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合格に向けて仕切り直す<後編>―多浪生が合格した年に「メンタル面」で意識したこと ~司法試験 cafe room at BEXA Vol.5~

2021年11月6日   ぽんぽん 

試験で選ぶ - 法律系資格 - 司法試験
一般記事 - 受験生の悩みや苦しさに共感し背中をそっと押す - 司法試験cafe room at BEXA
 

社会人受験生体験4年にわたった第74期司法修習生が受験生に寄り添い共感し背中をそっと押します。

 

合格に向けて仕切り直す<後編>
多浪生が合格した年に「メンタル面」で意識したこと

~司法試験 cafe room at BEXA Vol.5~

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1 司法試験多浪生が陥りがちな「不安」の正体と克服方法とは?

こんにちは!ぽんぽんです。
本格的に秋めいてきましたが、体調など崩されていないでしょうか。
今回は、元多浪生(1回目短答×,2・3回目論文×)の立場から、リベンジ合格した年に一番初めに行った「勉強面とメンタル面の仕切り直し」の後編となります。

後編では「メンタル面で意識したこと」をテーマとして取り上げます。
1年に1回しかないこともあり、どうしても精神的に追い込まれがちな司法試験において、多浪生としてどのようにメンタルを整え、合格を掴んだのか。
失敗談も含めてお伝えできればと思います。

2 メンタル面を強化しよう!①―短期目標を立てる

司法試験は、出願要件として「法科大学院卒業or予備試験合格」という高いハードルが設けられている特徴から、5年以上の月日をかけて挑戦する人が大半です。
どれだけ短期間でも2,3年は確実にかかってしまう上、試験は1年に1度きり、唯一の類似試験である予備試験も超難関…と、司法試験に関して成功体験を積める場所が予備校の提供する答練や法科大学院での期末試験しかない状況にあります。

このような状況の中で、司法試験を目指し始めた当初のモチベーションを維持し、合格まで時間がかかっても勉強を継続するためにおすすめしたいのが「細かい短期目標を定め着実にクリアする工夫を自ら施すこと」です。

ここでの短期目標としては、単に「問題集を〇周する」「毎日答案を書く」といったものは避けた方がよいでしょう。それをやること自体が目的・目標となってしまう恐れがあるからです。
そこで、例えば「法学検定ベーシックに合格する」というように法律系の検定受検を盛り込んだり、問題集を進める際には「論証を最低1つは何も見ずに書けるようにする」「条文を毎回必ず引く」など学習方法の目標を設定する等、具体的で細かな短期目標を定めることをおすすめします。
ここでの注意点は、この定めた目標を「何が何でも達成しなければ…!」と思いすぎないことです。出来ない日があっても落ち込みすぎず、かといって息巻いて進めすぎることもなく、日々淡々と地道に継続するイメージを持って頂ければと思います。

3  メンタル面を強化しよう!②―成功体験を積み重ねる

上記のような司法試験の特徴から、「量が多い」上に「なかなか定着しない」法律学習では成功体験を積めないことが多いのではないでしょうか。
成功体験を上手く積むことができないことは、実は受験生にとって非常に大きな問題です。
成功体験を積めないと「自分にとってベストな勉強方法」「結果を出す方法」を見つけることができず、勉強方法や基本書、予備校ジプシーになってしまう恐れが多分にあるからです。

私自身、法科大学院未修コースに入学したものの期末試験で毎回大苦戦を強いられ、幸いにも留年は免れたもののなかなか成績をまとめることができませんでした。
この傾向は卒業後も続き、結局、司法試験に合格できるまで計7年かかることになりました。
「もしも、当時、日常的に小さな成功体験を積み重ねることが出来ていたら、もっと早くに合格したかもしれない」という後悔は、いまだにふと心の内に湧き上がります。

私の後悔を軸に、読者の皆さんにご提案したいのは『成功体験を積み重ねる』こと、つまり司法試験の合格に必要な実力を試すことができる場を意識的に設け、確実に成果を出すことです。

大学生であれば、法科大学院既修入試・予備試験といった難関試験へのチャレンジももちろんのこと、法学検定やビジネス法務検定といった検定試験、行政書士試験などの法律資格試験に挑戦するのもおすすめです。

法科大学院生や社会人受験生、浪人生の方であれば、まずは日々の期末試験や答練、予備試験で成果を出すことが一番の成功体験かと思いますが、上位層が厚くなかなか難しい場合は、例えば日々の予習復習を丁寧に行い授業での理解度を高めることや、条文や判例、基本書を丁寧に引いて知識・理解双方の精度を高めることも目に見える実力アップにつながります。もちろん、余裕がある場合には上記の各種検定等にチャレンジすることも効果的でしょう。

司法試験界においては、成功体験は降ってくるものではなく、自ら機会を作る必要があると認識していただければと思います。

4 メンタル面を強化しよう!③―不安に先回りして自分を支える

年末が近づくにつれ、来年の試験に対する不安が増してくるのがこの時期の特徴だと思います。
果たして自分は合格できるのか。
身近な友人やネット上の人々と比較しては、少し嬉しくなったり、とても不安になったり、心がそわそわとして勉強に集中できないこともあるかもしれません。

そんな時におすすめしたいのが、自分のストレスポイントを知っておき、不安に先回りできるようになること、そしてストレス解消法を確立して自分を細やかに支える意識を持つことです。

「受験生なんだからストレスを抱えていて当たり前」
「そんなことより、1秒でも多く勉強しなければ…!」
このように考える方もいらっしゃるかもしれません。
私自身、司法試験に3回連続不合格の時は「ストレス解消=遊び=不要なもの」と考えてしまい、ストレスを溜め込んだ結果、受験直前期にかえって勉強に手がつかない・どうしても勉強できない空白期間を作ってしまった苦い経験があります。
この経験を踏まえ、合格した年は自分の趣味である読書を復活させ、実に約3年ぶりに司法試験と一切関係のない本を、答練を受けた日の帰りの車内や勉強の合間に5分程度読むようになりました。
司法試験から意図的に離れる時間を作ったことが良かったのか、答練や勉強が上手くいかない日でもスッキリとした気分になり、まさにストレス解消につながったことをよく覚えています。

このように、心身の調子をきちんと整え、勉強計画を適切に進めるためにもストレス管理を行う観点を是非持っていただければと思います。

5 おわりに

司法試験は過酷な試験だと言われます。
その「過酷さ」はどこにあるのか?
人により意見は異なると思いますが、私自身が感じていたのは①合格するまで長期間を要すること、②合格レベルに達するまでにまとまった金額の費用が必要となること、そして何より③これらの時間的金銭的プレッシャーを抱えながら、日本を代表する優秀層と戦わなければならないことでした。

なかなか合格できず、人生も成績も停滞していると感じるときに、それら全てをひっくり返すことができるほどのウルトラCは残念ながら存在しないのでしょう。
どんな状態の自分であっても自分で自分に手を差し伸べ、支えていけるように、この記事が司法試験を目指すあなたの一助となりましたら幸いです。

【プロフィール】

私のことは「先生」ではなく「ぽんぽん」と気軽に呼んで頂けると嬉しいです。

大阪市立大学法学部を卒業後、東京大学法科大学院未修コースに進学・卒業し、
その後は実家に戻り社会人受験生を約4年にわたり続けた末にようやく合格、
現在、第74期司法修習生として奈良で司法修習中の元社会人司法試験受験生です。
普段はTwitter(@ponponazarashi)及びnote(『司法試験cafe room』)にて 未修×多浪×社会人受験生の失敗談・後悔に基づく勉強方法を発信しつつ、 弁護士求人ナビにて法律事務所就活ライターをしています。

なお、メンタルケアについての資格を取得しているわけではないので、専門的な知見を申し上げることはありません。

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