は、答案を読み上げていくことだけが多かったです。また、講義中に、講師とテキストを作っている人が違うときは、答案に対してダメ出しをしながら授業を進める先生もいました。
しかし、中村先生はご自身で作成したテキストを講義で使用しており、先生の答案例を「書くプロセス」を、実際に答案を書いていくかのように解説していきます。
そのときに、先生が答案を書くプロセスを見ることができるので、最低でも講義を聴きながら自分で答案を作ることができます。
私は1年目は答案は書かずに、講義を聴いたあとは自力で4S図書き、答案構成をしました。
予備試験は最初はお試しで受けました。そのあとに、勉強した上で受けた予備試験1回目の順位が1,100位くらいでした。この順位に加え、日々の勉強で成長していることが感じられ、2回目は、このまま勉強を続けていけば合格できると感じました。
しかし、2回目を受験すると、1回目より順位を落とし1,500位に下がってしまいました。
勉強はしていたので、大変ショックでした。1回目の順位は運がよかっただけなのかと考えてしまいました。
順位が下がってしまった要因を考えていくと、司法書士の成功体験もあり、『同じ問題ばかりを解いてしまっていたこと』だと気づきました。4Sの手法を使っていたものの、同じ問題を繰り返すことで無意識に覚えており、学習効率が大きく低下していたと思います。
そこで、初見の問題を中村先生の4Sの手法で解いていくことにしました。
初見の問題は、司法試験の過去問やアガルートの「重要問題習得講座」で対応しました。
「重要問題習得講座」は市販の問題集よりも正確で、網羅性があり、講義の受講や質問ができることが気に入り、重要問題習得講座のテキストの中で、より重要な360問ほどを3-4周繰り返しました。
また、インターネットで答案の添削してくれる人を探しました。最初は5-6名に依頼し、最後には信頼できる人が見つかったので、個別指導も含めてサポートしてもらいました。
個別指導やオンラインの勉強コミュニティに所属し、今日やる勉強を宣言して、実際の成果を報告しました。1週間のうちに、1日予備日を設けていたので、進捗が遅れてしまった場合は予備日で帳尻を合わせました。
私は「民事訴訟法」が苦手でした。
いざ問題を解くときに、自分の知識の使い方が分かりません。とくに、複雑訴訟が理解できず苦戦していると、そこを中村先生が複雑訴訟パターンで教えてくれました。
そして、講義を受講することで段々と解き方がわかるようになっていきました。
中村先生から学んだ複雑訴訟パターンを使って、初見の問題を解くことで、考える訓練をしました。このように初見問題を解き進めることで、2021年予備試験(予備試験3回目)は「A」判定をもらえました。
私は半年ほど働いて、半年ほど勉強するというスタイルを取っており、勉強期間中はほぼ専業受験生だったので1日8~9時間を目標に勉強していました(時間はストップウォッチで計った時間)
しかし、3年目はメンタルも弱っていたので、7時間を目安に過ごすようにしていました。そもそもその日は勉強しないという日もありました。
基本的には、勉強の進捗は週単位で管理し、週に1日予備日を設けていました。もし、進捗に遅れが出てしまった場合は、予備日で調整できるようにしていました。
得意科目は「商法」でした。
その理由は、司法書士の学習時代に会社法をよく勉強していて、条文がわかれば解くことができたので、予備試験ではみんなができないところもできました。
また、「実務基礎」は現場思考の要素が少なく、コツコツ記憶することで補えることが多いため、事前準備をすれば解けるところが得意でした。
司法書士試験は、事前準備が大切で、どのくらい記憶ができるかで決まるところがあります。そのため、同じ問題を繰り返し解くことが合格につながりました。その成功体験から、予備試験の勉強でも同じように、同じ問題を繰り返すという方法で進めました。
しかし、予備試験は、現場思考の問題が多く、臨機応変に対応しなければなりませんでした。そのため、同じ問題を繰り返すことで問題を覚えてしまい、いつの間にか解き方を自力で考えることなく、記憶で解くようになっていたところがあったと思います。そうなると、初見の問題に対応できなくなってしまい、苦戦をしました。
3年目は勉強を辞めてしまいたいと思うくらい辛かったです。そのくらい辛いなかで、ここまで続けてこられたのは、周りの人に支えてもらったおかげでした。
中村先生と電話でお話する機会がありましたし、私自身が、司法書士試験の情報発信サイトやオンライン勉強コミュニティを運営しているので、ここで辞めたら生徒の方たちに申し訳ないと思い、歯を食いしばって頑張りました。
そして、今年までは頑張ろう。これで結果が出なかったら、司法書士の資格を持っているし、司法試験を目指すことを辞める覚悟で、予備試験に臨みました。
最初は一人の講師から徹底的に学んで、ある程度自分でモノを考えられるようになれば、その先生だけに固執せずに、ほかの講師からも学ぶことはいいと思います。
なかなか試験勉強が続けられず、挫折する方が少なくないと思います。
特に社会人受験生は、周りに同じような環境の人がいなければ、孤独を感じやすいのではないかと思います。
私の場合、孤独を感じたときは、リアルやネットでコミュニティーを作ることで、情報交換をしたり、悩みを共有するようにしていました。同じ環境の仲間を見つけることができ、心強かったです。
コミュニティーや仲間と伴走することで、ひとりで頑張ることの限界を超えていけました。みなさんも、個別指導や、サポートしてくれるような人、同じような環境の仲間を見つけることで、自分ひとりで頑張ることの限界をこえていけることを願っています。
短答式試験 |
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憲法 |
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民法 |
『4S論文解法パターンテキスト』(中村充) |
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『4S論文解法パターンテキスト』(中村充) |
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『司法書士 山本浩司のautoma system』(山本 浩司) |
『4S論文解法パターンテキスト』(中村充) |
民事訴訟法 |
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刑法 |
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刑事訴訟法 |
『肢別本』(辰已法律研究所 )
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『4S論文解法パターンテキスト』(中村充) |
刑事実務基礎 |
『刑事実務基礎の定石 (伊藤塾予備試験論文・口述対策シリーズ 1)』(山本 悠揮 , 伊藤塾 ) |
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民事実務基礎 | ||
一般教養 |
TAC、スクール東京の講座 |
2022年1月25日 BEXA事務局
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