司法試験との関係では、①・③の区別は不要であると思います。
③は、違憲的部分を有しない法令を人権侵害になる形で適用するという極めて稀なケースです。この場合、目的性の正当性が否定されるのがほとんどであると思います。
他方で、①については、例えば、必要性又は相当性を欠く部分(=違憲的部分)を含む法令を、法令の目的を達成するために、必要性又は相当性を欠く形で適用したという場合ですので、手段の必要性又は相当性が問題となります。これまでの司法試験で問題となっているのは、①・②のみとなります。
2016年3月15日