ご指摘のとおりです。
ただし、②は29条1項の財産権とするものの、①’が29条1項なのか2項なのかは、論理的にはいずれもあり得るところです。
29条2項とする立場からは、立法裁量を拘束するツールとして、①’を位置づけることになるでしょう。
森林法違憲判決は、もっぱら29条2項の審査をしていますので、①'を29条2項と位置付けている可能性が否定できません。
私は、あくまでも、ベースライン論が「財産権」の保障内容と位置付けていたことから、それならば29条1項だろうと判断したにすぎません。
なので、このあたりは論理的には双方あり得るため、質問者様の考えが「誤解」であるとはいえず、むしろ最高裁の考えに近いのではないかとすら思われるのです。
2017年11月23日