事例演習労働法のつぶし方

労働法の初学者です。8月から労働法の勉強を始めました。予備校の講義を聞いた後、事例演習労働法にとりかかっています。加藤先生が仮に労働法を初めて勉強するとしたら、事例演習労働法をどのように扱うと効率的につぶせるでしょうか?よろしくお願いいたします。
未設定さん
2015年8月12日
その他 - その他
回答希望講師:加藤喬
回答:1

ベストアンサー ファーストアンサー
加藤喬の回答

 初学段階では、まずは労働法における「事例」と「論点」の結び付け方を身につけるために、こういった事例でこの論点が問題になるという程度の、表面的なやりかたでいいと考えます。

 ですので、個々の論点についての深い理解については立ち入らず、ご自身が受講した予備校の講義・テキストの知識を前提として、これを労働法の事案に結びつけることができるかを訓練していくことがお勧めです。

 個々の論点の深い理解、試験委員の問題意識、論証の仕方、判断枠組みの使い方、判例の事実評価を意識した当てはめなどといった、個々の論点の内容に踏み込んだ勉強については、労働法の知識が定着してきた段階で、過去問を使ってやるのが有益です。

第1段階 基礎講座
 労働法の基礎知識の習得。

第2段階 演習本
「事例」と「論点」の結び付けの訓練。この段階では、個々の論点の深い理解には立ち入りません。

第3段階 過去問
 個々の論点内容に踏み込んだ勉強。なお、演習本では、試験委員や司法試験委員会の問題意識、出題傾向が反映されていないので、個々の論点の内容に踏み込んだ勉強は難しいというのが現状です。
  
 イメージとしては、このような感じです。

 労働法は覚えることが多いですが、その反面、正確な知識さえあれば安定して高得点をとることができるので、努力の質と量がそのまま得点に直結します。

 頑張ってください!
 
 

2015年8月14日