おっしゃるとおり、直接的制約か間接的(付随的)制約かという要素を使えはします。
しかし、思想良心の自由や、「信教の自由」(20条1項前段)のうち信仰の自由といった内心の自由については、直接的制約を直ちに違憲とする見解とそうでない見解があるようで、両者の振れ幅が大きいので、直接的制約として処理するのはリスキーだと感じます。
他方、間接的(付随的)制約として処理するにも、どのような場合に直接的制約となるのかを少なくとも念頭に置かなければ難しく、答案で、少なくとも潜在的には直接的制約に触れざるを得ません。
そのため、実務や学者さんの間で議論が煮詰まるまでは、静観した方が無難だと考えています。
2019年4月29日