まず2-4-10「出目虹」問題は、危険負担パターンの最初の問題なので、原則どおりの処理を答案例に書いています(が、講義中には、その場で1000匹を分離できるとみることもできる旨をお話したと思います)。
また、内容的にも、1000匹の分離は、少なくとも債権者Bに引き取りにくるよう催告した時点では、完全に債務者Aのエリアでできることです。
次の2-4-11「イタリア製布地」問題の問2は、危険負担パターンのバリエーション・応用という位置づけです。
そのため、やや難しい検討をしています。
また、内容的にも、布地の送付は債務者Bのエリアだけでなく、送付先の債権者Aの引取りという協力がなければできませんから、その債権者Aが引き取りを拒んだ以上、特定させて債務者Bの責任を軽減する要請が上記2-4-10と比べて強いと考えられます。
2019年2月28日