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合格に向けて仕切り直す<前編>―多浪生が合格した年に「勉強面」で見直したこと ~司法試験cafe room at BEXA Vol.4~

2021年10月17日   ぽんぽん 

試験で選ぶ - 法律系資格 - 司法試験
一般記事 - 受験生の悩みや苦しさに共感し背中をそっと押す - 司法試験cafe room at BEXA
 

社会人受験生体験4年にわたった第74期司法修習生が受験生に寄り添い共感し背中をそっと押します。

 

合格に向けて仕切り直す<前編>―
多浪生が合格した年に「勉強面」で見直したこと

~司法試験 cafe room at BEXA Vol.4~

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1 司法試験4回目!リベンジ受験生がまず最初にしたことは?

こんにちは!ぽんぽんです。
早いもので司法試験の合格発表から早くも1か月が経とうとしています。
リベンジ受験生の方も、初受験の方も、来年5月の司法試験に向けて何かしらの準備を始めなければ…!と、日々勉強内容や時間のやりくりに頭を悩まされているのではないでしょうか。

今回は、元多浪生(1回目短答×,2・3回目論文×)の立場から、リベンジ合格した年に一番初めに行った「勉強面とメンタル面の仕切り直し」を前編・後編の2回に分けて詳しくお話していきます。

前編では「勉強面で見直したこと」をテーマとして取り上げます。
すでに多くの方が来年に向けて始動されていると思いますが、ぜひご自身の計画と照らし合わせ、参考にしていただければと思います。

2 断捨離のススメ―部屋がスッキリすると勉強すべきことも明確に!

勉強面で仕切り直す際、まず行ったことは勉強部屋の整理整頓・断捨離でした。
お世話になっていた辰巳法律研究所の西口竜司先生からの指示で行ったのですが、これは私にとって「今年勉強すべきモノとその範囲を明確にする」という意味で非常に効果的でした。

多浪生の多くは自分の不合格原因を正しく分析することができず、落ちた理由を「知識不足」と断定し、予備校・書籍・講座などを延々と試し続ける受験ジプシーになってしまいます。
すると、マニアックな知識は年々増えていく一方で、例えば民法177条の「第三者」のような非常に基本的な定義や規範、条文の趣旨があやふやになるというように、非常に好ましくない知識の偏りが生じやすくなります。

本試験に基本論点は毎年出題されますがマニアックな論点が出るとは限らないですし、出題の意図とズレているのに「自分の知っている論点だ!」と早とちりしてしまうことも…
このように、浪人年数を重ねれば重ねるほど「勉強しているはずなのに受からない」「年々順位が下がる」現象は確実に存在していると思います。

私自身も、不合格原因のひとつとして「論点主義的な答案であること」、すなわち本文の事実を条文に当てはめることから考えず、知っている論点に本文の事実を当てはめることから考えるクセがありました(※論点主義の定義については諸説あります)。

そこで、「基本的な知識はより確実にして合格者のほぼ全員が書いてくるところで書き負けないようにする。反対に、深い論点は追わずに答案を書く練習を積む。」
これを4回目受験の最大のテーマとして、手持ちの参考書や論証集を確実なものにするために、まずは勉強すべき範囲を徹底的に絞り込んだのです。

断捨離する内容については、正直なところ十人十色だと思いますが、参考までに私の断捨離ポイントをまとめておくと…
各科目1・2冊の基本書と判例集を除いては、
・購入したもののこれまでほとんど開いていないもの
・評判が良かったので購入したが、そこにあるだけでストレスになる(くらい難しい)もの
・とりあえずやってみたけど、まったく力が付いていないように感じるもの
これらの予備校本や演習書、マニアックな基本書は断捨離対象にしていました。

3 合格に直結する勉強方法にたどり着くために―合格者の共通項を探そう!

受験生は皆、合格したい一心で日々様々な勉強方法を試行錯誤していますが、「司法試験」というたったひとつのカテゴリーであるにもかかわらず、SNSで収集した情報や合格者から聞いた話など私たちが目にする情報はあまりにも膨大です。
このような中で、なかなか「コレだ!」という勉強方法が見つからず不安な方もおられるのではないでしょうか。

私の経験上、自分に完璧にフィットする勉強方法は「探し出す」ものではなく「たどり着く」ものなのだと思います。
この「たどり着く」までの過程で是非試していただきたいことが、合格者に共通する勉強方法を探して取り入れることです。
合格者共通項の勉強方法を探す方法として、Twitter等のSNS利用も考えられますが、最も簡便な方法は各予備校が作成している合格体験記を紙とペンを片手に熟読していくことかと思います。

SNSだとどうしても情報が散らばってしまっていますし、そもそも内容の正確性を自分で検討する必要もあります。その点、予備校作成の合格体験記は一定程度の正確性が担保されているはずなので(極端な嘘は書きにくいと思いますし、そもそも掲載段階で予備校側から選考がかかっていることが多いため)非常におすすめです。

私が4回目合格の際に発見し、取り入れた「合格者の共通項」は以下の5点でした。
・少ない数の同じ書籍(基本書や論証集など)を何度も繰り返し、可能な限り完璧に近付ける
・闇雲に勉強するのではなく、勉強ひとつひとつに明確な目的を見出す(「論証は覚えているけれど、具体的な事案や事実の中で、どのように論点が出現するのかわかっていない。じゃあ、この事案が少し長めの問題集をやろう!」等)
・答練や自主ゼミに参加し、毎回出席して演習の機会を半ば強制的に設ける
・新しい書籍や講座に手を出さない
・論点を暗記するだけでなく、条文の趣旨や判例の事案の概要にも目を向ける
・決めたことはブレずにやり続けやり遂げる
司法試験の傾向は毎年微妙に変化すると言われていますが、今もなお、これらの点は妥当するかと思います。参考にしていただければ幸いです。

4 おわりに―合格に向けて仕切り直す中で、最も大切にしたこと

司法試験に3回連続で落ちたときは、
さすがに「自分のやり方か考え方、あるいはその他の何かが間違っているに違いない」とは思ったのですが、
これまで自分で考えて勉強してきた結果連続で不合格となっているのですから、自分自身で仕切り直せる自信は正直全くありませんでした。

合格に向けて仕切り直す自信がなかった最大の原因は、おそらく「何をどうすれば合格できるのかわからなかった」ことにあると思います。

そこで、とにかく自分の弱点・持ち物を明確にして、合格者を参考に勉強方法を確立し、それをやり続けたわけですが、その過程の中で最も大切にしたことは、
「今、何の勉強しているの?」と問われたときに
「〇〇という弱点があるから、この克服のために、~~を使って……という勉強をしているよ。」と一言で答えられるシンプルな勉強をすることでした。

自分自身が今何の勉強をしているのか、それは自分のいかなる弱点克服につながるのか。
この点が明確な勉強をすることで、日々、自分が成長できているのか?=自分の勉強が正しいのか?を推敲することにもつながり、まさに合格ロードから道を外さないように勉強し続けることができたのだと思います。

季節は間もなく秋を越え冬を迎えます。
来年に向けて実り多き季節となることを心より願っています。

【プロフィール】

私のことは「先生」ではなく「ぽんぽん」と気軽に呼んで頂けると嬉しいです。

大阪市立大学法学部を卒業後、東京大学法科大学院未修コースに進学・卒業し、
その後は実家に戻り社会人受験生を約4年にわたり続けた末にようやく合格、
現在、第74期司法修習生として奈良で司法修習中の元社会人司法試験受験生です。
普段はTwitter(@ponponazarashi)及びnote(『司法試験cafe room』)にて 未修×多浪×社会人受験生の失敗談・後悔に基づく勉強方法を発信しつつ、 弁護士求人ナビにて法律事務所就活ライターをしています。

なお、メンタルケアについての資格を取得しているわけではないので、専門的な知見を申し上げることはありません。

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