過去問検討について

司法試験論文式の過去問検討をする際、意識すべきこと、注意すべきこと、また、そもそも過去問検討をどのようにすれば良いかアドバイスを頂きたいです。
未設定さん
2015年4月12日
初学者向け入門講座 - 司法試験に合格するには
回答希望講師:伊藤たける
回答:2   役に立った:5

ベストアンサー ファーストアンサー
内藤慎太郎の回答

過去問には新司法試験、旧司法試験がありどちらも必須ですが、少し使い方が異なるので双方お答えいたします。
なお、これはあくまで、私個人の見解です。

・新司法試験過去問の場合
基本的には勉強の素材として辰巳さんの「論文過去問パーフェクトぶんせき本」があれば良いでしょう。
まず、時間を計って答案を書きましょう。
ここで、一番良いのは、書いた答案を合格者に見てもらうことです。具体的なアドバイスをしてもらうことが良いです。ただ、2年も経つと受験指導でもしていない限り試験感覚はなくなっていて適切なアドバイスをなされない方もいるので注意して下さい。直近合格者や、受験指導をしている弁護士等に見てもらうと良いでしょう。
自分の復習としては、解き終わったら、まず、合格者再現答案がどういうことを書いているか見てみましょう。そこで、例えば、刑事系や公法系なら、120点以上の人が共通して書いていることは落としてはいけないトピック・論点になりますので、その点を確認して、できていなければまずそこを復習しましょう。
また、きちんと誘導に乗れているか、事実をたくさん使えているか、問いに答えられているか、この3点は合格答案の要件ですのでできているか、確認しましょう。これもやはり、合格者に見てもらうのが一番です。
ちなみに、BEXAでは、我々講師が全て添削する新司法試験過去問講座の実施を検討しています。
次に採点実感を読んで、採点委員の苦言が自分に当てはまっていないか確認しましょう。
出題趣旨は最後で良いと思います。出題趣旨に書かれていても合格者の多くが書いていないことは書けなくて良いのであまり気にする必要はありません。

・旧司法試験過去問の場合
新司法試験過去問はそんなに何度も繰り返す必要のあるものとは考えていませんが、旧司法試験過去問は日頃から何度も繰り返しやっておくべきツールになります。
まず、旧司法試験過去問も平成17年以降のものは書いてみると良いでしょう。特に刑事系はもっと遡っても良いです。新司法試験過去問刑事系が、いかに旧司法試験過去問を練り直して出しているかがわかると思います。
あとは基本的に、問題を読んで構成を考えて答案例を確認という作業を日々繰り返すイメージです。
旧新司法試験過去問 検討で注意すべきなのは、予備校答案例は抽象論が長いので論証が長くなりすぎないように今の司法試験ならどうかくか意識して下さい。また、予備校答案例は学説が古かったり、間違いもある(合格者答案も同じ)ので、そこは自分で発見できるよう注意しなければいけません。
旧新司法試験の良い問題集がないので、全て私の答案例を使った、20年分くらいの(民法刑法は30年分くらい)旧新司法試験過去問講座(オプションで添削をつけたもの)を年内、早ければ8月、遅くとも10月にはやりたいと考えております。個人でやるかBEXAでやるかわかりませんが、いずれBEXAでも配信すると思います。

旧司法試験過去問は、論点抽出能力、法的思考力、法的三段論法など、新司法試験合格に必要な地力を養うのに適しています。

新司法試験過去問は、あてはめ(事実の拾い方と評価)、点の取り方(合格者が皆書いていることは落とさないようにし、些細な点は落としても良い等)、問いに答える、という点を重点的に意識して下さい。

2015年4月13日


未設定さん
詳細かつ丁寧なご説明ありがとうございます。

内藤先生が、新司法試験過去問を何度も繰り返し解く必要はないとお考えの理由をお聞きしたいです。
新司法試験過去問を解く意味はどこにあるとお考えでしょうか。
重ねての質問で申し訳ございません。

2015年4月14日

回答しようとしたら文字数制限があるようで、かなり細切れになってしまうので、もう一度、私に対して新たな質問という形でしていただいてもよろしいでしょうか。この質問のコピペで構いません。

2015年4月14日

伊藤たけるの回答

過去問の検討は、まずはご自身で解いてみましょう!
その上で、可能であればお友達と一緒に、上位合格者の答案を「たたき台」にして、その問題に対する解答の筋道の「共通認識」を形成します。
このとき、採点実感や出題趣旨にも目を通すようにしましょう。
可能であれば、法セミの解説も参照してください。

その上で、相互に答案を読み込み、できなかったところ、論理の運び、法的三段論法などをチェックします。

2015年4月13日


未設定さん
ご回答ありがとうございます!

解答の筋道の「共通認識」についてより具体的に教えていただければ幸いです。

2015年4月14日