回答が遅れ、申し訳ございません。
判例の文言を指摘し、判例の理解を答案上に示すことは重要といえそうですから、おとり捜査についてもうまく書くことができるならば書くべきだとは思います。
ただ、お書きいただいた判例の位置付けは悩ましいところです(というのも、判例が「少なくとも」と明示していることからもわかるように、判例が掲げた3要件を満たす捜査手法のみが適法であるとはいっていません。判例が掲げた3要件を満たさない場合に、即違法といえるかは検討の余地があります)。
いわゆる二分論を用いるのであれば判例が掲げる3要件を答案に示しやすいのですが、そうでない場合は論述の流れとして判例が掲げる3要件を掲げることは困難であると考えます。
このような場合、他説として判例を紹介し、批判したうえで、自説を展開するという方法があり、そのような方法を採れば、判例の理解も示しつつ、さらに自分の理解も示すこともできます(ただ、限られた時間と場所を考えると難しいですが)。
2018年4月26日