逮捕と勾留

4A生です。
現在、刑訴の論点潰し(工藤論証使用)をしていて1つ疑問に思ったことがあります。
「違法逮捕に基づく勾留請求の可否」という論点があるのですが
これって、適正逮捕前置主義の検討と被る気がするのですが
個々の2つの論じ分け、関係性を教えて頂きたいです。
2019年1月27日
法律系資格 - 予備試験
回答希望講師:中村充
回答:1

ベストアンサー ファーストアンサー
中村充の回答

取り急ぎ、「違法逮捕に基づく勾留請求の可否」という「論点」名からすると、私も「逮捕前置主義の検討と被る気が」します(cf.4A論文解法パターン(刑訴法)2-1-3・4)。

工藤先生の「論証」では、両者を区別している感じなのでしょうか?
いずれにせよ、工藤先生の市販の「論証」集をどこかで拝見してから、改めて回答しますね。

2019年1月28日

工藤先生の論証集を拝見したのですが、
・逮捕前置主義についての論証では、あくまで勾留の前に(適法・違法問わず)逮捕を前置することのみを論じ、
・「違法逮捕に基づく勾留請求の可否」という論点で初めて、前置した逮捕の適法・違法を問題としている
ように読めました。

私には、二度手間に見えます…「前三条の規定に」従った適法な逮捕の前置を刑訴法207条1項本文の解釈で導けば、一石二鳥だと思うのです。
学者さんの議論は、そのように分解して展開されているのかもしれませんが、少なくとも司法試験系の実戦向きではないと思います。

2019年2月14日