論パタ人権原則パターン視聴後の予備H26憲法演習について

c社の憲法上の主張として、人権カタログの検討順序より、結社の自由を中心にして論述しました。その後出題趣旨を見て、職業の自由を主に論じるべきであったと気づいたところです。
職業の自由を主たる主張とするに気づくにはどのような思考プロセスを経た方がよかったのでしょうか。カタログ検討順序もさることながら、義務に違反"したら"停止命令という関係から、加入義務をメインターゲットと考えました。
またあくまで結社の自由を主とする場合、相手側の、経済的自由権でしか保障されないとの主張は、どの段階でどのように展開するのが適当でしょうか。
もしくは2点の自由の主張が行える場合、書き分けた方がよいのでしょうか。
2019年3月25日
法律系資格 - 予備試験
回答希望講師:中村充
回答:1

ベストアンサー ファーストアンサー
中村充の回答

まず私は、
C社の主張を消極的結社の自由1本で構成し、

反論で“Cは、その営むBが実際に商店会に加入しなかった以上、自由1を制約されていない。”とし、

私見で、むしろ「職業選択の自由」に含まれる営業の自由が制約されていると転回して、あとは審査基準の厳緩調整(特に規制目的・態様の検討)とあてはめでドバドバ書きまくり
という筋が最も得点効率が高いと考えて、そのような答案例をTAC『予備試験 4A論文過去問分析講義』用に作りました(9月~BEXA『予備試験 4S論文過去問分析講義』(仮)の中で提供予定)。

その観点からは、「c社の憲法上の主張として、人権カタログの検討順序より、結社の自由を中心にして論述しました。」というのは、大正解です!

また、
>相手側の、経済的自由権でしか保障されないとの主張は、どの段階でどのように展開するのが適当でしょうか。
→反論ないし私見として展開するのが適当でしょう。
私は、「職業選択の自由」に含まれる営業の自由をメイン=私見でガッツリ書きたいと思ったので、サラリと書くべき反論では触れず、私見にまわしました。
営業の自由メインと見たのは、問題文の
・“営業”停止という文言×2
・条例の“目的”についての事情が多い
からです。

>2点の自由の主張が行える場合、書き分けた方がよいのでしょうか。
→本問のように三者方式の場合、うまく書き分けられると得点効率を最大化できますよ~憲法の論文本試験問題は、上記のように、問題文の事情と条文をいかにうまく組み合わせるかのパズル・ゲームなのです。

2019年4月3日


匿名さん
丁寧なご回答頂きありがとうございました!

2019年4月7日