平成26年採点実感では、次のような記載があります。
「設問2について,【ある観点からの反論→それに対する受験者自身の見解→別の観点からの反論→それに対する受験者自身の見解→更に別の観点からの反論→それに対する受験者自身の見解・・・】という構成の答案が多かった。その結果,手厚く論じてもらいたい受験者自身の見解の論述が分断されてしまい,受験者自身が,この問題について,全体として,どのように理解し,どのような見解を持っているのかが非常に分かりづらかった。」
これによれば、②だとわかりにくいので、①にしてほしい、ということなのでしょう。
これを受けて、平成27年では、設問1⑵が被告の反論のポイント、設問2で私見というように①にするように仕組んでいますよね。
その後平成28年以降は、従来の形式に戻って、①でも②でもよいというように読めます。
結論から言うと、いずれでも構わないのでしょうが、おそらく①が読みやすいのでしょう。
①が読みにくくなる原因は、被告の反論が「ポイント」ではなく、長くなっているからだと思われます。
平成27年採点実感で指摘されているとおり、合憲という「結論につながる積極的・直接的・根本的な理由を簡潔かつ端的に明示する」ように心がけましょう。
それが難しいならば、②で書いたとしても、そんなくだらない形式だけで不合格となることはないでしょう。
2018年4月11日