未修者の合格率はたったの15%!?ある未修者の悲劇

2019年4月5日  

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法務博士(無職)――31歳、あるロースクール未修者の悲劇

 いわゆる上位ロースクールの未修者コースに入学したAさんは、1年目のロースクール生活を終え、無事に未修2年生に進学することができました。

 しかし、ここでAさんは焦りを感じることになります。というのも、既修者コースで入学した同級生たちは、ロースクールの講義の予習・復習や出される課題も難なくこなし、しかも、授業とは別に司法試験対策のゼミまで行っていることを知ったからです。

 Aさんは、ロースクールの講義の予習・復習をするのが精いっぱいで、課題についてもたくさんの調べものをして、やっとの思いで提出しています。
 こうして、Aさんは、既修者コース入学者と、自分の実力との間に、歴然とした差があることを認識したのです。

 Aさんは「もっと勉強しなければ……」とは思うものの、実際にはロースクールの課題をこなすのに精一杯で、思うように司法試験対策が進みません。このように悩んでいる間にも、既習で入学してきた同級生にどんどん差をつけられている気がして、Aさんの不安は日に日に大きなものとなりました。
 不安を解消するために、色々な学習方法に手を出しましたが、あれこれと目移りをしているうちに、どれも中途半端になってしまい、1つの勉強法を見つけ出すことができませんでした。

 しかも、司法試験対策ばかりした結果、ロースクールの講義をおろそかにしてしまい、必修科目の単位を取得できず、ついには留年をしてしまいます。
 「司法試験対策はしていたはずなのに、単位を落とすことになったのは、司法試験に合格していないロースクール教員が、細かい知識を出題したからだ」。Aさんは、そう考えるようになりました。

 しかし、司法試験の受験資格を得るために、不本意ながらも、単位を落とした科目だけは「単位を取るためだけの勉強」をすることで進級を勝ち取り、なんとかロースクールを修了することはできました。

 Aさんは、ロースクールを修了したものの、1年間留年をしたこともあり、完全に自信を喪失してまいました。
「ただでさえ合格率の悪い未修者コース出身者で、しかも1年留年している自分が司法試験になんて合格できるわけがない」

 勉強をしながらも、どこかでこのような思いが頭をよぎります。毎日毎日「勉強しないと……」と思うものの、なかなかモチベーションが上がらず、答練の成績の振るわない日々が続きます。
「もし、このまま受験し続けて、5回目までに合格できなければ、31歳無職・職歴なしになってしまう。法務博士(専門職)なんて学位があっても、就職できなければ、法務博士(無職)とバカにされるだけではないか……」

 Aさんは、司法試験受験をする前に、本当に合格できるのか、就職活動をするべきなのかなど、多くの悩みを抱えながら、どれも中途半端になるのがこわくて、不安で押しつぶされそうになっています。
 

未修者の合格率はたったの15%

 このストーリーは、ある未修者の体験に基づき作成されたものです。

 「彼はダメだったけどわたしは大丈夫」根拠なくそう思っていませんか?
 統計を見ても、未修者の司法試験合格率は既修者に比べて、明確に低いのです。

 平成30年度司法試験統計によれば、既修卒での最終合格率は約33%(受験者2510名、合格者833名)、これに対して未修卒での最終合格率はたったの約15%(受験者2295名、合格者356名)です。
 受験者数はほぼ同じにもかかわらず、未修者は既修者よりも合格率が2分の1まで低い結果となっています。

  受験者数 合格者数 合格率
既修者 2510名 833名 約33%
未修者 2295名 356名 約15%

※参考資料:法務省『平成30年司法試験法科大学院別合格者数等』
 

 

しかも3年で修了できる人は入学者の半数以下

 しかもロースクールを3年で修了できる未修者は、およそ47.9%!半分以下なのです。半分以上の未修者は留年などの理由で修了できていません。

 

あなたは大丈夫?未修者が合格できない3つの理由

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