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合理性の基準とは、立法事実などに踏み込まない、観念的・抽象的なあてはめのみをするものであり、多くの最高裁判例に見ることができる判断枠組みです。基本的には、かつての「単純な公共の福祉論」の延長にあるといえるでしょう。
他方、明白の基準は、小売市場判決の判断枠組みであり、立法裁量論を前面に出している点で、いわゆる合理性の基準とは区別されています。
審査レベルとしては似ていますが、明白の基準は、職業の自由に関する判断枠組みである点で、合理性の基準とは区別されます。
2016年12月21日