予備試験の論文式合格おめでとうございます。
まず、あと半年という短期間で根本的な勉強法の修正をすることは、慎重であるべきです。
そのため、判例の射程や規範を細かく暗記するよりも、むしろ憲法以外の科目で、あてはめを充実させる方法を覚えておくとよいでしょう。
特に、刑法や刑訴法では、1つの事実をたんたんとあてはめるだけでなく、反対の結論の可能性を丁寧に排除したり、推認過程を丁寧にする工夫が必要です。
予備試験から司法試験への変化になれるという点では、これらの科目を優先的にやるべきです。
憲法についても同様ですが、そのときに注目すべきは、判例の規範の部分よりも、あてはめの部分を答案の形にまとめてみることです。
これにより、主張反論の形式になれることが、真っ先に必要です。
規範についての主張反論については、むしろ、学説の違憲審査基準の適用範囲をしっかりと学習しておくだけでよいでしょう。
やみくもに三者間を対立させるのではなく、典型的な違憲審査基準とその事案類型をしっかりと覚えるべきです。
役立つ書籍としては、憲法学読本や基本憲法がありますし、イメージをつかむためには、私の受験新報の連載がオススメです。
講義であれば、ロースクール・ポラリスから販売中の憲法の流儀もおすすめです。
https://wisdombank.co.jp/courses/view/3
こちらの講義は、内容としてやや古いのですが、司法試験向けに特化していますので、参考にしてみてください。
なお、質問者様の学習レベルを推察すると、基礎編+実践編のセットがよいかと思われます。
ぜひともご検討いただけますと幸いです。
2017年10月15日