予備試験ルートとロースクールルートには、それぞれ、以下のような性質の異なる難しさがあります。
メリット
・安価に受けられる
・学校に通う必要もなくライフスタイルに合わせた学習が可能
・予備試験に合格できれば司法試験合格はほぼ確実
デメリット
・合格率が低い!(受験生の約20%)
メリット
・合格率が高い!(毎年受験生の約半数が司法試験合格、5回チャンスがある)
デメリット
・ロースクールに2年通う必要があり、資金と時間的な負担が大きい
・予備試験ルートより、司法試験合格率が低く、ロースクール通学に資金と時間を投資した後に合格できないリスクがある
・学校によってはロースクールの卒業が大変
まとめると、予備試験ルートは、狭き門の一発勝負だけど受けることのリスクです。一方でロースクールルートはコツコツ積み上げていけば司法試験までたどりつけるが資金・時間的リスクの大きいです。
したがって、現代における司法試験受験戦略としては、
・予備試験ルート、ロースクールルート共通の基本的な学習を行いながら、予備試験を受験する
・その過程で予備試験は難しいが、ロースクールルートなら司法試験まで突破できそうと公算が立った段階でロースクールルートに切り替える
という二段構えが基本になるかと思います。
このような受験環境下においては、予備試験・司法試験共通の基本的学習を以下に効率的に行えるかが重要です。
予備試験・司法試験・ロースクール入試などの試験種対策のまえに、まず、共通の基本的学習があり、その進捗によって、アジャストすべき試験種が決定されるからです。
参考資料 伊藤たける作成 合格までの9ステップ
また、予備試験と司法試験の関係を見てみると、出題形式としては司法試験の方が予備試験で要求されることを包含し、さらに事実を規範に当てはめることも要求する、より高度な方式になっています。しかし、合格率を見てみると予備試験の方が圧倒的に合格者数が少なく、試験としての難易度は高いという奇妙な関係になっています。
つまり、合格までのステップのうち1-8までをしっかり行うことが重要であり、9は状況に応じて短期間で行うことが要求されるのが現在の受験環境です。
もう一度、この図を見てみてください。
予備試験と司法試験の答案で要求されることはほとんど共通です。
したがって、学習は以下のような4類型に分類することができます。
①論文基礎学習……論点に対する思考の仕方やあてはめによる起案力を身に着ける
②網羅的論文演習……実際に答案を書きながら、不足知識を網羅していく
③試験種アジャスト……②に含まれない各種試験の論文過去問を実際に解き、試験種毎の特徴に対応する力を身に着ける
④短答過去問演習……①・②・③と並行で短答過去問を解き、間違えたポイントを確認することで短答知識を網羅する
さて、ここで現代の受験環境を振り返ってみましょう。
予備試験ルートとロースクールルートを両にらみしながら、基本的な学習を進めるの戦略が環境上のスタンダードです。
とすると、予備試験・司法試験どちらも対応できるような①②を以下にコンパクトかつ網羅的に行えるかが、法曹資格獲得のために大変重要になります。
この点に特化して、作られたのが、これだけ!75です。
これだけ!75は
①論文基礎学習を単体で完結させる講座です。論点に対する思考の仕方やあてはめによる起案力を75時間想定の講義で完成させます。
②網羅的論文演習は、演習書や短文事例問題を使用します。
予備試験
・短答式試験 令和6年7月14日
・論文式試験 令和6年9月7日・8日
・口述試験 令和7年1月25日・26日実施
司法試験
・論文式試験 令和6年7月10日・11日・13日
・短答式試験 令和6年7月14日
口述試験は合格率が約9割を超えるため、まずは ①短答式試験 と ②論文式試験 に照準を絞ります。
①、②の対策として共通する意識(司法試験にも共通)としては、法律の知識は、範囲が膨大であること。
そのため、ただ盲目的に知識をインプットするのでは、絶対に定着しません。
そこで、まずは「思考の土台」を作ってあげることが大切です。
そうすることで、その後の勉強で知識を効率的にインプット、定着させることができます。
しかし、何百時間もある基礎講座を自分で受けるだけでは、何が重要な知識で、どこまでを覚えて、どこまでを理解しておかないといけないのか、各知識はどういう風につながるのか、などの「思考の土台」を作ることは難しいです。
「これだけ!75」は短時間で、各科目の「思考の土台」を作ることができます。
したがって、学習の初期段階で受講することで、その後の効率的なインプットを支える土台を形成することができます。
短答式試験は、実は突破するのが難しく、一定のまとまった期間を短答対策に充てる必要があります。
しかし一方で、短答式試験と論文式試験の間が約2か月弱しかないことを考えると、短答式試験を受験する7月の時点で、ある程度論文も書けるようになっていないといけません。
つまり、学習のスケジューリングが非常に大切になってきます。
そこで、「これだけ!75」を使って、思考の土台と、合格者の思考、論文式試験に合格するための答案がいかなるものかを短時間で習得しましょう。
例)令和6年2月から受講を始めた場合
令和6年
2月:刑法・刑訴を受講しつつ、予備試験論文過去問を起案
3月:憲法・行政法を受講しつつ、予備試験論文過去問を起案
4月:民事系を受講しつつ、予備試験論文過去問を起案(短答との兼ね合いでできるところまででOK)
5月~:短答対策に全振り
7月中旬:短答本番
短答以降~論文まで:残した民事系+実務基礎科目と選択科目+基本7科目の復習
(商法は短答と論文の知識が乖離している部分も多いので、短答進捗が芳しくない場合は、短答対策講座の方を優先して受講しましょう。)
受講と並行して起案をする意味としては、基本的には、知識は受け身の状態では使える知識にはなりません。
わかりやすい講義は、学習において非常に有用ですが、時に「わかった気になってしまう」という弊害があります。
そこで、 自分の手を動かして、自分の頭を使って、問題に向き合う過程で、真の意味での使える知識を習得することができます。
また、実際に起案をすることで、事実の評価が充実した、「司法試験・予備試験に合格する答案」のイメージを習得することができます。
「これだけ!75」講座で、合格答案を習得して、令和6年の司法試験・予備試験合格を目指しましょう。
剛力大
予備試験短期合格者であり、平成30年の予備試験短答式試験では法律科目で合格点を獲得、論文式試験では法律科目5科目でA評価を獲得しました。
そんな剛力先生の実績と指導力は、多くの受験生から大変高く評価されています。
5年以上の指導歴を持ち、講座を受講した受験生は2,000人以上に達しています。
受験生目線でコンパクト且つ実践的な講義が特徴で、受験生からも「わかりやすい」と好評です。
また、個別指導も行っていて、剛力先生の的確な分析とアドバイスによって、弱点を克服し自信を持った受験生は、合格への確かな一歩を踏み出しています。
2024年2月2日 剛力大
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